ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.14(2004/08/13) D
【雪渓上部 U】
雪渓上部左側 |
先週と比べて大きさはそれほど大きな変化はありませんが、よく見ると下方3分の1が黒く変化しています。後述いたしますが、この部分は凍っている箇所です。ご覧のように晴れた日はそれほど大きな問題もなく滑走できますが、天候の悪い時などは歯が立たないほどの硬さになります。
これからご覧いただく画像は翌日の14日(土)のもので、雨と濃霧の悪天候の中の撮影となってしまいました。したがって通常撮影するポイントからの定点撮影ができず、画像そのものを不鮮明な状態です。ご了承下さい。
雪渓上部左側下端部分 |
先週から比べると下端部分が数メートル上昇していますが、あまり大きな変化は感じられません。
下方3分の1はアイスバーン |
それよりも大きな変化は下方3分の1がアイスバーン状態になっている点です。ご覧の画像がその境界部分を上から撮影したところです。黒くなっている部分がアイスバーンです。
鍬で階段を作ります。 |
このような状態になる上ることが困難になることです。今回は鍬で一歩一歩階段を作成されていました。
階段があると何とか滑らずに上っていくことができます。
ボードのソフトブーツでは歯が立たない! |
階段ができているにもかかわらず、ボードの柔らかいブーツではとても登っていくことができません。一旦凍ると歯が立たない状態になってしまいます。
左はフラットバーン | 右はコブライン |
バーンの構成は先週と全く同じです。左がフラットバーン、右がコブラインです。ただ、コブラインも一番下2ターンくらいは完全にアイスバーン状態ですので、注意が必要です。
上端部分 |
左の画像で、先週は中央に見える岩がほとんど頭を出して降りませんでした。また、右の画像で上端部分の積雪が1メートルほどしかないことがわかります。先週から比べると高さ1メートル以上は雪融けしていることになります。
今年は梅雨明けが早かったものの、それ以降の天候がパッとせず、お盆の時期になってようやく安定した天候になってきた感じです。しかし空の様子や高山植物の移り変わり、ホシガラスの活動などから秋はもうそこまでやってきているように感じます。ノリクラの夏はいつも以上に足早に去っていってしまうのかも知れません。
お盆を過ぎるとノリクラは確実に秋の様相を漂わせてきます。前述のようにバーン状態もかなり厳しい状況となってくるはずです。安全を十分に心がけた行動が必要になってきます。
【昨年の今ごろは?】
雪渓下部もさることながら、雪渓上部右側に至っては驚くほど雪があります。
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