【速報バックナンバー 2008年11月分】

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◎ 11月

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■2008年11月22日(土)■  

 

@ 2008/11/22 11:35
ツアーコースはまだまだ...
(ツアーコース入口急斜面)
A 2008/11/22 12:30
せっかく登ってきたのにツアーコースは断念
(ツアーコース入口)

B 2008/11/22 12:45
しかし、かもしかゲレンデも完全パウダーゾーン
(かもしかゲレンデ)

C 2008/11/22 13:25
終日ゲレンデスキー日和の一日でした
(かもしかゲレンデ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了しましたが、今回は現地入りしましたので、速報のみお伝えいたします。ノリクラ雪渓カレンダーはお休みです。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は細かな雪がしんしんと降る夜を迎えています。無風の中をかなりの勢いで静かに降りてきます。この数日間、降り続いた雪で一面は完全に冬景色となり、観光センター駐車場も細かな柔らかい新雪が5センチ程度降り積もっています。気温は0℃とさほど寒くはありませんが、雪質は完全に真冬そのものです。
そして、早朝6時の乗鞍高原はマイナス2℃、7時ごろになると日差しが差し込むようになり、キーンと身が引き締まるほどの寒さは感じません。そして、それまで鳥居尾根付近までしか望むことができなかった空は次第に青空と変わってきて、真っ白に雪化粧したノリクラの峰々は北から南へ激しく雪煙が舞い上がっている様子を確認することができます。山麓の乗鞍高原は時折旋風が舞うことがあっても、ほとんど無風の状態が続き、久しぶりに差し込む日差しが穏やかな雰囲気を作り出しています。
どこもかしこも真っ白に降り積もり、休暇村ゲレンデはそのままオープンしても良いのではと思ってしまうほどの積雪があります。県道乗鞍岳線は冬季閉鎖となり、休暇村まで通行可能です。したがって、上部に向かうには休暇村ゲレンデが起点となります。9時の休暇村は2℃。スキーにシールをつけて登り始めると、薄着と薄手のインターグローブで十分なほどの陽気。登るにつれてそれまで甲程度の沈み込みが三本滝レストハウスの上部にあるかもしかゲレンデに達すると、スキーが脛程度まで沈み込むようになってきます。ストックを突き刺して30センチ程度は埋まります。この頃になると完全に上空の雲はなくなり、青い空と新雪の白さが際立つ状況が一面に広がっています。
かもしかゲレンデをさらに登り、ツアーコース入口から望む急斜面はまだ完全にブッシュが隠れていない状況。ツアーコースから先はさらに積雪が増して、シールで膝以上の沈み込みとなります。ただ、雪が軽いためラッセルしているという感覚はありません。しかし、降雪から時間が経っていないことから、クマザサがしっかりと倒れていないため、雪の積雪量以上に沈み込みがひどく、ところによっては太ももから股まで埋まってしまい、その上、スキーがクマザサと干渉してシールで登って行ける状況ではありません。また、急坂の最上部ではまだほとんどブッシュが隠れていないため、スキーを切り返しながら進むことができず、ツアーコースからのアクセスは時期尚早といった感じです。そして、日が傾くのも早く、正午前にはツアーコースから日差しがなくなり始めます。
正午のツアーコース入口急坂はマイナス2℃。少しばかり風も吹き、日がかげると一気に寒さを感じるようになります。
せっかくツアーコースに出向こうとお越しになった方も、ツアーコース入口で断念せざるを得ない状況でしたが、パウダーだけを楽しむのであれば、かもしかゲレンデで十分な状況で、誰もいないプライベートゲレンデを右から左へ順番に自分のトレースを描く最高の味わいが、この時期だけしかできない楽しみ方かもしれません。
13時を過ぎると少しばかり新雪が締まり始めた感じはあったものの、浮遊感は失われることなく、シーズン初めにこれ以上ないパウダーを楽しむことができたと思います。
なお、11月の速報は不定期でお届けいたします。秋から冬への移り変わりを感じられる様子をお伝えできればと考えています。(2008/11/22 17:20更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】
<速報>

2008年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。また、2008年12月から2009年3月までのウインターシーズンについては不定期で週末の状況をお届けする予定です。その後の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー取材日に合わせて実施する予定です。
<ノリクラ雪渓カレンダー>
今シーズンの連載は今週末掲載予定のVol.24が最終号となります。
来シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2009年3月中下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2009年5月中旬頃を予定しております。

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■2008年11月2日(日)■  
(今回の記事は初心者を対象にしておりません。大雪渓を熟知されない方は絶対にお越しにならないようお願いします)

 

@ 2008/11/02 10:00
全面雪化粧
(大雪渓)
A 2008/11/02 12:40
新雪の味わいに笑顔がほころぶ
(雪渓上部左側)

B 2008/11/02 13:15
斜光にスプレーが舞う
(雪渓上部左側)

C 2008/11/02 13:30
終日綺麗な青空が冴えます
(雪渓上部左側)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了しましたが、今回は現地入りしましたので、速報のみお伝えいたします。ノリクラ雪渓カレンダーはお休みです。
昨日に引き続き、今日も青空が終日続き、空の青と新雪の白のコントラストの美しい一日となりました。
早朝7時の位ヶ原山荘付近の気温は0℃。上空は全体的に白っぽいやや薄曇の天候でしたが、しっかりとした日差しが差し始めると同時に、徐々に空の青さがはっきりとしてきます。そして9時ごろになると西から風が吹き始め、上空は激しく雲が流れるようになってきます。それでもしっかりとした日差しは翳ることなく、燦々と降り注ぎ、薄着で歩いていても全く寒さを感じさせません。昨日よりも冷たい空気が少しばかり和らいでいるようです。10時の大雪渓の気温は0℃。山頂付近は激しく北から南へ雲ががなれて行きます。そして、山肌は全面雪化粧が施され、完全に冬モードへ以降した感じが見受けられます。大雪渓の積雪も先週よりも20〜30センチ程度増えていて、ツボ足で歩くと、脛〜膝下まで沈み込む状況で、岩の頭よりも白い雪面のほうが圧倒的に多くなっています。それでも滑走できるエリアは雪渓の残る雪渓上部左側のみです。先週はアイスバーンの上に何とか降雪が乗っている状態でしたが、今週は状況が改善され、多くの部分でアイスバーンはなくなっています。昨日も今日も低い気温が推移するため、日差しで雪面が融けた様子は皆無で、表面がパックされた箇所は全くありません。また、絶えず強い風が吹き続ける状態で表面がやや叩かれて締まった感覚があるものの、それが逆に滑走しやすい状況を作り出してくれます。そのため、新雪を滑る浮遊感はやや乏しいものの、まるで綺麗に圧雪されたゲレンデに上質の新雪が積もったようなまずまずのコンディションにほころぶ笑顔を隠すことができません。そして、絶えず強めの風が吹きつづき、バーン表面は激しく雪の粒が流れ、シュプールはすぐに埋め戻されてしまいます。そのため、何度も何度もノートラックのバーンを楽しむことができ、滑走エリアを変えることなく、新雪の足裏感覚をいつまでも楽しむことができました。
正午の大雪渓の気温は0℃、今日は終日に渡って0℃前後の気温を推移します。少しばかり流れる雲が多くなり、巻き上がる雪煙と激しく流れる雲でコントラストの強い太陽光線がぼんやりと滲むときがあったものの、13時ごろには再び綺麗な青空となり、激しく流れる風は相変わらず続き、雪面からは小さな旋風が所々で発生し、巻き上げられた雪煙に襲われて全身がびしょ濡れになるほど激しく吹きつけられる中、何度も何度も登り返して、今日の新雪を思う存分楽しむことができました。
久しぶりに楽しい一日を過ごすことができました。ただ、雪付きが薄く、周辺の山小屋など緊急避難できる箇所もありませんので、大雪渓の状況を熟知された方以外はお勧めできない状況であることをご承知ください。
なお、11月の速報は不定期でお届けいたします。秋から冬への移り変わりを感じられる様子をお伝えできればと考えています。(2008/11/02 18:30更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】
<速報>

2008年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。また、2008年12月から2009年3月までのウインターシーズンについては不定期で週末の状況をお届けする予定です。その後の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー取材日に合わせて実施する予定です。
<ノリクラ雪渓カレンダー>
今シーズンの連載は今週末掲載予定のVol.24が最終号となります。
来シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2009年3月中下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2009年5月中旬頃を予定しております。

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■2008年11月1日(土)■ 

 

@ 2008/11/01 09:30
快晴の青空に山頂は雪煙が舞う
(観光センター)
A 2008/11/01 11:15
逆三段紅葉
(かもしかゲレンデ)

B 2008/11/01 12:20
雪化粧の登山道に木漏れ日が美しい
(魔利支天〜荒田沢橋 登山道)

C 2008/11/01 14:45
終日快晴の空にノリクラの峰々が冴えます
(冷泉〜見晴峠 登山道)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了しましたが、今回は現地入りしましたので、速報のみお伝えいたします。ノリクラ雪渓カレンダーはお休みです。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は星の瞬く晴れた夜空が広がります。気温は6℃。木枯らしを感じさせるようなやや強めの西からの風が吹きます。しかし、乗鞍高原は紅葉はすっかり終わり、枝に残っている枯れ葉どころか地面にすら落ち葉はなく、丸裸のシラカバの枝がその木枯らしが吹き荒んだ風切り音がなんとも冬の雰囲気を醸し出しています。
一夜明けた乗鞍高原は早朝から雨が降り、6時ごろにはかもしかゲレンデより上部はすっぽりと雲に覆われています。気温は3℃。寒い朝です。その雨も次第におさまりを見せ始め、低く垂れ込めた雲が次第に抜け始めます。上部は雨でなく雪となり、鳥居尾根のゲレンデもうっすらと雪化粧され、8時ごろには一時的に乗鞍高原でも霙が降りました。そんな状態も8時30分ごろから綺麗な青空が広がり始め、深く青い西の空に真っ白なノリクラの峰々が浮かんでいます。完全に冬の風景といっても良いほどの状態です。そして、山頂付近は北から南へ雪煙が上がり、風が強いことをうかがわせてくれます。
県道乗鞍岳線は今日から三本滝〜山頂方面が冬季閉鎖ですが、実質的には10月26日(日)にあった降雪から通行止めが続いていました。今朝の雨は東大ヒュッテ口バス停付近から雪となり、三本滝レストハウスでは屋根に積もった雪がまぶしく輝く太陽に照らされて、ボタボタと音を立てて落ちるほど。かもしかゲレンデもうっすらと雪化粧が施され、ゲレンデ上部から山麓に広がるカラマツの紅葉を眺めると、下にゲレンデの白、中間にカラマツの黄色、上に快晴の青と、通常のパターンとは逆の三段紅葉が楽しめます。
県道乗鞍岳線は三本滝ゲートまで通行可能ですが、その先の車道は所々で積雪が見られ、登山道も甲が少し埋まる程度の雪化粧。木漏れ日に照らされる光景はなかなかのものです。
正午の魔利支天付近の気温は4℃、日が当たっている箇所ではかなりの暖かさを感じますが、一旦、日陰に入ると冷たい空気が居座っている様子がうかがえ、寒暖の差が激しい状態です。登山道をさらに登って荒田沢橋付近に差し掛かると積雪は徐々に増え始め、冷泉小屋付近では深いところで、脛程度となります。
午後になるとそれまで吹いていた風がほとんどなくなり、16時ごろになるとかなり日が傾いて、冷泉小屋付近は完全に日陰となり、気温はマイナス2℃まで低下します。それでも綺麗に晴れ上がった天候が続き、動いている分には全く寒さを感じませんが、指先から感覚がなくなってきます。
今日は本当に良い天候の一日が続き、誰もいないサイレントな世界が広がるノリクラを独り占めした楽しみ方ができた一日となりました。
11月の速報は不定期でお届けいたします。秋から冬への移り変わりを感じられる様子をお伝えできればと考えています。(2008/11/01 18:15更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】
<速報>

2008年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。また、2008年12月から2009年3月までのウインターシーズンについては不定期で週末の状況をお届けする予定です。その後の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー取材日に合わせて実施する予定です。
<ノリクラ雪渓カレンダー>
今シーズンの連載は今週末掲載予定のVol.24が最終号となります。
来シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2009年3月中下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2009年5月中旬頃を予定しております。

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