【速報バックナンバー 2012年3月分】

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◎ 3月

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■2012年3月31日(土)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.2
 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  
 

@ 2012/03/31 09:05
気温プラス4℃ − 雨でゲレンデには水溜りが
(Mt.乗鞍 − 夢の平クワッドリフト前)
A 2012/03/31 09:20
一部リフトでリフト搬器の取り外しが始まる
(わさび沢リフト − Mt.乗鞍は4月8日まで営業中)

B 2012/03/31 11:40
猛吹雪、気温はマイナス5℃に低下 − 湿雪から乾雪へ
濡れたシールが凍りつく
(ツアーコース − 2番標識付近)

C 2012/03/31 14:40
上部エリアは真冬の雪質 − パウダーが楽しい
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ このところ、週末になると悪天候に見舞われる天気周期が見られ、この悪天候は三週連続となりました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、薄いベールのような雲に覆われる夜を迎えています。気温はプラス4℃。滲んだ月が上空に浮かんでいます。その空の様子を良く見ると、西のほうから黒い雲が塊になって押し寄せていて、晴れた月夜を今にも飲み込もうとしています。おそらく、この雲が今日の悪天候を運んでくるものだと容易に想像できる状況です。この時点では、風とか寒さなどなく、空の状況以外は穏やかといっても良いでしょう。

そして、一夜明けた乗鞍高原は予報どおりの雨。7時の気温はプラス4℃。2時くらいから降り始めた雨が5時くらいから激しいものとなって来ました。それでも視界は比較的良好で、鳥居尾根のゲレンデがはっきりと見られるほどです。先週も同じく雨でしたが、すぐに霙から雪へと変わっていったものの、今朝は完全に雨。霙に変わる気配などなく、激しく降っています。

もちろんこの雨ですから、Mt.乗鞍のゲレンデも雨でびしょ濡れ...ただ、融雪して地肌が見えている箇所はなく、滑走する分には問題となるところは見られませんでした。Mt.乗鞍の営業は4月8日(日)まで続けられます。ただ、一部のリフトについては3月25日(日)で運行終了となっていて、今日はわさび沢リフトの搬器の取り外し作業が行われていました。雨の中、作業の方々は合羽に身を包み、100台ある搬器を一つ一つワイヤから取り外し、リフト降り場に片付ける様子が続いていました。
なお、ツアーコースに向かうために必要な、夢の平クワッドリフト・かもしかペアリフトは、4月8日(日)まで運行が予定されています。

ツアーコース入口付近に到達すると、ようやく雨から霙へと変わって行きます。9時30分のツアーコース入口の気温は0℃。 ベチャベチャの湿雪で、シールなしでもスキー板そのままで歩いて行けるほどのコンディション。いつもとは異なり、今日は南からの湿った雪が降っていて、周囲の木々は南に面したところだけ、べったりと雪が着いている様子が見られました。

入口付近では10センチほどの新雪が降り積もっています。新雪といってもシールで踏みしめると水分がにじみ出てくる状態です。それでも入口急斜面を登り切った先に到達すると、雪のべた付き感が少しずつ軽減されてくる様子がわかるようになってきます。

11時の1番標識付近に到達すると激しい吹雪となってきます。先ほどまで南から吹いていた雪が今度は北寄りとなり、とても前を向いて歩くことのできないほどの猛吹雪。そして、気温もマイナス5℃まで急激に低下して、ツアーコース入口付近の湿雪で濡れてしまったシールが凍りつくようになってきて、団子状に着雪するととても歩くことのできない状態となってしまいます。スクレーパーで何度も削ぎ取る作業を繰り返しながら先を進みます。また、この付近で20センチほどの新雪で、この積雪量がこの先も続いて行きます。

ツアーコース内でこれほど激しい吹雪は厳冬期でもあまりなく、位ヶ原など上部エリアの状況とほとんど変わらない中を先に進みます。前を向いて歩けないほどでしたが、バーン状況を良く見ると、先週までとは地形が少しずつ変わっているところもあって、この一週間の積雪量が急激に増加している様子がわかります。

13時の位ヶ原急斜面の気温はマイナス6℃。午後になるとツアーコース内の吹雪が収まりを見せて来ました。また、5番標識付近からは、完全に真冬の雪質となり、位ヶ原急斜面はこの時期とは思えないほどのパウダーを楽しむことができました。所によっては40センチ程度の新雪が積もっています。
ただ、この先の位ヶ原は、激しい吹雪が途切れることなく吹き続き、とてもこの先を向かうことができない状況でした。

こんな悪天候でも、15時近くになると太陽や青空が所々に見られるようになり、天候の回復が期待される所ですが、速報を書く現在の乗鞍高原は、再び、雪がまとまった降り方を見せるようになって来ました。
明日のツアーコースはパウダーが楽しめる状況かと思いますが、雪崩や天候変化など、細心の注意の下、お越しください。

なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.2 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/03/31 18:40更新)

【3月31日現在のツアーコースとその周辺の積雪・雪のコンディション・雪崩状況】
ツアーコース内は、上部エリアは軽めの雪、しかし、下部は湿雪に加え、午後は冷え込みでパックされた状況でした。そのため、今晩の降雪量にもよりますが、下部エリアでは若干滑りにくいところがあるかと思います。今日の状況では、雪崩の懸念されるような状況はありませんでしたが、この一週間で一気に積雪量が増加していますので、雪の層に変化が生じている可能性も大きく、常に雪崩の危険性を認識して行動されることをお勧めします。

この一週間の積雪量の増加は今シーズン一番で、3番標識付近は昨年より20センチ多く、先週とより30センチ多い状況。5番標識付近では昨年よりも10センチ少なく、先週より50センチ多い状況。位ヶ原急斜面は昨年より60センチ少なく、先週より80センチ多い状況です。
これまで昨年よりも少ない傾向を見せていましたが、この積雪量増加で、昨年並みに近づいてきています。

【位ヶ原山荘の4月中の営業について】
位ヶ原山荘は2月4日(土)より連日営業しておりましたが、4月9日(月)からは金・土・日・月の営業(宿泊は金・土・日が可能)となります。したがって、4月10日(火)〜12日(木)、17日(火)〜19日(木)、24日〜26日(木)はお休みで、ゴールデンウィークが始まる4月27日(金)より再び連日営業となります。

【スキー場(Mt.乗鞍)の営業終了と、県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝ゲート)の開通・春スキーバス運行について】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコースへのアクセスは乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。
<Mt.乗鞍の営業 − 4月8日(日)まで>

各ゲレンデ・リフトによって営業終了日が異なっています。ツアーコースに向かうために必要な「やまぼうしペアリフト」、「夢の平クワッドリフト」、「かもしかペアリフト」は、4月8日(日)まで営業されます。
  ● 3月25日(日)まで : わさび沢リフト、休暇村第1トリプルリフト、第2ペアリフト(←すべて営業終了しました。)
  ● 4月1日(日)まで : 鳥居尾根クワッドリフト
  ● 4月8日(日)まで : 夢の平クワッドリフト、かもしかペアリフト、やまぼうしペアリフト、山麓ペアリフト
<県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝ゲート間) −4月19日(木)11:00冬季閉鎖解除>
県道乗鞍岳線は休暇村より先の区間については冬季閉鎖となっていますが、スキー場営業終了に伴って除雪作業が開始され、4月19日(木)11:00より休暇村ゲート〜三本滝ゲート区間が通行可能となります。乗鞍高原から三本滝ゲートまではマイカー通行可能ですが、路面状況により通行止めとなる場合があります。(4月中は夜間凍結の可能性があります。チェーンなど携行をお勧めします。)
<春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘)の運行 − 4月28日(土)運行開始予定>
3月28日付けお知らせ「
2012シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘(大雪渓)行きの春山バス運行について」でご案内いたしましたとおり、今シーズンの春山バスの運行は4月28日(土)より開始される予定です。ただし、天候路面状況により、延期・運休となる場合があります。
  

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■2012年3月24日(土)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.1
 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  
 

@ 2012/03/24 09:00
気温マイナス2℃ − 吹雪は湿雪から乾いた雪へと変化
(ツアーコース − 入口)
A 2012/03/24 10:30
降雪はまだ10センチ − でもトレースがすぐに薄くなって行く
(ツアーコース − 1〜2番標識間)

B 2012/03/24 11:25
次第に吹雪がひどくなって行く
(ツアーコース − 5〜6番標識間)

C 2012/03/24 12:40
湿雪で位ヶ原は樹氷の世界 − 視界不良で遭難の危険性
(位ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 先週の土曜日(3月17日)のも春の嵐の一日でしたが、今日も同じような天候の一日となりました。それでも、雪が乾いていて、先週ほどの辛い状況ではありませんでした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、梅雨末期を思わせるような大雨の夜を迎えています。気温はプラス4℃。あまりの激しい雨に周辺の雪は見る見るうちに融けて行き、3月とは思えない無雪期の光景となっています。もちろん、この気温ですから寒さというものは全くなく、いつもなら北もしくは西から流れる風が、今日は東から吹いているところも天候が通常と異なることが推測されます。

そして、一夜明けた7時の乗鞍高原は、昨晩の大雨がほぼ止んでいます。気温はプラス4℃です。しかし、この後少しずつ気温が低下し始め、再び降り始めた雨が牡丹雪となって激しく降り始めます。
昨日の大雨の影響で、ゲレンデ内には各所の水溜りができ、中にはひどく凍っているところもあります。そして、かもしかゲレンデ最上部のツアーコース入口付近に達すると、降る雪が湿雪から乾いたものへと変化して行きます。9時のツアーコース入口の気温はマイナス2℃。バーン表面も湿潤した感覚はなく、厳冬期に近い雪質で、シールのグリップも問題ありません。

降雪は明け方から始まったため、ツアーコースの新雪の積雪もそれほどでなく、入口付近で5センチ程度です。それでも下地に硬さを感じることなく、アイスバーンになりがちな入口急斜面を登りる最上部でもシールが滑ることなく登行することが可能でした。

10時のツアーコース入口急斜面の気温はマイナス2℃。この頃から、雪の降り方が南から北寄りへと変化し始めます。それと同時に、体感的に空気の冷たさも感じるようになって来ました。吹雪の強さに変わりはなく、風はあまり感じないものの、ほとんど厳冬期と変わらないような降り方です。

ツアーコース下部では、下地に硬さを感じる様子はなかったものの、ツアーコース上部に差し掛かると、少しずつ下地に硬さが現れるようになり、ツアーコース最上部の位ヶ原急斜面付近では、ストックで突き刺してコツコツと、硬い状態をはっきりと感じ取ることができるようになって来ました。おそらく、下部エリアでは明け方の冷え込みがなかったため、下地の硬さが形成されなかったものの、上部エリアでは、明け方の冷え込みが強かったため、昨日の雨が氷結したためと推測されます。

正午のツアーコース位ヶ原急斜面の気温はマイナス6℃。吹雪は相変わらず続いています。ただ、乾いた雪質にアウターに降り積もることなく、サラサラと落ちて行くほどです。そのため、ツアーコース内にしては、比較的強めの吹雪となっているものの、さほどの苦痛は感じられません。また、乾いた雪といっても厳冬期の本当に乾いた状態ではないため、硬い下地の上に降り積もっても、下地と完全に分離した状態ではないようで、シールでの登行でもグリップを失うことはありません。新雪の積雪は10センチ程度でした。

ツアーコースの先の位ヶ原は、ダケカンバが枝先まですべて氷結する樹氷の世界が広がります。ただ、位ヶ原でこのような光景が見られるということは、春の湿った状態に見舞われているということで、中には着雪で重たくなったダケカンバが頭を垂れている様子もあるほどでした。

樹氷の見事な光景が広がっているものの、視界は100メートルを切り、この状態で歩き続けると、完全に方角がわからなくなります。特に春の位ヶ原は急激な天候変化に見舞われることが多くなり、晴天からいきなりホワイトアウトということも多々あり、冬の位ヶ原以上に注意が必要です。このようなコンディションの時は、絶対にツアーコースより上部には立ち入らないようにお願いいたします。(遭難の危険性があります。)

午後になって、天候はさらに悪化し、速報を書く現在の乗鞍高原では気温が低下し始め、小雪が降っています。明日もパウダーを楽しむことができると思いますが、細心の注意の下でお越しください。

なお、今回より、2012シーズン ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 の連載を開始します。今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.1 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2012/03/24 18:10更新)

【3月24日現在のツアーコースとその周辺の積雪・雪のコンディション・雪崩状況】
今朝から降り始めた雪は、比較的軽めなコンディションで、パウダーを楽しむことができます。しかし、シールで歩いていて、下地がググッと割れる感触があるところが多々あり、雪の層が安定していない状態も懸念されます。最近は雨と雪が交互に繰り返されています。雪の層に変化が生じ、気温の変動も大きいことから、斜度変化の大きい所などでは、雪崩の危険性を認識して行動されることをお勧めします。

積雪量は、3番標識付近は昨年とほぼ同じで、先週とより10センチ多い状況。5番標識付近では昨年よりも80センチ少なく、先週より5センチ多い状況。位ヶ原急斜面は昨年より60センチ少なく、先週より40センチ多い状況です。

【2012シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開のについて(プレリリース版 3月24日(土)取材分より再開)】 
●速報●
2011年12月より連載開始いたしました。毎週土曜日の掲載を予定していますが、厳冬期は天候状況によって、掲載日の変更や掲載できない場合があります。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
2012年3月24日(土)取材分より、2012ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版を再開します。また、2012年5月中旬頃より、プレリリース版に変わってノリクラ雪渓カレンダー正式版の再開を予定しています。 
  

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■2012年3月18日(日)■
 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  
 

@ 2012/03/18 08:00
気温プラス2℃ − どんよりとした曇り空の中を出発
(位ヶ原山荘前)
A 2012/03/18 08:20
雷鳥観測会 − 巣穴を発見!
(屋根板)

B 2012/03/18 08:45
ツガイの雷鳥(左:雌、右:雄) − 冬季のツーショットは珍しい
(屋根板)

C 2012/03/18 12:45
昨晩の降雨でアイスバーン−シールも金属わかんも効かない
(鶴ヶ沢付近)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は終日にわたってどんよりとした曇り空の広がる一日で、天候にほとんど変化を感じさせなかった状況が続きました。

標高2350メートルにある位ヶ原山荘の早朝6時の気温は0℃。いまにも落ちてきそうなどんよりとした曇り空の朝を迎えます。それでも東の空には雲間から滲んだ太陽が顔をのぞかせ、朝の雰囲気を醸し出そうとしています。ただ、太陽の力は弱く、朝日が昇っても空に明るさはありません。そのため、絶えず西から吹き付ける風には気温以上に寒さを感じさせます。
昨日は吹雪の一日でしたが、夕方から雨に変わってしまったため、山荘周辺はアイスバーンが広がり、所々、雨水の流れた縦溝が見られる状態です。表面のアイスバーンに下には新雪があるため、不用意に歩くと踏み抜いてしまうものの、慎重に忍び足で行けば、表面のアイスバーンを割れずに歩くことができるほどの厚いアイスバーンです。

今日は長野県山岳協会の主催する積雪期ライチョウ観測会が開催されました。雷鳥研究では著名な信州大学教育学部教授の中村浩志先生を講師に招き、20名ほどの受講生を引き連れて、位ヶ原山荘を出発しました。
出発して早々に、ライチョウのねぐら(巣)を発見します。冬季のライチョウは雪面に穴を掘り、首だけを外に出して一晩を過ごします。朝になると一斉に飛び出し、木の芽やダケカンバの皮などを捕食しながら生活します。ねぐらの中には大量のライチョウの糞が残されていて、昨晩のライチョウのねぐらであることが一目でわかるほどです。

この先、位ヶ原山荘周辺を観測すると、ライチョウのツガイに巡り合います。この時期、ライチョウの雌は別のエリアに生息していることが中村先生の調査でわかっていて、この付近で雌のライチョウに巡り合うことは非常に珍しく、また、通常、ツガイ形成の時期とされる4月上旬以前にこのように雌雄一緒に行動する様子は、大変貴重なワンショットと言えます。

天候はこの先も全く変化はなく、終始、プラス2〜3℃付近を推移します。また、視界と風もさほど悪くなく、富士見岳や摩利支天岳がモノトーンの中でもはっきりと見られる状態が続きました。

ただ、バーン全面アイスバーンで、下手に踏み抜くと足を取られるほどの状態。そのため、シールは全く効かない状態で、急斜面では歯の短いアルミ製のわかんはかなり危険な状態だったといえます。そして、不用意に雪面に小物を落とすと、谷底まで一気に滑り落ちてしまう様子があちこちで見られました。

春先はこのようにバーン状態がめまぐるしく変化する時期でもありますから、必ず、アイゼンを携行して行動されることをお勧めします。また、今日のようなコンディションでは、スノーシューでもグリップがままならない箇所でアイゼンに履き替えると、今度は太腿までもぐりこむ状態となり、また、表面がアイスバーン状態では、太腿までもぐりこんだ足を引き出すのもままならない状態で、どちらのアイテムが良いのか迷ってしまうほどですが、必ず、安全サイドで検討して装着するアイテムを検討してください。

正午の屋根板付近の気温は3℃。モノトーンでどんよりとした一日でしたが、アウターなしでも全く問題な気候で、15時を過ぎたあたりから上部では雪、スキー場付近では雨が降り始め、速報を書く現在の乗鞍高原では、しとしとと小雨が降っています。

これからの春先の時期は、めまぐるしく天候が変化するのと同時に、バーンコンディションも激変する時期でもあります。そのため、スキーでお越しになる方もスノーシューでお越しになる方も、必ず、アイゼンの携行をお勧めします。(2012/03/19 18:35更新)

【3月18日現在のツアーコースとその周辺の積雪・雪のコンディション・雪崩状況】
全山、表面から数センチのアイスバーンでその下は新雪という、いわゆる「モナカ状態」でした。そのため、シールは全く効かず、アルミわかんでも登れない斜面もあるほどでした。また、エッジのついたスノーシューなら、ある程度登ることができても、トラバースや下りに問題があり、必ずアイゼンを携行されることをお勧めします。
本文でも申し上げたように、これからの春先は、バーンコンディションが激変し、完全に凍りついた箇所はアイゼンでないと登ることができません。また、鶴ヶ沢でも雪崩の跡がありました。コンディションが不安定な状況が続くため、細心の注意の下、お越しください。

【2012シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開のについて(プレリリース版 3月24日(土)取材分より再開)】 
2011ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって 今シーズンの連載を終了いたしました。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2011年12月より連載開始いたしました。毎週土曜日の掲載を予定していますが、厳冬期は天候状況によって、掲載日の変更や掲載できない場合があります。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
2012年3月24日(土)取材分より、ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版を再開します。また、2012年5月中旬頃より、プレリリース版に変わってノリクラ雪渓カレンダー正式版の再開を予定しています。 
  

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■2012年3月17日(土)■
 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  
 

@ 2012/03/17 09:30
気温マイナス2℃ − 南寄りのベタベタの湿雪が降る
(ツアーコース − 入口)
A 2012/03/17 10:25
天候は悪化傾向
(ツアーコース − 入口急斜面)

B 2012/03/17 11:15
朝からの降雪は15センチ程度 − 先行のトレースが薄くなる
(ツアーコース − 1〜2番標識間)

C 2012/03/17 12:45
ツアーコース内でも激しい吹雪 − 春の嵐は耐えられない
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 春は穏やかな暖かな日と、荒れ狂う激しい日の二面性を持つ季節ですが、今日は後者の一日となったようです。

日付が今日に変わる頃、乗鞍高原は満点の星空がの広がるおだやかな夜を迎えています。気温は0℃。いつもなら、西寄り・北寄りの風が吹くものの、今日は東から弱いながらも風が吹き抜けています。ただ、それ以外は天候が荒天して行く様子など見せず、天気予報どおりの鬱陶しい雨に見舞われるとは想像できない状況です。

そして、一夜明けた乗鞍高原は早朝6時ごろから雨が降り始めます。7時の気温は0℃、この頃から雨と霙が周期的に変化するようになってきます。そして、次第に霙の時間の方が長くなって行きます。

スキー場最上部のツアーコース入口の9時の気温はマイナス2℃。ベタベタの重たい湿雪が降り続きます。スキー場のリフト搬器も、一周して乗り場に戻ってくると、びっしりとひどく着雪し、リフト係の方が振り払うのが追いつかないほどです。

ツアーコース入口では、今日も出発の準備風景がいつものように見られます。この悪天候にもかかわらず、今日は30名以上の登山の方などがお越しになり、ツアーコースを登って行きます。降雪は明け方からですから、新雪は5センチ程度とたいした状態ではありません。それでもストックで下地にコツコツと当たる様子も見られず、このまま降り続けば、重いながらもパウダーのコンディションになって行くことが想像できます。

10時のツアーコース入口急斜面の気温はマイナス2℃。今日は終日にわたってマイナス2℃から気温の変わらない状態が続いて行きます。しかし、天候の方は悪化傾向を示していて、雪の降り方が強くなり、吹雪に近い状態になってきます。また、今日の雪は南寄りの降り方で、それが湿雪に影響していることと考えられます。
気温が氷点下付近であってこの湿雪ですから、アウターに着雪するとすぐに溶けて、全身びしょ濡れ状態。雨よりはまだ良いものの、やはり、このコンディションはなかなか耐え難いものです。

3番標識付近からツアーコース内に風が吹きぬけるようになってきます。位ヶ原などの上部エリアで強風が吹きぬける状態でも、ほとんど風のないツアーコース内で、これだけの吹雪になることは珍しいこと。さらにツアーコース最上部の位ヶ原急斜面に差し掛かると、前を向くことすらままならないほどのひどい吹雪となり、この付近ではストックを突き刺して、30センチほどの新雪があることが感じ取られます。。
今日は九州北部・山口・四国地方で春一番が吹いたと福岡管区気象台から発表がありましたが、まさにノリクラでも春一番に匹敵するほどのひどい吹雪となりました。

速報を書く現在の位ヶ原山荘周辺では、雪から雨に近い霙になっています。今回の重たい雪で積雪量が増加することを期待したいところですが、夕方からの雨で台無し状態になってしまう懸念もあります。また、雨でバーンが緩んで雪崩の危険性も考えられますので、入山する際は細心の注意の下、お越しください。(2012/03/17 16:35更新)

【3月17日現在のツアーコースとその周辺の積雪・雪のコンディション・雪崩状況】
今朝から降り始めた雪はかなり重たい状態で、ツアーコース最上部の位ヶ原急斜面でも、乾いた積雪とはいえない様子でした。吹雪は昼過ぎまで続いたものの、夕方から位ヶ原山荘周辺は、霙に見舞われていることから、今晩の冷え込みでアイスバーンになることも予測されます。また、雨でバーンが緩んで雪崩の危険性も考えられますので、細心の注意の下、お越しください。

積雪量は、3番標識付近は昨年とほぼ同じで、先週とより10センチ多い状況。5番標識付近では昨年よりも70センチ少なく、先週より30センチ多い状況。位ヶ原急斜面は昨年より1.5メートルほど少なく、先週より50センチ多い状況です。

【2012シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開のについて(プレリリース版 3月24日(土)取材分より再開)】 
2011ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって 今シーズンの連載を終了いたしました。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2011年12月より連載開始いたしました。毎週土曜日の掲載を予定していますが、厳冬期は天候状況によって、掲載日の変更や掲載できない場合があります。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
2012年3月24日(土)取材分より、ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版を再開します。また、2012年5月中旬頃より、プレリリース版に変わってノリクラ雪渓カレンダー正式版の再開を予定しています。 
  

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■2012年3月9日(金)■
 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  
 

@ 2012/03/08 21:10
満月の夜 − ノリクラの白肌が月明かりに聳え立つ
(観光センター前駐車場)
A 2012/03/09 09:20
明け方から雪が降り始める
(ツアーコース − 入口)

B 2012/03/09 10:00
シュプール跡や降雨の縦溝がうねっている
(ツアーコース − 1〜2番標識間)

C 2012/03/09 12:40
カリカリバーンにうっすらと新雪 − 全山どこも同じ状態
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 通常、速報は土曜日にお届けしていますが、今回は都合により、前倒ししてお届けします。なお、次週からは通常通り土曜日にお届けいたします。
今日は、やや湿った雪の降る中、季節はもう春といっても良い状態になってきました。

日付が今日に変わる頃、満月のお月様を掠めるように、雲が西から東へとゆっくりと流れて行く夜を迎えています。気温は0℃、寒さなんて言葉はここにはもうありません。そして、明るい満月の夜にはノリクラの峰々が煌々と輝き、真っ暗な夜空にその姿が聳え立つ様子がはっきりと見られます。おそらく、来月の満月の時期になると、ノリクラの白肌にも春への変化が見られるようになって来るため、満月に照らされてノリクラが真っ白に美しく輝く様子は、今年はもう見納めかもしれません。厳冬期はもう終りに差し掛かってくることでしょう。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、夜明け頃から牡丹雪が降り始めます。7時の気温は0℃。雪は次第に霙に変わり、さらに粒の細かい雪へと変化して行きます。雪の降り方が少しずつはっきりとしたものへと変わって行きますが、風はありません。今日は終日にわたってほとんど無風状態といっても良いほどでした。

スキー場最上部のツアーコース入口付近も雪。9時の気温は0℃です。降って来る雪が少し軽いものになって来ました。少しばかり煙った状態で、歩き始めるとすぐに暑さを覚えるほど。3月5日(月)〜6日(火)にかけて雨に見舞われたため、バーンは硬い下地が形成され、今朝から降り始めた雪がうっすらと乗っている状態。入口急斜面に差し掛かるとシールのグリップが効かない場面もあるほどで、スキーアイゼンがあったほうが安全な状態です。

ツアーコース入口急斜面を登り切った先もバーンコンディションはほとんど変わりません。10時過ぎから少しばかり雪の降り方は激しくなってきました。それでも、積雪量に貢献するような降り方ではなく、5日・6日の降雨が流れたバーン表面の縦溝やうねり、そして、シュプール跡がはっきりと残っていて、登行しているときでも歩きにくさを若干感じるほどです。

正午のツアーコース位ヶ原急斜面の気温は0℃、今日はプラス2℃からマイナス2℃までの間を行ったり来たりする気温です。5番標識付近から下地の硬さが和らいできたものの、ツアーコース全体に渡ってカリカリバーンにうっすらと新雪が積もっている状況は変わらず、午前中までの降り方では、とてもコンディションの回復が見込まれない状態です。

そして、ツアーコースの先の位ヶ原に差し掛かると、新雪の積雪量は若干増えるものの多いところで10センチ程度。おそらく今日は全山に渡って同じようなバーンコンディションであったと推測されます。13時の位ヶ原の気温も0℃。いつもなら位ヶ原に上がると急激に気温が低下しますが、下部のツアーコースとほとんど同じ状態で、視界も200〜300メートルほどと、この天候の割には問題なく、高天ヶ原の山肌もはっきりと確認できます。

その後も天候には変化はなかったものの、夕方になって雪の降り方が激しくなり、速報を書く現在の乗鞍高原では、この一時間ほどの間に3〜5センチほどの積雪となっています。この降雪でツアーコースのバーンコンディションが改善されればと期待しています。(2012/03/09 17:30更新)

【3月9日現在のツアーコースとその周辺の積雪・雪のコンディション・雪崩状況】
本文でもお伝えしたように、3月5日(月)〜6日(日)の降雨によって硬いバーンとなり、さらに雨水がバーン表面を流れて形成されたうねりや縦溝が無数に広がって、特に滑走においては、やや苦労させられる状態になっています。また、位ヶ原山荘周辺では、5日(月)の降雨の前に40センチほどの降雪があり、富士見岳・大黒岳周辺では、新しい降雪がこの降雨によって雪崩がいくつも生じていますので、付近に向かう方は細心の注意が必要です。

積雪量は、3番標識付近は昨年より15センチ少なく、先週とほぼ同じ状況。5番標識付近では昨年よりも70センチ少なく、先週より10センチ多い状況。位ヶ原急斜面は昨年より1.5メートルほど少なく、先週より20センチ多い状況です。

【2012シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開のについて】 
2011ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって 今シーズンの連載を終了いたしました。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2011年12月より連載開始いたしました。毎週土曜日の掲載を予定していますが、厳冬期は天候状況によって、掲載日の変更や掲載できない場合があります。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
2012年3月下旬頃より、ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版を再開し、2012年5月中旬頃より、プレリリース版に変わってノリクラ雪渓カレンダー正式版の再開を予定しています。 
  

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■2012年3月3日(土)■
 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  
 

@ 2012/03/03 09:20
濃霧の中を出発
(ツアーコース − 入口)
A 2012/03/03 10:15
霧が抜けてばっちりの快晴! − ぽかぽか陽気の中を行く
(ツアーコース − 1番標識付近)

B 2012/03/03 10:45
青と白だけの絶景が続く
(ツアーコース − 4〜5番標識間)

C 2012/03/03 12:40
ここまでやって来られる者だけに与えられた世界
(位ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 桃の節句を迎えた今日。まさに「春スキー」と呼んでも良いほどの暖かな気候に加え、青と白の真冬のコントラストを楽しむことのできた絶好の一日となりました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、雨が止んで暖かな夜を迎えています。気温は1℃。温度計が久しぶりに氷点下を超える表示を示しています。もちろん体感的にも冷たさはなく、どちらかというと冷たさとか暖かさといった温度感を感じさせない状況といったほうが良いかもしれません。風はなく、おそらく上空は雲に包まれていて、星や月を確認できない夜が続いています。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、霧が低く垂れ込めた朝を迎えています。気温はマイナス4℃。昨日の雪〜雨が凍りつき、周辺の木々は霧氷のような幻想的な様相を見せています。この霧はスキー場上部エリアに向かうほどひどくなり、ゲレンデ最上部のかもしかゲレンデは、濃霧のためリフト営業が見合わせられています。ただ、ツアーコースに向かう登山者だけ乗車が許可され、リフト営業開始とともに、山装備を携えた大きなザックを背負うスキーヤー・ボーダーの方々が次々に乗車して行きます。

9時のツアーコース入口付近は、視界が50メートルにも満たないほどの濃霧。気温は4℃と高めの状態です。そんな中、すでに20名以上の方々が出発の準備を始めています。これまでとは比べ物にならないほどの人出で、3月に入って入山される方が多くなってきていることが推測されます。時間とともに上空に明るさが増してきて、濃霧の中から周囲の木々にびっしりと着雪する霧氷の光景が広がっていることがはっきりしてきて、そんな様子を発見したスキーヤーの中には、出発の準備の手を止めて、思わずカメラを取り出す様子も見られるほどの幻想的な情景を楽しむことができるようになって来ました。

ツアーコース入口付近は20センチ程度の新雪が積もっているものの、下地は硬いアイスバーンが感じられます。それでも今日の入口急斜面はシールが滑るような場面はなく、快適に登って行くことができます。そして、やはり3月ということもあるのでしょうが、風は冷たくてもすぐに背中から汗が滲んできて、アウターをザックに押し込み、厚手のグローブも不要になるほどの暖かさを感じさせてくれます。

そんな暖かな状態が上部エリアの様子を予感させてくれるように、ツアーコース入口急斜面を登り切った先は濃霧の上に到達し、これまでの様子がうそのような雲ひとつない快晴の世界が広がるようになって来ました。少しばかり冷たい北風が弱く吹き抜けますが、そんな風に吹かれていることに心地よさを感じさせるほど。これまでの厳冬期がうそのような雰囲気が続いて行きます。

この先のツアーコースも、青と白のばっちりのコントラストの広がる光景が続きます。新雪は10センチ程度しか降っていませんが、そんなことよりもこの光景の美しさを楽しむことで十分なほど。いつもなら、そろそろツアーコースを滑り降りてくる方が現れてもおかしくない時間帯に差し掛かっても誰一人として降りてきません。穏やかな天候の下、多くの方がツアーコースよりもさらに先の肩の小屋方面や摩利支天岳方面へと足を伸ばしていることがうかがえます。

正午のツアーコース位ヶ原急斜面の気温はマイナス2℃。いつまでも綺麗な天候が続きますが、山頂付近は雪煙が激しく湧き上がるようになり、ツアーコースの先はいつもの冷たい厳しい世界が広がっていることをうかがわせます。この付近でも新雪は10〜20センチ程度で、今日はパウダーを楽しむにはちょっと物足らないバーンと言えます。

ツアーコースの先の位ヶ原は、やはり冷たい風が吹きぬけています。気温はマイナス8℃と急激に低下しています。それでも力強い太陽を受けていて、動いている分にはアウターなしでも耐えられるほどの暖かさ。バーンは所々アイスバーンがありますが、全体的には雪付きが増えていて、シールのグリップが効かない箇所はありません。

午後になって少し雲が湧き始めるものの、青と白のコントラストの冴え渡る状況はいつまでも続き、冬の美しさと春の暖かさを同時に楽しむことのできた今日は、またとない一日を楽しむことができました。(2012/03/03 18:00更新)

【3月3日現在のツアーコースとその周辺の積雪・雪のコンディション・雪崩状況】
全体的に少しパックされた感じの雪質となっています。それでも滑走しにくいといったほどではなく、楽しく滑走できる状況でした。これからの時期は天候・気候でバーンコンディションが大きく変化する時期です。また、上部エリアでも湿雪が降る時期となってきて、弱層が形成されやすい状況とも言えますので、雪崩には注意が必要です。

積雪量は、3番標識付近は昨年より10センチ少なく、先週より10センチ多い状況。5番標識付近では昨年よりも70センチ少なく、先週より10センチ多い状況。位ヶ原急斜面は昨年より1.5メートルほど少なく、先週より30センチ多い状況です。

【次週の速報掲載について − 3月10日(土) → 3月9日(金)に変更します】
通常、土曜日にお届けしている速報ですが、次週は都合により、3月9日(金)に変更いたします。あらかじめご了承ください。

【2012シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開のについて】 
2011ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって 今シーズンの連載を終了いたしました。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2011年12月より連載開始いたしました。毎週土曜日の掲載を予定していますが、厳冬期は天候状況によって、掲載日の変更や掲載できない場合があります。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
2012年3月下旬頃より、ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版を再開し、2012年5月中旬頃より、プレリリース版に変わってノリクラ雪渓カレンダー正式版の再開を予定しています。 
  

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