ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.1(2008/03/22〜23) A
【ツアーコース T】
ツアーコース最初の急斜面 | 5〜10センチ程度の湿雪が積もる |
ここからツアーコースの様子を紹介しますが、初めてツアーコースの様子をご覧になる方もいらっしゃるとかと思いますので、今回のみ少し詳細にお伝えいたします。足しげく通われている常連のみなさんにとっては良くご存知の内容ばかりかと思いますが、少しばかりお付き合いの程、よろしくお願いいたします。
ツアーコースはスキー場最上部のかもしかゲレンデを起点に、左の画像のような急斜面を登るところから始まります。その後は樹林帯を幅20〜30メートルほど切り通された緩やかなコースが続き、最後は森林限界の位ヶ原へ続く全長約1.5Kmほどのレイアウトです。
ツアーコース最初の急斜面には19日(水)から20日(木)にかけての降った湿雪が5〜10センチ程度積もっています。
急斜面を登りきる最後の部分は踏み固められ、シールのグリップが弱いので注意 |
急斜面の下部の部分ではまだ新雪部分が残っているものの、上部に斜度がきつくなる部分に差し掛かると踏み固められたり、滑走で削り取られたりして新雪のやわらかい部分が少なくなってきます。今回は太陽の暖かさで表面がやわらかくなり、シールでも問題なく登行ことができましたが、一度結晶の崩れた表面は日によっては滑りやすい状態となり、シールがうまく食いつかない状態になります。
この時期ではあまりないかと思いますが、1月中旬頃、一度雨が降り、その後しばらくの間、アイゼンがないと登ることができない状態になったこともありました。登りきるまで10メートルほどのエリアですが、それなりの装備が必要なことは間違いありません。
森林限界の位ヶ原まで緩やかなコースが続きます |
この急斜面を登れば、ご覧のような樹林帯が切り通されたコースが森林限界の位ヶ原までは続きます。
【ツアーコース U】
ツアーコースには@からE間での標識が設置 | 高天ヶ原と剣ヶ峰が二つ並んで出迎えてくれます |
ツアーコースには左の画像のように番号札の標識が設けられています。位ヶ原に出るまでの間に@番からE番まであります。この@番付近に差し掛かると、ご覧のように高天ヶ原と剣ヶ峰が二つ並んで出迎えてくれます。
青と白のきれいなコントラストはいつ見ても美しいもので、ツアーコース上からは少しずつ角度を変えながら楽しませてくれる場面が何度か訪れます。
ツアーコースは全体的に10〜20センチの降雪 | B番標識 積雪は先週よりも10センチ程度増加 |
最初の急斜面と同様にツアーコースは全面的に10〜20センチ程度の降雪があります。
右の画像はツアーコース中間付近に設置されたB番の標識、先週よりも10センチ程度、積雪が増えています。
大粒の汗をぬぐいながら... | 青空に浮かぶノリクラの峰々に足が止まります |
先ほど申し上げたように、ツアーコース上ではノリクラの峰々をきれいに眺めることができるスポットがいくつかあります。今日はきれいな快晴に包まれて、春の強い日差しにぽかぽか陽気を通り越して、汗だくになりながら登ってこられる方も多く見かけます。大粒の汗をかきながら足元ばかりを追って登り、ふと見上げた光景に足を止めない方はおそらくいらっしゃらないでしょう。
ほぼ隔週でノリクラ入りされる常連の方 − いつもご愛読ありがとうございます |
こちらはほぼ隔週でノリクラ入りされているという常連の方々。WebSiteもご覧下さっていて、「ノリクラに行けなかった日に天気の良い速報を見ると悔しい思いをすることもあります(笑)...」と、感想をいただきました。
ノリクラには冬から春のシーズンしかお越しにならないとのことですが、真夏でも清涼な気候や位ヶ原に広がる秋の紅葉など、四季を通して楽しめますので、ぜひ、雪のない時期にもお越しください。
そして、さらに足を進めると...
再び、高天ヶ原と剣ヶ峰が真正面に眺めることができるエリアに差し掛かります。しかし、この場所ではご覧のようなノリクラの峰々が楽しめるばかりではありません。
ツアーコースから右へ | カメラを取り出さずにはいられません |
ツアーコースから右に少し入って行くと、カメラを取り出さずにはいられない光景にめぐり合うことができます。
穂高の山並み −ノリクラとは対照的な険しさ |
これまでツアーコース上からは確認できなかった穂高の山並みです。ノリクラの緩やかな稜線とは対照的な険しさが見られます。ノリクラから見られる一番近い3000メートル級の山ですから、初めての人でもすぐにわかるかと思います。
こんな日にノリクラデビューできて最高! |
穂高を見つけたこちらの3人。スノーシューで山歩きの経験は何度もあるもののノリクラは今日が初めて。こんな日にノリクラデビューできれば最高であることは間違いありませんね。
ただ、穏やかな日ばかりではなく、天候の急変や雪崩の心配など高山ではつきものですので、十分な装備と注意を持って楽しんでください。
E番札を過ぎれば、最後の急斜面へ |
順番に設置された番号札もE番で最後。ここを過ぎれば位ヶ原の台地に上がる最後の急斜面を登るだけです。(→ Next)
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