ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.6(2008/06/21〜22) B
【雪渓上部】
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雪渓上部全景 − 上部はほぼ昨年並み、下部はやや多い |
魔利支天岳 − ほぼ昨年並み |
雪渓上部は上端付近ではほぼ昨年並み、魔利支天岳についてもほぼ昨年並みの状態です。
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若干細かなピッチが目立つ | しっかり板を抑えて... |
雪渓上部も細かな凹凸が目立ち始めるようになってきましたが、雪渓下部ほど尖った状態ではなく、上端からそれぞれの大きさの弧を描きながら板をバタつかせないようしっかりと抑えて滑り降りてきます。
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ギャラリーにアピール! − 楽しい雰囲気が広がります |
滑り終えたメンバーにアピールするかのように滑り降りてこられる方もいらっしゃり、楽しい雰囲気が広がります。
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乗鞍高原のスキー学校の基礎キャンプ − 楽しく滑ることが一番の目的! |
今日は乗鞍高原温泉スキー場のスキー学校の基礎キャンプ。でもやはり冬場の練習とは違って楽しく滑ることが一番の目的かもしれません。ビデオをまわす先生の表情からもそんな雰囲気が伝わってきます。
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美しさや華麗さよりも楽しさを伝える |
美しさや華麗さが伝わってくるようなスキーが基礎スキーかもしれませんが、やはり楽しさを伝えるのが一番かもしれません。そんな雰囲気作りを常に心がけることが一番大切なのかもしれませんね。
【肩の小屋】
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こちらは肩の小屋。先週と同じような傾向を示し、北側ではあまり変化はありませんが、小屋の南側の雪解けが目立ちます。また、先週は小屋の手前までしか除雪されて降りませんでしたが、ご覧のように完全に除雪が完了しています。
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肩の小屋周辺 − ほぼ昨年並み |
肩の小屋の南側は先週よりも高さで1.5メートル近く雪解けが進んでいます。昨年とほぼ同じ状態です。
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肩の小屋 − 久々にシャッターが開けられる |
先週までは閉ざされていた肩の小屋は全ての雨戸が取り外されて、売店のシャッターも開けられ、ご覧のように食堂の机も整然と並べられています。
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営業開始に向けて物資の運搬 |
山麓から食料などの物資の運搬が開始され、営業開始に向けた準備が進められます。
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取材に訪れたときはちょうどお昼時。昼食の準備が始まります。昨年と同じ顔ぶれを見ることができ、昨年10月の小屋締め以来、8ヶ月ぶりの再会をうれしく思います。
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スタッフ3名 − 10月の小屋締めまで寝食を共にする |
今年から参加したメンバーも含めてこの3人は、これから10月中旬まで毎日この小屋で寝食をともにします。何もない山の上の生活は変化の大きい都会では感じ取ることのできない小さな変化に気づいて、日々を楽しめるようになることが大切かもしれません。
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6月28日(土)より営業開始! |
6月28日(土)の営業開始に向けて準備が続きます。今年も例年通り10月の三連休(10月13日(月)の宿泊分)まで連日営業致します。
【高山植物】
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雪解けが進んでミヤマクロスゲの枯れ草が姿をあらわします。
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キバナシャクナゲ − つぼみが大きくなります |
そんな枯れ草の脇にキバナシャクナゲが隠れるようにたたずんでいますが、しっかりとしたつぼみがその真ん中に見つけることができるようになってきました。ほぼ昨年と同じ推移です。
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枯れ草からまるでふきのとうのように... | ハクサンイチゲ(新芽) |
さらに枯れ草からまるでふきのとうのように芽を出し始めたのはハクサンイチゲ。ノリクラでは畳平のお花畑のように雪田と呼ばれるような湿った箇所で多く見られるようです。前述のキバナシャクナゲやコイワカガミなどに次いで高山植物の季節を彩る一員となることでしょう。
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ミヤマクロスゲも芽吹く − 青々とした草原へ |
さらによく観察するとミヤマクロスゲそのものの芽吹きも始まっています。これから青々とした草原を作り出しさらには秋には黄金の絨毯へと変化することでしょう。
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赤い枝 − クロウスゴ |
こちらは赤い枝が特徴のクロウスゴ。
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芽吹いた頃のクロウスゴ 2007ノリクラ雪渓カレンダーVol3 (2008/05/31〜06/01) A |
開花直後のクロウスゴ(今回) |
左の画像は5月下旬の芽吹き始めた位ヶ原のクロウスゴ。まだ葉の芽吹きなのか花なのかどちらか良くわかりません。今回撮影した右の画像は大雪渓と畳平の中間の箇所ですので位ヶ原のものと比べると、芽吹きの時期が遅くなっていますが花の開花が始まっています。
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若葉と花が同時に芽吹く |
その様子を良く見ると位ヶ原のクロウスゴの赤い枝の先端に膨らんだ芽は、その後、若葉と花の両方であることがわかります。若葉の方が先に芽吹き、その後になって花をつける高山植物が多い中、そんな所に目を向けるのも面白いかもしれません。(→ Next)
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