ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.11(2008/07/26〜27) D
【雪渓上部 U − モーグルコース】
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雪渓上部左側 − 上は1週間早く、下は1週間遅い雪解け |
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。昨年と比べて上部付近では1週間ほど雪解けが早く、下部は1週間ほど遅い状況を見せています。雪渓上部を左右に分ける尾根が下方にあった岩場とつながるようになって来ました。
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雪渓上部を左右に分ける尾根 −下方の岩場とつながる |
こちらが雪渓上部を左右に分ける尾根の部分。雪解けで前述の通り、下方に見えていた岩場とつながるようになって来ました。
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下方の岩場は長さ60メートル |
こちらがその下方にある岩場。この上の雪渓の上端からこの岩場の下端まで60メートルと徐々に距離を伸ばします。また、この岩場の下端から雪渓下端までの距離は120メートルあります。
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尾根はラインのすぐそばまで | 25コブ、98メートル |
その尾根(下方の岩)の左側(南側)にモーグルコースが先週から新設されましたが、尾根は縦にも伸びていますが、左右にも大きくなり、ご覧のようにもうライン間際までやってきています。ラインの長さは25コブ、98メートルです。
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今日で4日連続ノリクラ入り |
夏休みに入り、今日で4日連続ノリクラ入りしています。疲労の色が隠せず、岩場に腰をかけたらお尻から根が生えてしまいそうです。
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それでも最後の力を振り絞り、時間の許す限り滑り続けます。
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上端 − 昨年より1週間早い雪解け |
こちらはモーグルコースより25メートルほど登ったところの雪渓上端。昨年よりも1週間ほど早い雪解けです。大雪渓エリアの大半の箇所は昨年と同等か遅い雪解けを見せていますが、唯一この箇所だけが昨年より早いペースを見せています。
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上端から − 下端部分まで215メートル |
この上端から雪渓上部左側の下端までの距離は215メートル。まだまだ十分な滑走距離があります。
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夕方 − きれいな青空と斜光が降り注ぐ |
夕方になり、きれいな青空と斜光がふりそそぐようになると、もう少し滑ってみようかなと考え直してしまうもの。
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体は疲れていてもなぜかやめようとしない自分がいます。
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今日も最後まで果敢に攻め続けます。
【肩の小屋付近】
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肩の小屋周辺 | リフト土台 |
こちらは肩の小屋周辺。先週はリフト土台近くまで積雪がありましたが、広範囲にわたって雪解けが進んでいる様子がわかります。
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誰もいなくなった大雪渓で |
時刻は16時30分。もう誰もいなくなった大雪渓でスキー履きながらもおしゃべりのほうが弾んでいらっしゃる方々に出会います。
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色々な話題でおしゃべりに花が咲く |
新聞社が主催した大雪渓でのスキースクールに参加したのがノリクラデビューだったそうです。もうそれは45年も前のことで、乗鞍スカイラインが全線開通されてなく、途中からガタガタの道を唸りをあげるボンネットバスに揺られながらやってきたとのこと。今回がノリクラ4回目とのことです。「前回は5月で山頂から滑りましたよ〜。」とおっしゃってくださいましたが、その前回というのは11年も前のこと。「十年一昔」という言葉がありますが、現在は一昔どころか二昔以上といっても良いほどのスピードで世の中が動いています。でも、変わらないノリクラがここにあるからそんな昔の話でも色あせないものですね。
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誰もいなくなった大雪渓の光景を楽しみ、今日は肩の小屋へ宿泊されるとのこと。きれいな斜光に照らされながら肩の小屋に向けて歩き出します。
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肩の小屋 − 水不足に対応し、雪解け水をピストン輸送 |
さて、その肩の小屋ですが、夏季の水不足に対応し大雪渓脇の雪解け水を1日に何往復もピストン輸送しています。
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今年は入浴はご提供できません |
ハイシーズンになると100名以上が宿泊する日もあって、使用する水の量も相当なものです。昨年までは水の供給に余裕があるときは入浴もできましたが、今年はご覧の状態ですので、ご提供できないとのことです。
肩の小屋や位ヶ原山荘など、車でアクセスできる場所にはあるものの、電気も水道もないことには変わりありません。現在はシャトルバスで気軽に行けるエリアとなりましたが、冬季においてはやはり、山麓から歩いて行かなければならないことは今も昔も同じです。そんな中で、山小屋が存在していることの重要性は考えるまでもないことと思います。(→ Next)
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