ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.12(2008/08/02〜03) A
【雪渓下部 T】
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ここからはいつものように大雪渓の様子をお伝えいたします。
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雪渓下端部分の雪解け − 昨年とほぼ同じ状況 |
先週と比べるとバーン内部に岩の頭が目立つ状態になってきました。右の画像は雪渓下端左側(南側)から大雪渓入口方面を撮影したもの。大雪渓入口から雪渓下端までの距離は先週の55メートルから66メートルに伸びています。状況としては昨年とほぼ同じです。
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幅は9メートル − 昨年とほぼ同じ状況 |
上の2枚の右側の画像の岩場の部分は車道沿いより一段上に上がっていて、この画像へとつながっています。ここはほぼ完全にフラットになっていてその横幅は雪解けにより、先週の8メートルから9メートルへと広がっています。こちらも昨年とほぼ同じ状況です。
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さらに北側へと雪解けが広がる | せせらぎ − 排水溝まで30メートル、昨年とほぼ同じ状況 |
雪解けは少しずつ北の方向に広がり、雪渓下端では大雪渓入口にある排水溝へとせせらぎが流れ込んでいます。右の画像のせせらぎの長さは先週の24メートルから30メートル。昨年よりやや雪解けが遅い状況ですが微々たるもので、昨年とほぼ同じといっても良い状況です。
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スキーヤー専用道 − ウラジロナナカマドが縁取る | ウラジロナナカマド(花) − 多くの虫が行き交う |
こちらは雪渓上部に続くスキーヤー専用道。ハイマツ帯の緑に少しばかり濃淡があるのがお分かりでしょうか?このハイマツ帯を縁取るようにやや明るいウラジロナナカマドが続きます。他のエリアでは遜色ないと思いますが、今年はこのエリアのウラジロナナカマドはやや花が少ない状況。花からは花へと色々な昆虫が行き交う様子を眺めていると一日が過ぎてしまうほどです。
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雪渓上部へ向かうときはザックに板をくくりつけて | 積雪部分はごく一部 |
メインのバーンが雪渓上部に移り始め、大雪渓入口からやや距離があるため、ザックに板をくくりつけてスキーヤー専用道を行きます。途中で20メートルほどの残雪がありますが、その先は雪渓上部下端まで問題なく進むことができます。スキーブーツで行くより登山靴やスニーカーの方が良いでしょう。
【雪渓下部 U − 登山道】
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登山道入口 − 昨年とほぼ同じ状況 | 幅は15メートル |
こちらは大雪渓入口から50メートルほど北にある肩の小屋へ向かう登山道。右の画像のとおり、雪渓下端と車道との間は先週の8メートルから15メートルへと雪解けが進んでいます。状況としては昨年とほぼ同じです。
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雪渓と登山道は10メートルほど離れる − 昨年とほぼ同じ状況 |
登山道から雪渓が離れて行くようになってその距離は10メートルほど。昨年とほぼ同じです。
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登山道の雪はほぼなくなる − 昨年並み |
ご覧のように登山道の上にはほとんど雪の姿がなくなり、登山道周辺の積雪状況はほぼ昨年並み。
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グリーンサポートスタッフの方々 − 残された積雪部分の除雪 |
それでも10メートルほどの区間だけ積雪が残り、グリーンサポートスタッフの方が除雪作業を行っています。
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そして雪の埋まっていた昨年のロープと支柱を掘り返して、新たに設置しなおします。
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自然環境保全への啓蒙などの活動がノリクラを支えます |
これら一つ一つの作業が自然環境と訪れる登山者の安全につながって行きます。ノリクラに訪れる人はこのような方々の支えの下で楽しんでいることを忘れてはなりません。
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それでは残り少なくなった雪渓下部のモーグルコースの様子をお伝えします。(→ Next)
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