ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.12(2008/08/02〜03) G
【畳平 − お花畑】
![]() |
ここからは畳平のお花畑の様子をお伝えします。先週は悪天候のため、訪れることができませんでしたので、2週間が経過しています。
![]() |
遊歩道はかなりの人出で溢れてます |
8月最初の週末ということもあって、観光バスでお越しになった団体の方々を中心にお花畑の遊歩道はご覧のとおり、大勢の方であふれています。
![]() |
![]() |
入口付近のハクサンイチゲ − そろそろ終わりに | すぐ隣にはモミジカラマツ |
さて、2週間前に満開を迎えた入口付近のハクサンイチゲもそろそろ終わりに近づいてきています。花弁が残っていても伸びた花茎がピークを過ぎたことを教えてくれます。
そして、まだ数は少ないものの、ハクサンイチゲの隣にモミジカラマツの姿を見かけることができます。夏のピークを迎えた頃から咲くこの花を見つけると完全に夏がやってきたことを教えてくれます。
![]() |
![]() |
ピークはミヤマクロユリにバトンタッチ |
ハクサンイチゲが終わったあとの空間を見るとミヤマクロユリが一面を多い尽くしていることに気がつきます。
![]() |
![]() |
ミヤマキンバイが黄色く染める | 花の名前はメモを取りながら... |
そして、ミヤマキンバイも一面を黄色く染めてくれます。この時期は色々な高山植物が咲き誇る様相を見せてくれます。花の名前をメモしながら先へ進みます。
![]() |
コイワカガミ − コマクサと間違えられ易い |
訪れた方の多くが間違えるこちらのピンクの花はコイワカガミ。コマクサも同じようにピンク色で下向きに咲いていますので間違いやすいかもしれません。「下向きにかがんで咲いているからイワカガミですか?」。それも間違いやすいポイントの一つといえます。
![]() |
遊歩道分岐点 |
そして、遊歩道を西に進み、分岐点あたりに差し掛かります。この付近もハクサンイチゲを左右に見ることができます。
![]() |
![]() |
ミヤマキンポウゲ |
そして、ミヤマキンバイよりも背の高いものの、同じような花の形をしたこちらお花はミヤマキンポウゲ。
![]() |
お花畑中央付近 − ハクサンイチゲが満開 |
お花畑の中央付近は雪解けが遅かったこともあって、ハクサンイチゲは満開の状態を迎えています。
![]() |
![]() |
遊歩道折り返し地点 − ハクサンイチゲは完全に終了 |
そして、遊歩道の一番奥の遊歩道折り返し地点付近はご覧のようにハクサンイチゲの姿はすっかりなくなっています。
![]() |
![]() |
ミヤマクロユリ | ミヤマゼンコ |
その代わり、ミヤマクロユリやミヤマゼンコがハクサンイチゲに取って代わっている様子が伺えます。
![]() |
ハクサンイチゲが終了してもまだまだ楽しめます |
お花畑を覆っていたハクサンイチゲが終わると少し寂しい状態となりますが、それでもよく見ると色々な高山植物に出会うことができますので、まだまだ楽しむことができるでしょう。
【昨年の今ごろは?】
8月1日(水)に関東甲信地方でようやく梅雨明けして最初の週末を迎えました。夏本番の真っ青な空を期待したいところですが、3日(金)に日本海を通過した台風5号がばら撒いた湿った空気の影響から、4日(土)は終日濃霧の天候でした。5日(日)は天候は回復し、朝から青空が広がる状況で、朝は雲量がかなり多かったものの、夕方には雲がほとんどない状態を見せるときもあって、時間の経過とともに天候が安定していく様子を感じ取ることができ、やっと夏らしい天候になってきたこと実感します。山麓も山頂もよい天候ともなればシャトルバスも混雑をみせ、9時便は7台運行され、今シーズンの最高の台数となりました。
<編集後記>
ノリクラが最もにぎわう8月を迎えました。これからさらに天候が安定してくると、スキーや登山の方に加えて、ヒルクライムの方も多くお越しになることとでしょう。まずはヒルクライムに挑戦してみたいというかたから、トップレベルの選手までさまざまです。3000メートル級の高山でありながら、その良さをいろんなジャンルの方が一様に楽しめる場所は、数少ないとかと思います。
来週からお盆休みに入る方もいらっしゃるかと思います。一年の中で天候が最も安定した時期でもありますので、少しばかりの夏の雰囲気をを十二分に楽しみたいものですね。
Copyright (C) 乗鞍香辛料監視委員会 |