ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.2(2009/05/23〜24) C
【剣ヶ峰〜蚕玉岳】
こちらは剣ヶ峰〜蚕玉岳の稜線。先週とほとんど変わらない状況です。
⇒ | ||
先週の蚕玉岳 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2009/05/15〜16) D |
今週の蚕玉岳 30センチ程度の雪解け |
蚕玉岳山頂を先週の画像と比較してお伝えします。雪解けは30センチ程度です。
広大な空に取り囲まれる |
この付近までやってくると、地面よりも空の面積のほうが多く感じられるようになってきます。空には雲の絵筆が見事に冴え渡り、今日のようなノリクラにめぐり合ってしまったら、もう一度訪れてみたいと誰しも感じるものです。
稜線からの滑り込み | 横幅100メートル以上 |
稜線からの滑り込みは横幅が100メートル以上あって、どこから飛び込んでも楽しい滑走ができます。例年なら、右の画像の右端付近に砂礫部分が出てくるはずですが、今年は積雪量が多いため、本当にどこからどこまでが沢筋なのか分からないほどです。
⇒ | ||
今週の位ヶ原 |
こちらは位ヶ原の唐草模様を先週の様子と比較したもの。ご覧のように少しずつ模様がはっきりとしはじめてきています。年によっては雪解けが進んでハイマツ帯の面積のほうが多いときもあります。
⇒ | ||
先週の稜線直下の岩 |
今週の稜線直下の岩 |
こちらは剣ヶ峰から続く稜線直下部分。先週とほとんど変化がありません。他のエリアと比べて、これほどまで変化の少ない箇所はここだけのようです。
少し重めの雪質 −バーンはフラット |
多くの方が滑走してたくさんのシュプールがあります。ただ、バーンそのものがほぼ完全にフラットで、少しばかり重めの雪質に詰まり気味のターンとなってしまいますが、滑りにくいというほどでもなく、楽しく落ちて行けるバーンコンディションです。
急斜面から緩斜面に差し掛かる部分 |
稜線から車道までの沢沿いを滑り降りますが、その3分の1程度のところに達すると斜面が緩くなってきます。この付近から沢の両脇にハイマツ帯が帯状に出現しますが、先週と同様、広大なバーンが広がります。
沢の両脇のハイマツ帯 |
先週はほとんどハイマツがなく、どこを滑り降りて言ったらよいか分からないほどの状態でしたが、今週はご覧のように左右にハイマツ帯が見られるようになり、その間を滑り降りて行きます。
|
ターンを早めに仕上げれば楽しく滑走できます |
やや重めといっても水分を含んでべたつくほどではないため、綺麗にターンを仕上げて早めに切り替えして行けば、楽に滑り降りて行くことができます。
全景 |
この付近で県道乗鞍岳線と合流しますが、今年はまだ除雪がここまで到達していないため、切り通しの高さから積雪量が計測できませんが、昨年並みかやや少なめといったところでしょう。
【雪渓下部】
ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。
昨年の大雪渓入口 |
先週の大雪渓入口 |
今週の大雪渓入口 |
こちらは大雪渓入口付近。左上が昨年同時期、右上が先週、そして、下中央が今回の画像です。昨年とほぼ同じ状況です。
⇒ | ||
先週の大雪渓入口 |
今週の大雪渓入口 |
そして、こちらは登山道を示す標識を先週の画像と比較したもの、雪解けは50センチ程度であることが分かります。状況は昨年並みです。
トイレ付近 − 駐車場のアスファルトが見られるようになる |
先週のガードレールに続き、トイレ前の駐車場の路面が現れるようになってきました。
雪面がトイレ周辺の地面よりも低くなる |
先週当たりからトイレ周辺の一部の地面が出始め、ご覧のように今週は周辺の地面はほぼ完全に雪解けして、さらに雪面は地面よりも低い位置になっています。
雪渓下部全景 |
雪渓下部も綺麗なバーンが広がり、楽しく滑走できるコンディションが続きます。
|
|
昨年のモーグルコースの岩 |
|
今週のモーグルコースの岩 − 昨年並みかやや早い雪解け |
雪渓下部は肩の小屋方面に向かってしばらく中斜面が続き、その後はなだらかな斜面に変化して肩の小屋までつながります。この中斜面から緩斜面へ変化するあたりに、モーグルコースの岩があります。(夏スキーのシーズン、この中斜面ではいくつものモーグルのラインができることから、便宜上、呼称させていただいております)
先週から頭を出し始めたモーグルコースの岩は高さが1メートルほどになっています。昨年よりもほぼ同じかやや早い雪解けの状況です。(→ Next)
Copyright (C) 乗鞍香辛料監視委員会 |
|