ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.2(2009/05/23〜24) A
【畳平】
シャトルバスが到着するたびに乗鞍環境パトロールの方がやってきます。
乗鞍環境パトロールの方 − 滑走指定地のパンフレットを配布 |
パトロールの方が手に持つパンフレットは滑走指定地を示す地図。一人一人に手渡しながら丁寧に説明されています。前頁でお伝えしたように岐阜県側で滑走指定地になっているのは鶴ヶ池雪渓のみ。それ以外の場所での滑走はできませんのでご注意ください。
乗鞍環境パトロールの方は、遊歩道のロープ設置や各種案内など多岐に渡った業務が10月末まで続けられます。常に畳平周辺を巡回して状況把握されていますので、当日の天候や雪渓・登山道の状況などの情報をお聞きした上で出発されるのも良いでしょう。
大雪渓方面に向かう準備 |
畳平からは鶴ヶ池雪渓に向かう方と大雪渓・山頂方面に向かう方の二通りがあります。鶴ヶ池雪渓は歩いて数分の所ですから板を肩に担いで行っても良いかもしれませんが、大雪渓を望むことのできる肩の小屋・コロナ観測所の分岐点まで30分程度は歩くことになりますので、ザックに板をくくりつけて歩いたほうが良いでしょう。
ソフトブーツの場合、スノーシュー・アイゼンの携行を... |
ソフトブーツで山頂方面に向かう方は必ずスノーシューかアイゼンを携行してください。また、ルートの取り方によっては急斜面のトラバースが続くため、バーンの状況によってアイゼンが必要な場合もあります。
【畳平周辺】
不動岳とお花畑 | 鶴ヶ池 |
それでは畳平周辺の様子をお伝えします。先週は完全に凍結していた鶴ヶ池の中央付近にご覧のように融雪のリングが見え始めています。状況としては昨年より1週間早い雪解けです。ただ、もっと雪解けの激しい年もあって、ここ数年で比較すると現段階では積雪の多い方だと考えられます。
肩の小屋へ向かう専用道 − 積雪箇所のほうが多い |
畳平から肩の小屋へ向かう専用道は、先週から比べると雪解けが進むものの、まだ積雪箇所のほうが多い状況です。
お花畑 | 不消ヶ池 |
左のお花畑は先週とほとんど変わらない状況ですが、右の不消ヶ池は画像右下部分で雪解け部分が見え始めています。
|
⇒ |
|
先週の富士見岳 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2009/05/15〜16) B |
今週の富士見岳 |
先週と比べて専用道の一部が雪解けしていますが、それ以外はあまり変化がありません。特に富士見岳や左に映る恵比寿岳も南向き斜面(右斜面)はその変化が少ない状況です。
【肩の小屋へ】
分岐点−左が肩の小屋、右がコロナ観測所 |
こちらが分岐点。ちょうど正面が魔利支天岳の頂上で、左に進むと肩の小屋、右に進むとコロナ観測所です。状況は先週とほとんど変わらず、年によってはすでに路面の一部が見えていることもありますので、例年と比べた場合、多いといえます。
大雪渓 | 位ヶ原 |
左の画像は剣ヶ峰から大雪渓まで一望したもの。剣ヶ峰の左側のなだらかな頂を見せる高天ヶ原の山肌のハイマツ帯がまだはっきりと雪解けしていないことからほぼ昨年並みの積雪で、例年よりも多い状態と言えます。
分岐点からは急なトラバース − この先はシール・アイゼンで |
分岐点から肩の小屋方面は急なトラバースが続く斜面となります。そのため、シールもしくはアイゼンでこの先を進んで行きます。
積雪が多く、一番目と二番目の トラバースがつながっている |
雪解けが進むとトラバース箇所が二つに分かれますが、まだ積雪が多いため、一番目と二番目のトラバース箇所がつながっています。
二番目のトラバース | 雪渓下部へ続く急斜面 |
二番目のトラバース箇所は一番目よりもさらに急斜面となっています。そして、右の画像は二番目のトラバース箇所をから大雪渓を見下ろしたところ。そのままストレートに雪渓下部へ滑り降りることができます。先週とほとんど変わらない状況です。(→ Next)
Copyright (C) 乗鞍香辛料監視委員会 |
|