ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.1(2009/05/15〜16) B
【畳平周辺】
不動岳とお花畑 | 鶴ヶ池 |
畳平周辺では昨年よりも積雪が少ないとのことです。それでもご覧のように右の画像の鶴ヶ池はほぼ完全に全面凍結していて、例年よりも多いことが分かります。
肩の小屋へ向かう専用道 − ほぼ全面積雪 |
畳平から肩の小屋へ向かう専用道は、一部を除いてほぼ全面積雪に覆われています。こちらに関しても例年よりも多いといえます。
お花畑 | 不消ヶ池 |
お花畑と不消ヶ池も全面凍結しています。年によっては雪解けが始まった部分が見られることもあります。ただ、畳平の各施設が使用する不消ヶ池の取水口付近の積雪は例年10メートルほどあるものの、今年は5メートルほどとのことで、積雪量はそれほど多くないのかもしれません。
富士見岳 | この先が大雪渓 |
左の画像は富士見岳。右斜面にしっかりと積雪がついていますが、ここから富士見沢・屋根板へと滑り降りることが可能ですが、積雪が少なくなるとロープで規制され、さらに、富士見沢を横切る県道乗鞍岳線の除雪が始まると、高さが5メートル以上の切り通しとなるため、ここからの滑走は道路への転落の危険を伴います。
富士見岳を通過してさらに進むと、大雪渓を一望する肩の小屋・コロナ観測所の分岐点へと差し掛かります。
【肩の小屋へ】
分岐点−左が肩の小屋、右がコロナ観測所 |
こちらが分岐点。ちょうど正面が魔利支天岳の頂上で、左に進むと肩の小屋、右に進むとコロナ観測所です。本来、道路がありますが、その様子は全く伺うことができません。年によってはすでに路面の一部が見えていることもありますので、例年と比べた場合、多いといえます。
大雪渓 | 位ヶ原 |
この分岐点まで差し掛かるとご覧のように剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳の頂とそれに続く大雪渓、さらには位ヶ原の雪原の大パノラマが眼下に広がります。
このシーズンが訪れると必ずノリクラにお越しになるこちらの方。
ノリクラから気力・体力をいただく |
歳を重ねても気力・体力を授けてもらうためにここにやってきます。また、ここにやって来ようと思うからこそモチベーションを高めることができます。いつまでもそんな生き方をしてみたいと感じます。
分岐点からは急斜面のトラバース |
分岐点まではほぼ平坦なコースでしたが、分岐点から肩の小屋方面への魔利支天岳直下はご覧のように急斜面をトラバースすることになります。数十メートルの区間をトラバースすると、車道の一部分が雪解けしているところで一休みできます。ただ、これも厳冬期は完全に雪の中となっている箇所です。
急斜面のトラバースを断念 −次回はアイゼンを持ってきます... |
スノーシューでやってきたこちらのボーダーの方々、この先をトラバースして山頂方面に向かおうか迷っています。かなり急な斜面で、シーズン初日とあってしっかりとした踏み跡がなく、アイゼンがないと前に進むことができない状態となっています。結局、「今度はアイゼンを持参して再チャレンジします。」と、おっしゃってこの先に向かうのは断念して折り返します。
また、「いつもWebSiteを楽しみにしています。定点撮影の比較がよく分かり、大変参考になります。例年、このシーズンになってからノリクラに来ていますが、いつかはツアーコースから登ってみたいと思っています。」とも、おっしゃってくださいました。
山頂がすぐ目の前にあっても引き返す判断はどんな状況でも必要で、その体験から必要なものは何かを実感することも重要でしょう。
2番目のトラバース | 雪渓下部へ続く急斜面 |
2番目のトラバース箇所は1番目よりもさらに急斜面となっています。そして、右の画像は2番目のトラバース箇所をから大雪渓を見下ろしたところ。そのままストレートに雪渓下部へ滑り降りることができます。
【肩の小屋】
肩の小屋 |
そして、こちらは肩の小屋。
昨年の肩の小屋周辺 |
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今週の肩の小屋周辺 |
肩の小屋の南側付近は昨年と比べてやや雪解けが早いようです。また、左の画像の魔利支天岳の山肌に関してはその違いが一目瞭然です。
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昨年の肩の小屋
西側 2008ノリクラ雪渓カレンダーVol.1 (2009/05/17〜18)E |
今年の肩の小屋
西側 昨年よりも多い |
それでも肩の小屋の西側部分ではご覧のように昨年よりも多い状況を示しています。
それでは肩の小屋から稜線目指して出発です。(→ Next)
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