ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.1(2009/05/15〜16) F
【ツアーコース T】
ツアーコース入口 |
それではツアーコースの状況をお伝えします。これからの時期は雪解けが急速に進んできますので、状況が刻々と変化して行きます。ご覧のように入口付近はほぼ雪解けが終了し、積雪のある部分まで歩いて行きます。
クマザサの中に1本の獣道をたどる |
かもしかゲレンデ最上部を過ぎると、クマザサの刈払いが行われなくなりますので、クマザサの背丈が次第に高くなって行きます。しかし、ご覧のように1本だけ獣道のような踏み跡がありますので、それを見つければ、容易に歩いて行くことができるはずです。
クマザサは次第に背丈ほどに | ここからシールをつけて |
ツアーコースに入り始めた頃は膝下程度のクマザサが次第に高くなり、最終的には左の画像のように人の背丈ほどになります。前述の通り、踏み跡の部分をたどって行けば、この背丈ほどのクマザサもそれほど問題ではありませんが、踏み跡を見失って、クマザサの中を強行突破するのはなかなか容易ではありません。
ちょうど緩斜面から急斜面に変化する辺りに差し掛かって、ようやくシールで登行することのできる場所に到達します。
今日は早朝6時に出発! |
今日は天候の悪化を考慮して、朝6時からツアーコースを登り始めたとおっしゃるこちらの方。蚕玉岳付近はまだアイスバーンがが広がり、先日のシュプールがそのままガタガタの状態で滑走に苦労されたようです。上部エリアはすでに雪が降り始め、天候は急激に悪化しているとのこと。とりあえず、ツアーコースはここまで何とか滑走できるようです。
クマザサを掻き分けて下山 |
ここからはスキー板をザックに固定し、クマザサの中を掻き分けて下山します。
入口急斜面 |
この先の急斜面も積雪はあるものの、ブッシュや切り株のほうが目立つ状態となります。
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先週の急斜面入口 (2009/05/09) |
今週の急斜面入口 クマザサや切り株のエリアが優勢になる |
こちらは同じ切り株を先週と今週の状況を比較したもの。先週は切り株だけが雪面から出ていた状態ですが、今週は雪で押しつぶされていたクマザサが立ち上がって、切り株周辺を覆うようになり、どこに切り株があるのかわからないほど。先週と比べて1メートル近く雪解けが進んでいると考えられます。
それでも切り株などをよけながら、登行したり滑走できるだけのエリアがあります。
急斜面上部 |
急斜面上部ではご覧のように問題なく滑走スペースがあります。ただ、急斜面への降口箇所の積雪がなくなっていてここを滑ることができません。その状況はこの後、お伝えします。
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先週のツアーコース入口急斜面 (2009/05/09) |
今週のツアーコース入口急斜面 二つの切り株が一つにつながる。昨年並みの雪解け |
こちらは急斜面を登りきる最後の箇所。二つあった切り株が雪解けで一つにつながっています。状況としては昨年と同じ推移です。
急斜面を登りきる箇所 − 積雪が途切れています |
そして、ここが急斜面を登りきるところ。前述の通り、積雪が途切れて、登行でも滑走でも一旦ここで板をはずす必要があります。また、上部からの滑走はすぐ隣の樹林の中を途中まで滑り降り、途中からツアーコースへ入ることも可能ですが、急斜面と同様、積雪がなくなるのも時間の問題でしょう。(→ Next)
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