ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.1(2009/05/15〜16) G
【ツアーコース U】
入口急斜面を登りきって、ツアーコースをさらに先に進みます。
急斜面最上部〜@番標識の区間 − 滑走部分より切り株のほうが多い |
急斜面を登りきったところから@番標識付近までの区間はご覧のようにかなり雪解けが進み、滑走部分よりも切り株の方が多い状態です。
今週の@番標識付近 |
そして、こちらは@番標識付近。
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昨年同時期より1週間遅い時期の@番標識付近 |
通常、昨年と比較する場合、同時期のものを掲載しますが、今回は同時期よりも1週間遅い時期のものを掲載します。ご覧の通り、ほぼ同じ状況で、箇所によって異なりますが、昨年より1週間程度雪解けが早いことが分かります。
@〜A番標識区間 − 問題ありません |
@番標識からA番標識まではご覧のようにほとんど問題ないバーンコンディションが続きます。
A番標識付近 − 1ターン分しか幅がない |
しかし、A番標識付近はかなり切り株が多くなり、コース幅がかなり制限され、ご覧のように1ターン分しかありません。数日後には完全に分断されることと思います。
昨年のB番標識 |
先週のB番標識 |
今週のB番標識付近 |
こちらはツアーコース中間付近のB番標識の積雪の状態。先週より30センチ以上減少していますが、昨年並みの状況です。
バーン表面は凹凸が目立つ |
先週まではほとんど気になりませんでしたが、バーン表面は夏の雪渓のように凹凸が目立つようになり、シールで登る際にはさほど気にならないものの、滑走時には足元が取られる感覚があり注意が必要です。
昨年のD番標識 2008ノリクラ 雪渓カレンダーVol.1 (2008/05/17〜18) B ↓ |
先週のD番標識 (2009/05/09) ↓ |
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今週のD番標識 |
こちらはツアーコース上部付近のD標識。先週の段階では昨年並みの積雪でしたが、50センチほど雪解けが進み、今週は昨年よりも1週間早い雪解けとなっています。
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先週のE番標識手前のウェーブ (2009/05/09) |
今週のE番標識手前のウェーブ ウェーブがV字状になり、昨年より1週間早い雪解け |
D番標識を進んでE番標識手前にウェーブ状の箇所があります。こちらに関しても昨年よりも1週間早い雪解け。また、ウェーブがV字状になって来ています。現段階では乗り越えるのに苦労することはありませんが、今後はさらにV字が強くなってくると考えられます。
そして、ツアーコース最後のE番標識を過ぎれば、位ヶ原まであと一歩です。
【ツアーコース V − 位ヶ原急斜面】
位ヶ原急斜面 |
こちらはツアーコース最後の位ヶ原急斜面。樹林帯の切り通しエリアからオープンバーンへと状況が変化します。
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先週の位ヶ原急斜面 (2009/05/09) |
今週の位ヶ原急斜面 先週から30〜50センチの雪解け |
積雪量は先週よりも30〜50センチ減少しています。昨年との積雪量の差がさらに広がり、1メートル以上少ない状況です。
この付近から雨が雪へと変わる |
午前中から降り始めた雨が位ヶ原急斜面付近では雪となり、汚れた春雪が再び白くなり始めています。
除雪の雪が散乱 | 県道乗鞍岳線11号カーブ付近 − 位ヶ原急斜面上部 |
そして、位ヶ原急斜面上部を走る県道乗鞍岳線の除雪も開始され、バーンには除雪の雪の塊が散乱しています。今後、除雪はさらに進み、6月から春スキーバスが肩の小屋口バス停(大雪渓)まで延長運行される予定です。
【昨年の今ごろは?】
5月17日(土)・18日(日)とも良い天気に恵まれましたが、両日とも冷たい空気が入り込んできたため、強い日差しが差し込んでもさほどの暑さは感じず、15日(木)の降雪が残る位ヶ原や大雪渓などの上部エリアは重たい感じはあるものの、やわらかさを十分保った新雪を味わうことができました。
そして良い天候に恵まれたこともあって、春スキーバスの始発便は予想以上の乗客の方が集まり、ピストン輸送するほどの賑わいを見せました。
<編集後記>
昨年・一昨年の乗鞍スカイラインオープン初日は、積雪凍結により通行止めとなりましたが、今年は無事にシャトルバスも運行され、畳平で安全祈願祭などが実施できました。それでも、翌日は降雪となり、14時30分から通行止めの措置が取られ、17日(日)は終日に渡って通行止めとなりました。
3月頃から比べれば、晴れた日などは春から初夏の感覚ですが、天候が悪化すれば再び冬に逆戻りする時期でもあります。そのため、乗鞍スカイラインのシャトルバスは、突然の降雪で運休となるケースもしばしばあり、天候が悪化傾向となっている時に山頂方面に向かう場合は、常にシャトルバスの運行状況をチェックする必要があります。
www.norikura.org乗鞍大雪渓WebSite は、2001年5月から掲載を開始し、今年で9年目を迎えました。開始当初から比べると、毎週の連載量はボリュームアップしており、大雪渓に訪れるスキーヤー・ボーダーの方々だけでなく、多くの方々にノリクラを知ってもらうための情報源となるよう、今シーズンも 2009ノリクラ雪渓カレンダー を連載する予定ですので、どうかご愛読のほどよろしくお願いいたします。
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