ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.3(2010/05/29〜30) A
【畳平に到着】
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シャトルバス到着 − 気温0℃ |
先ほどまで立ち込めていた雲が抜けて畳平は綺麗な青空が広がります。シャトルバス始発便の到着した7時30分ごろの気温は0℃。気温ほどの寒さは感じないものの、アウターが必要であることには変わりありません。
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そして、いつものように大雪渓・山頂方面に向けて出発の準備...
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乗鞍スカイラインシャトルバスでやってきたのは初めてです... |
今日は立山に向かう予定でしたが、天候の悪化を懸念して急遽ノリクラに変更しました。長野県側の春山バスに乗車するつもりで、ノリクラへ向かう道中に「県道乗鞍岳線、冬季閉鎖中」の電光表示があったため、岐阜県側の乗鞍スカイラインのシャトルバスを利用されたとのことです。
長野県側の春山バスは、特別な通行許可を得て冬季閉鎖中の県道乗鞍岳線で運行されるものです。したがって、観光バスやタクシーなどは通行することはできません。
現在、冬季閉鎖となっている県道乗鞍岳線 三本滝ゲート〜県境区間の通行ができるようになるのは7月1日からの予定です。冬季閉鎖が解除されても、マイカー規制が実施されているため、通行できるのはタクシー・バス・自転車など限られた車両に限定されます。
【畳平周辺】
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不動岳 昨年並みかやや多い |
鶴ヶ池 昨年並みかやや多い |
ここからは畳平周辺と、畳平から肩の小屋方面へ向かう道路周辺の様子をお伝えします。こちらは不動岳と鶴ヶ池。先週の段階ではほぼ昨年並みの状況でしたが、今週は昨年並みかやや多い状況です。
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お花畑 | 木道付近で昨年より早い雪解け |
こちらは畳平の南側のお花畑。お花畑には木道の遊歩道が整備されていますが、すでに雪解けの兆候を見せています。先ほどの不動岳・鶴ヶ池とは対照的に、こちらでは昨年よりもやや早い雪解けとなっています。
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不消ヶ池 − 畳平の取水口、ようやく採水できるようになって来た |
畳平からさらに肩の小屋方面に進んで、こちらは不消ヶ池(きえずがいけ)。右の画像の右下に取水口があります。ここで採水された水が畳平周辺の各施設で使用されます。先週末の5月23日(日)には、取水口が1.5メートルほど埋まってしまうほどの降雪があったとのことで、十分な取水をすることができませんが、今週になってようやく最低限の水量を得ることができるようになりました。
バスターミナルをはじめとする畳平周辺の各施設は、不消ヶ池からの取水と自家発電で運営されており、先週までは飲料水をポリタンクで山麓から運搬しなければならない状況で、ほとんど山小屋に近い状態で切り盛りされていました。その反面、シャトルバスや観光バスなど多くの来場者を受け入れる必要があって、その苦労は計り知れないものがあります。
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富士見岳 |
畳平から肩の小屋・コロナ観測所分岐点までの道程は、先週と比べるとかなり融雪が進んでいますが、まだ、雪の下の部分のほうが多い状態です。
【肩の小屋へ】
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肩の小屋・コロナ観測所分岐点 |
こちらが肩の小屋・コロナ観測所分岐点。ちょうど正面が魔利支天岳の頂上で、左に進むと肩の小屋、右に進むとコロナ観測所です。先週からあまり雪解けが進まず、昨年よりも明らかに積雪が多いといえます。
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大雪渓 稜線付近などは昨年よりも多い |
位ヶ原 昨年よりもやや少なめ |
分岐点付近から望む大雪渓と位ヶ原。大雪渓上部・稜線は昨年よりも多いものの、位ヶ原方面はやや少ない状況です。
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トレース跡がしっかり付くものの、アイゼンは必要 |
分岐点から肩の小屋方面は、トレース跡がしっかりありますが、積雪量が多いため急勾配となっていて、この先はアイゼンが必要な状況です。
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大雪渓へ滑り込む急斜面 |
摩利支天岳の斜面から大雪渓方面の滑り込みができるエリアは先ほどの分岐点付近と、分岐点からトラバース箇所を100メートルほど進んだこちらの2箇所です。例年6月下旬頃までの滑走となります。(→ Next)
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