ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.6(2010/06/18〜19) D
【雪渓下部】
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ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。
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先週の大雪渓入口 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2010/06/12〜13) B |
今週の大雪渓入口 雪解けは20〜30センチ |
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昨年の大雪渓入口 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2009/06/19〜20) B |
今週の大雪渓入口 ほぼ昨年並み |
こちらは大雪渓入口付近。上段は先週の画像と比較しておりますが、雪解けは20〜30センチ程度と思われます。また、下段は昨年と比較しており、ほぼ昨年並みの状況であることがわかります。
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昨年の大雪渓入口 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2009/06/19〜20) B |
今週の大雪渓入口 雪面は車道より1メートル低くなる |
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昨年の大雪渓入口 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2009/06/19〜20) B |
今週の大雪渓入口 雪解け水が激しく流れる |
雪渓の雪面は車道よりも1メートルほど低くなり、排水溝が見え始めています。そして、車道の反対側に大雪渓の雪解け水が排水されますが、かなり激しい流れが見られています。これからの時期は降雨の影響から雪解けが加速されるため、流れる水量は降雨後はかなり多い状態が見られます。
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登山道入口 − 昨年並み |
大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。その標識がようやく見えるようになって来ました。ほぼ昨年並みの状況です。
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ウラジロナナカマド(つぼみ) |
そして大雪渓入口付近は雪解けとともに、ハイマツ帯を縁取っているウラジロナナカマドが姿をあらわし、その枝先には新芽が膨らんでいる様子が見られます。ウラジロナナカマドの新芽はかなり明るい色合いで、蛍光色といっても良いほど目立つものです。
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縦溝 |
前ページの【剣ヶ峰〜蚕玉岳】 ではさほど縦溝がありませんでしたが、雪渓下部ではご覧のように縦溝が目立つ状況。それでも滑走に苦慮するほどではありません。
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クレパス |
先週もお伝えしたクレパス。その開口幅は1メートル以上もあります。昨年はクレパスの発生はありませんでしたが、この付近は頻発するエリアです。
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昨年のモーグルコースの岩 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2009/06/19〜20) B |
今回のモーグルコースの岩 一週間ほど遅い雪解け |
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昨年の石碑の岩 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2009/06/19〜20) B |
今回の石碑の岩 一週間ほど遅い雪解け |
そして、上段は大雪渓エリアで最初に頭を出すモーグルコースの岩、下段は二番目に頭を出す石碑の岩。どちらも昨年よりも一週間ほど遅い雪解け状況です。他のエリアが雪解けを早めている中、雪解けスピードに変化を見せていない唯一のエリアです。
【雨の中では...】
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大雪渓避難小屋 |
今日は午後から雨となり、大雪渓駐車場にある避難小屋では...
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雨をしのいで... |
雨の当たらない箇所でストーブを置いて焼肉...風雨をしのぐ場所がないと今日のような天候ではなかなかできません。避難小屋が大雪渓エリアで快適に過ごすことができる状況を与えてくれます。なお、ストーブは火災などの危険性を考慮し、屋外で使用されることをお勧めします。
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毎年ノリクラに集まります |
20年間、毎年この時期に皆さんで集まってスキーを楽しんでいます。明日も天候が良ければ大雪渓にやって来たいとおっしゃっていました。雨の中でもこんな過ごし方ができれば最高ですね。
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県道乗鞍岳線(大雪渓〜県境間) 降雨や雪解けで土砂が流出 |
県道乗鞍岳線(富士見沢) 積雪がフェンスより高く道路まで落石が多発 |
大雪渓から県境方面に向う県道乗鞍岳線は、まだまだ雪の壁がまだまだ高いところもあって、雨が降って雪解けが加速すると、周辺の土砂が一緒に流れ出す状況が見られます。
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富士見沢の落石を撤去 |
そして、雪解けとともに不安定な岩が落石する状態は、毎年、この時期には良く見られること。「いつもあそこだよ〜...富士見沢だよ〜。」と、工事担当の方がおっしゃっていたように、富士見沢は現時点ではフェンスよりも雪のほうが高く、上部から雪の斜面を滑り落ちてきた岩は、そのまま車道に落下するわけです。
そのため、今後の雪解けが遅れると、落石の危険性を回避するため、大雪渓〜県境までの区間は冬季閉鎖の終わる7月1日以降も通行できない状況が考えられ、実際、昨年はこの区間の通行が7月4日までできませんでした。
(参考:昨年の冬季閉鎖延長のお知らせ
→ お知らせ
− 県道乗鞍岳線
大雪渓駐車場〜県境間の冬季閉鎖延長について<7月10日(金)解除予定、
シャトルバス、肩の小屋口バス停
折り返し・減便運転>。(2009/06/29))
今年も同様の措置が取られる可能性が否定できない状況です。(→ Next)
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