第5回 乗鞍天空マラソン
(2010/06/19〜20) A
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(Update:2008/06/24) |
【青空に包まれたスタート】
競技開始の30分前になると、観光センターから三本滝までの区間がご覧のように一時車両通行止めの措置がとられます。
そして、競技開始が近づくと観光センター前のスタート地点には続々と選手が集まり始めます。
真正面にノリクラの山並みがくっきりと |
選手の正面にはノリクラの山並みがくっきりと映えています。「あそこまで走りぬくんだ!」と、気分が高揚するようになってきます。
日差しはさらに強くなり、選手の中には額に汗を滲ませる方もいらっしゃるほど。昨年までのように雨に打たれて体が硬くなるような心配はありません。それでも開会式が始まるまでは体を動かして、合計標高差1900m 距離30kmの長丁場に備えます。
そして開会式...乗鞍高原の方々によるアルプホルンの演奏から始まります。
「皆さん!山が近くに見えますけど、結構遠いですよ〜!」という一声...
「皆さんは頑張らないで下さいね。力を抜いてノリクラの良さを堪能して欲しいんです。そして、皆さんそれぞれがノリクラの伝道師になって、ノリクラの良さをさらにアピールしてください。」と、タイムを競うことだけを目的とせずに大会全体を楽しんで欲しいというメッセージが告げられて...
「走り終わった最後に、よかったなぁ〜と思えるような楽しみ方をしてください。」と、締めくくられました。
乗鞍天空マラソンのコースは、自動車道としては最も標高の高いところに位置し、勾配が急峻であるだけでなく、森林限界を超えて酸素の薄い気象条件も併せ持っています。そんな環境であるがゆえに作られる風景はここにしかありません。
そして、8時ジャストを迎えると、標高1500mの観光センター前から標高2600mの大雪渓に向けてスタートが切られ、1380名の選手が一斉に駆け出します。
【レースが始まります】
レースが始まるとすぐに先頭集団が作られるようになります。
<8時01分>500m地点 − 先頭集団 |
観光センターから約500mの地点で8名ほどの先頭集団...
<8時01分>2名の選手が一歩リード | <8時04分>先頭は2名 |
そしてさらに100mほど進むと2名の選手が先頭集団から一歩リードします。
そして、こちらは標高1700mの5km地点。先ほどの2名は順位が入れ替わり、この時点で100メートル近くの差ができるようになってきました。昨年と同様に、今年もこの選手が独走体制をこの先も貫いて行きます。
こちらは7km地点の三本滝レストハウス前。地元の子供たちによる太鼓の演奏に見送られながら先を進みます。
観光センターを出発して休暇村付近までの1.5kmは少し勾配がありますが、その先は比較的なだらかな状態。かもしかゲレンデを一望しながら、トップの選手はスピードを落とすことなく進んで行きます。
<8時34分>二番手の選手 | <8時35分>三番手の選手 |
トップの選手に引き続き、二番手・三番手の選手が続いて行きます。こちらは三本滝を過ぎて8km地点。スタートしてから30分ほどしか経過していませんので、自転車のヒルクライムに匹敵するスピードで駆け抜けて行きます。
沿道は新緑の萌黄色が目に優しく映ります。
萌黄色の回廊の中を進む心地よさは、県道乗鞍岳線の一つの特徴で、この萌黄色は秋には見事な紅葉を見せてくれます。
位ヶ原山荘(14km地点、標高2350m) | 新緑から残雪の雪化粧へ一変 |
そして、14km地点の標高2350mの位ヶ原山荘を過ぎると森林限界を迎えます。これまでの新緑の美しさから一変して、一面残雪に覆われる雪景色に包まれます。
位ヶ原に到達すると目の前には高天ヶ原と乗鞍の主峰である剣ヶ峰の二つの山並みが聳え立ち、残雪とハイマツ帯が織り成す唐草模様を眺めながら進むことになります。
<9時10分>完全に独走 |
この付近から位ヶ原と呼ばれるエリアで位ヶ原山荘からおよそ1.5kmほどの地点です。背の高い木々は完全になくなり、絶好のロケーションが広がります。折り返し地点の大雪渓までおよそ3kmほどです。
位ヶ原山荘から先はそれまでの疲労に加えて空気の薄さを実感するようになり、選手にとってはここからが正念場かもしれません。
位ヶ原を抜けると、穂高の山並みをバックにトップの選手が駆け抜けます。大雪渓の折り返しまであと少しです。
この先、大雪渓の折り返した後、三本滝のゴールを目指します。その後も順位に変動はなく、乗鞍天空マラソンのリザルトは、トップの選手が1時間59分25秒、2位:2時間03分04秒、3位:2時間07分11秒、4位:2時間11分54秒、5位:2時間13分13秒でした。(→ Next)
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