ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.25(2011/10/28〜30) @
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今シーズン最後のノリクラ雪渓カレンダーをお届けします。
先週から良い天候が続いています。岐阜県側の乗鞍スカイラインは10月25日(火)に終日通行止めになった以外は早朝通行止めにとどまる程度で、10月下旬とは思えないほど天候が安定しています。
10月28日(金)は、朝一番から紺碧の青空が始まります。早朝6時の気温は0℃と冷え込んだものの、力強い日差しに冷たさはすぐに和らぎ、また、冷たい空気につつまれていることを感じさせないほどの小春日和となりました。そのため、アウターを全く必要しない状況で、おそらく、一年を通してもこれだけよい天候に恵まれることは少ないのではないかと思いました。
10月29日(土)も、昨日と全く同じ状態で、朝から紺碧の青空が広がります。早朝は昨日以上の冷え込みとなり、温度計はマイナス2℃を示します。それでも、日中は冷え込みは急激に緩んで登山日和の一日でした。日中はもちろんのこと、日没まで快晴無風の天候が続き、今シーズンを締めくくるにはもってこいのコンディションでした。
10月30日(日)は、昨日までの好天が続かず、夜明け前から雨が降り始めます。6時の位ヶ原山荘の気温は4℃と暖かく、一旦雨は止んだものの、9時前から再びまとまった雨脚に...そして、それまでしっかりと見えていた山頂方面は、ぼんやりと霞がかかってきます。位ヶ原山荘付近は雨ですが、良く見ると剣ヶ峰から朝日岳にかけての山肌はうっすらと雪が積もっている様子が確認できました。そして、11月1日(火)は、山頂付近が白く冠雪している様子が見られ、冬季閉鎖直後に冠雪が見られる状況は、昨年と全く同じ推移を見せています。
昨年と同様に、9月から紅葉情報を始めています。6ページ目から始まる 【紅葉情報】 をご覧ください。乗鞍高原の紅葉もほとんど終わって、紅葉シーズン最後を締めくくるカラマツだけが黄金色に光っています。
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
【10月28日(金)、観光センター前駐車場】
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観光センター前駐車場 |
こちらは朝の観光センター前駐車場。
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快晴 − 気温0℃、冷え込んだ朝 |
早朝6時の気温は0℃。冷え込んだ朝を迎えます。ご覧のように雲ひとつない快晴の天候ですが、この天候は前日の27日(木)も綺麗な快晴で、また、翌日の29日(土)も快晴無風の一日となり、29日(土)の早朝は、放射冷却により早朝の気温はマイナス2℃まで低下したほどでした。
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霜が降りる |
この冷え込みにより、観光センター周辺ではご覧のように霜が降りています。この時期らしい寒さといえるでしょう。
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シャトルバス始発便 − 車掌さんとお会いできるのも今日が最後... |
10月下旬ともなれば冷え込みにより、大雪渓・位ヶ原、そして、桔梗ヶ原など上部エリアでは、路面凍結が頻繁に発生します。この日も岐阜県側の乗鞍スカイラインは通行止め。10月は比較的高めの気温の日が多かったものの、今週に入って寒気が入るようになり、10月26日(水)から早朝を中心に通行止めが頻繁に見られるようになって来ました。この日の通行止めは、9時30分に解除され、翌日の29日(土)の通行止めは、8時30分に解除されました。
そして、毎週のようにお会いしていたこちらの車掌さんとも、今シーズンお会いできるのは今日が最後...本当にお疲れ様でした。
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大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)折り返し運行 |
乗鞍スカイラインが通行止めのため、シャトルバスは大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)での折り返し運行です。
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タクシー乗り場 |
そして、こちらはタクシー乗り場。いつものように何台ものタクシーが乗客の訪れるのを待機している様子があります。
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タクシーの営業も10月末まで | 11月からは市街地での営業 − でも性に合わないですよ... |
シャトルバスと同様に、タクシーの営業も県道乗鞍岳線が冬季閉鎖される10月31日までです。そのため、11月以降は市街地での営業が中心となるわけですが、「雑踏の市街地での営業は、あくせくしていて、性に合わないですよ...」と、おっしゃっています。
ここで営業を行うタクシーの方々は、おそらく、ノリクラの雰囲気がご自身に合っているからそこ、自然と継続されているのではないかと思うのです。
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「柿食へば...」 |
積極的な客引きなどせず、のんびりとした雰囲気が訪れた方々に伝われば、自然と人が寄ってくるもの...井戸端会議のような、こんな光景も普通に見られたりします。
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「人が集まり...」 |
そこに訪れたのは、これから畳平方面に出向こうとしてた方々...勧められるがままに柿を一口して、ちょっとした雑談なども交したら、「それじゃ〜、タクシーで行こうかしら...」
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「乗車する...」 |
話が決まればあとは早いもので、乗客の方の目の前にスーッと車を寄せて...
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畳平に向けて出発 |
畳平に向けて出発です。観光センターから畳平までの所要時間は通常一時間弱ですが、それはタクシーの運転手さんと乗客の方々との車内でのおしゃべり具合で、短くすることもできれば、長く楽しむこともできます。
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観光センターテラス −よしずの取り外し |
こちらは観光センターのテラス。夏場にかけられていたよしずの取り外しが行われています。
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観光センター売店の営業は10月31日(月)まで |
このテラスも、冬ともなれば、腰の高さ以上の雪が積もり、雪の重みでよしずも壊れてしまう可能性があります。少しずつ、冬への準備が始まっています。
なお、観光センターの売店などの営業は10月31日(月)まで、来年までしばらくの「冬眠」となります。
【大雪渓までの沿道の風景 T】
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観光センター周辺 |
それでは、いつものように大雪渓に向かう県道乗鞍岳線周辺の様子をお伝えします。標高1500メートル付近の乗鞍高原の紅葉も終りに近づいてきています。
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善五郎の滝 駐車場 |
観光センターから1kmほど進んだところにある善五郎の滝 駐車場付近。
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善五郎の滝への遊歩道 − 落葉の絨毯 |
ご覧のように完全に落葉が終り、善五郎の滝への遊歩道は、ミズナラの落葉の絨毯で埋め尽くされています。
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休暇村から三本滝ゲートへ − カラマツがゴールデンオレンジに光る |
そして、県道乗鞍岳線をさらに進んで、休暇村から三本滝ゲートに向かう区間は、カラマツ林の中を走り抜けます。シラカバやミズナラの落葉はすっかり終わっていますが、カラマツの紅葉はまだまだ続いていて、太陽の輝きを受けて、ゴールデンオレンジが光ります。
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カラマツの輝きで紅葉シーズンもフィナーレへ |
青空に映えるカラマツの紅葉は、晩秋のノリクラを最後まで彩る存在といえるでしょう。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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