ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.19(2012/09/15〜16) D
【雪渓上部 V − モーグルコース】
モーグルコース |
それでは常連のスキーヤー・ボーダーの方々が集まるモーグルコースの様子をお伝えします。
新たにもう1本新設中 | 先週作成されたライン |
先週からモーグルバーンは雪渓上部左側の左寄りのエリアに移動しています。右の画像は先週作成されたライン。整備が終わって滑走可能な状態です。そして、左の画像のとおり、先週のラインの左隣に新たなラインが作成されようとしています。
土木作業はキツイ! |
つるはしを振るうと雪の飛沫が降りかかり、ウエアがびしょ濡れ...冷え込みがないため、例年よりも柔らかめの雪質ですが、やはり「土木作業」は結構キツイようです。
最終的に夕方までにラインは完成し、後は綺麗な形になるまである程度滑り込むだけの状態となりました。
翌日のモーグルコース |
そして、こちらは翌日(9月16日(日))のモーグルコース。
コブの形状もまずまずのよう... |
まだ新しいラインということもあって、コブの形状もまずまずのようです。
「途中まで気を抜かずに行ければ完走できますよ!」 |
雪渓上部左側は、先々週まで滑走していた右寄り部分(北側)はフォールラインの斜度変化は全くなく、滑走しやすいラインを作成することができました。また、中央部分では下半分の落ち込みがひどく滑走には適さないエリアです。そのため、右寄り部分が滑走困難な状態になると、中央部分ではなくこちらの左寄り(南側)へと移動します。
それでも完全に斜度変化がないわけではなく、後半は若干の落ち込みがあります。そのため、滑り込んでゆくうちに、後半のコブはピッチがどうしても長めになってきます。
長さ66メートル×25コブ(ピッチ2.64メートル) |
さて、そのラインの長さですが、66メートル×25コブ(ピッチ2.64メートル)。ピッチの短いラインです。
2本のモーグルコースを使い分ける |
先週作成されたラインは66メートル×17コブ(ピッチ3.82メートル)ですから、滑走感覚にはかなりの違いがあるようです。それでも各々の滑走スタイルに応じて、2本のラインを使い分けていらっしゃいました。
「今年の紅葉はどうでしょうか...?」 | 「今年の紅葉はやや遅めですよ」 |
「今年の紅葉はどうでしょうか...?」と、お尋ねになるこちらのモーグラーの方。
今年は例年より高めの気温が推移していて、紅葉の進行は遅めの状況が続いています。また、降雨が少なく葉の状態が心配な状況も懸念材料です。なお、紅葉情報は、毎週、ノリクラ雪渓カレンダーの後半のページでお伝えしております。今回も紅葉情報を6ページ目から掲載しておりますのでご覧ください。
果敢に疾走中! |
雪飛沫を巻き上げながら疾走...
簡単に滑走できそうだが、そうでもない! |
モーグラーの方々の果敢に攻める様子を見ると、結構簡単そうに滑れるバーンのように感じますが、実はそうではありません。
コース外はボコボコの雪渓 − 「脱線」できない緊張感 |
モーグルラインから外れると、ボコボコの雪渓にたたきつけられてしまい、バランスを崩してコースアウトしようとしても、ラインから「脱線」するのも勇気がいるほど...
モーグルコース(雪渓上部左側)は少なくとも9月中は滑走可能 |
そのため、かなり安全を重視して滑走しなければなりません。もし仮にここで転倒負傷した場合、山岳遭難に近い対処が必要となります。雪渓上部左側のモーグルラインは、比較的遅くまで雪渓が残るエリアに作成されていますので、少なくとも9月中は滑走可能であると考えられます。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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