第8回 乗鞍天空マラソン
(2013/06/22〜23) E
【下山は舞い上がりながら駆け抜ける】
大雪渓からゴールへ |
大雪渓のエイドステーションで折り返し後、三本滝のゴールまで下りばかりの12kmのコースが続きます。
舞い上がるような楽しさ |
この下りがいいんです。体が軽くなったかのように軽やかに舞い上がれる楽しさ。
景色に溶け込んで一つになる瞬間...軽い足取りの一歩一歩にそれを実感できるはずです。
ベストタイムを更新できました! |
「今回はベストタイムを更新できましたよ!」
うれしそうに駆け下りて行きます。毎週トレーニングを続け、他の大会にも出場しながら、今日を迎えることができました。楽しむためには何かしらの目標を持ってそれに向かってやり続けることが大切なことだと思います。
達成感が満ち溢れた笑顔 |
必死になって登って行くときの表情とは裏腹に、ゴールへ下って行くその姿は、達成感が満ち溢れた笑顔が印象的でした。そしてなんといっても、周囲の風景は青空に浮かぶ雲がいっぱいに広がり、まさに「天空」の中を駆け巡る感覚に浸ることができます。
新緑と残雪のコンビネーションを目に焼き付けて |
22km地点(上り14km地点)の位ヶ原山荘付近までやってくると、周囲の新緑と残雪とのコンビメーションがきれいな風景に戻ってきます。登りでは眺める余裕などなかったかと思いますが、下りでは風景を上から俯瞰して眺める眺望が楽しめますから、先を急がずゆっくりと楽しんでもらいたいと思います。
特に残雪の白とハイマツなどの緑の織り成す唐草模様は、この時期しか見られない光景で、ぜひとも目に焼き付けていただきたい風景の一つです。
山岳風景から森林風景まで一気に楽しめる |
残雪がいい...青空がいい...夏雲がいい...そして、緑がいい...
標高差がダイナミックなこの大会だからこそ、山岳風景から森林風景まで楽しめ、特に標高が変化することにその両者の移り変わりを体験していただけたらと思うのです。
【いよいよ、三本滝ゴールへ】
ゴールまであと数百メートル |
三本滝のゴールはあと数百メートル先ですが、すでにゴールを終えた選手の方々が、これからやってくる選手を迎え入れています。
選手自らが大会を盛り上げる |
こんな選手同士のつながりを見ていると、大会に参加するだけでなく、選手自らが大会を作り上げていこう・盛り上げていこうという意気込みを感じさせてくれます。
美しい木漏れ日の中を走り抜けると、その先がゴールの三本滝です。
三本滝ゴール(30km地点) |
ここはやっぱり一緒に走り抜いたメンバーと同時にゴールしたいもの。そんな一体感を作り上げてくれる大会でもあります。
ゴールの瞬間 |
達成感と満足感でいっぱい...コトバではないものを共有できる瞬間です。
来年もこの場所で、この笑顔にお会いできることを楽しみにしております。
<編集後記>
今年で4年連続で「天空」に恵まれました。
それ以前は、本当に雨ばかりで、「天空マラソンが来ると雨が降る」なんて揶揄されたこともありました。梅雨の真っ只中の時期ですから、雨の確率が高いことは間違いないと思います。
梅雨の時期でなく、もっと天候のよい時期に変更したほうがよいのではという考え方もあるかもしれません、でも、乗鞍高原から大雪渓までの大会コースで、新緑も雪の壁の両者をうまく楽しむことができるのは、この時期しかありません。おそらく、5月頃だとまだ除雪も進んでなく、雪の壁ばかりで単調になり、7月以降になると雪の壁がなくなってしまいます。6月だからこそ、新緑と残雪のコンビネーションを楽しみながら雪の壁へと進んで行くことができて、コース上のバリエーションを感じることができるのです。森林の中だけのトレイルも新緑の美しさや自然との距離感の近さを感じられる良さがあると思いますが、乗鞍高原から大雪渓まで大きなスケール感は、他の大会では体験できないはずです。
来年も「ノリクラでしか演出できない大会」が開催されることを期待しています。
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