ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.9(2013/07/05〜06) C
【雪渓下部 U、レーシングキャンプ、基礎キャンプ】
視界30メートルの濃霧 |
雪渓の上では、湿った空気が雪で冷やされるため、他のエリア以上に霧が濃くなります。視界は30メートルにも満たないほど...
思ったより積雪が多く、コースを長く取ることができました |
「3週間前にも来ましたが、そのときと比べてあまり雪が減っていませんね。思った以上に長いコースを確保することができました。」
今年は大雪渓以外の位ヶ原や稜線付近などでは、例年より積雪量が少ない状況ですが、大雪渓に関しては、過去5年くらいの中でも、一番積雪が多いといってもよい状態です。そのため、雪解けそのものは例年と同じように進んでいるものの、岩場などがまだ頭を出していないため、3週間前との変化がほとんど感じられないと思います。
スキーヤー本人は汗をかくことはありません... |
気温は10℃と低めで、汗をかくことはほとんどありません。
でもゴーグルはすぐに汗をかいてしまう −前が見えないっ!− |
それでもゴーグルを装着したまま登ると、内側のレンズがすぐに曇ります。外側は流れる霧がレンズ表面に水滴となって付着し、ただでさえ見えづらい濃霧の中では本当に厄介です。スキーヤー本人は汗をかかなくとも、ゴーグルが汗をかいてしまってますね...
次のポールが見えるか見えないかの悪条件の中で練習が始まります。
すぐ隣でコース整備されるものの、濃霧でまったく気づかないほど... |
すぐ隣でバーン整備をされている基礎キャンプの代表と再会。
本当は昨日から雪渓入りの予定だったそうですが、悪天候で室内トレーニングにスケジュール変更されたとのこと...
鍬で整備する音だけは響くものの、すぐ隣にいらっしゃることさえ気がつかないほどのひどい濃霧が立ち込めています。
休憩タイム | お気に入りのお菓子をみんなで−これが一番楽しいんだよね! |
少し練習したら小休憩。各自のザックからお気に入りのお菓子を取り出して分けあっこ...これが一番楽しいんだよね!
真夏に雪上に立てることは幸せなこと |
ガタガタのバーンで練習するから、強くなってうまくなる...真夏に雪上に立つことの意味は大きいことでしょう。
鍬で耕すキャンプ代表 | 手を休めてメンバーの滑りをチェック |
さて、話は変わって、こちらは鍬でバーン整備を続ける基礎キャンプの代表。濃霧の中からメンバーが滑り降りてくると、耕す鍬の手を止めて滑りをチェック。
強いエッジングがバーン整備になる | また、今年もお会いできました 一年振りの再会です! |
バーン整備を兼ねての練習と思われますが、横滑りから急停止、スキー板を切り替えて横滑りに入り、また急停止を繰り返します。強いエッジングで横滑り・急停止を繰り返しますから、鍬でのバーン整備が必要ないほどです。
もうイヤイヤ! − スキー板が私の心境を代弁してくれてます | WebSite、いつも見てますよ! |
滑ったら登らなければならないのが、ノリクラでは当たり前のこと...でも、背負っているスキー板のほうがもうヘタバッてますよ。「多分、板が私の心境を代弁してくれているんです...」
登って滑るの繰り返しがノリクラでの流儀です。そのため、ゲレンデのように滑走本数を稼ぐことができません。それゆえ濃密な練習に特化すべく練習にも熱が入るものです。
「WebSite、いつも見てますよ!天空マラソンはすごい人数なんですね。」
ノリクラの夏は、スキーだけでなくヒルクライムやマラソンなど、楽しみ方が多彩です。最近は特にヒルクライム人気が高く、夏スキーを凌ぐ状態となってきました。(いつもご覧くださりありがとうございます。)
「耕作」を続けながらスタート地点へ |
メンバーのいるスタート地点へと向かいます。その間も「耕作」の手を止めることなく、バーン整備を続けます。
横に流しちゃったらダメ! |
横に流しちゃったら練習の趣旨からずれてしまいます。
切り替えたらすぐにエッジングしてとめる | これを意識して... |
切り替えたらすぐにエッジングしてとめる...これを意識して繰り返して下さい。
わかっているんですけどね... |
毎年参加するメンバーも「言っている意味も趣旨も理解できるんだけどなぁ〜」と、頭の中で自分自身にぼやきながら、この後も練習が続きます。
【雪渓下部 V、モーグルコース】
こちらはいつものモーグルコース。
こんな天候でも、たくさんの方が集まっています。
再氷結による氷柱が所々に見られる | ブーツで氷を蹴り飛ばす |
今年は非常に少ないものの、再氷結による氷柱が所々に見られ、登っている途中で見つけると、ブーツで蹴り崩して行きます。
雪解けでコブが浅くなった − 何度も滑って修復する |
1週間の雪解けでコブがかなり浅くなってしまいましたが、何度も滑って午前中には何とかコブらしいラインが復活しました。
また今年もやってきました! |
継続して通い続けることは色々な面で負担・苦労が伴うもの。それでも、ここが楽しいから、他では得られない何かがあるから、毎年、同じように訪れてしまうんですよね。(→ Next)
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