ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.3(2015/05/23〜24) D

Top-page > Index > Page:  1  2  3  4  5  6 

(Update:2015/05/28)

 

【5月24日(日)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

取材二日目の5月24日(日)の観光センター前駐車場。

 

所々に白い花 小梨が満開

乗鞍高原周辺の新緑はこれ以上ない明るい輝きを放っています。そして、所々に白い花が咲いている様子が見られます。スモモが終わって次に咲く白い花は小梨の花。実が酸っぱいことから、別名:酢実(ズミ)とも呼ばれます。今日はすもも祭が行われますが、スモモは2週間前に終わってしまい、小梨も例年よりもやや早めの傾向が見られます。

 

出発の準備 春山バス乗車券販売

駐車場内では、乗鞍岳春山バスに乗車される方々の出発準備風景が見られ、乗車券の販売が始まります。

 

三本滝レストハウス前駐車場 春山バス始発便に乗車 − 位ヶ原山荘へ

そして、こちらは観光センターから7km先の三本滝レストハウス前駐車場。時刻は7時を回っていますが、20台ほどしかお越しになっていません。ツアーコースでの下山滑走ができなくなり、観光センター前駐車場から乗車される方が多くなりました。そのため、始発便は観光センター2台、三本滝1台で、先週までの状況と比較して、利用者数・バス台数ともに逆転してしまいました。

 

位ヶ原山荘までの道のり − 新緑はまだ

乗鞍高原は新緑がまぶしい状況になっていますが、三本滝から先はまだ芽吹きがほとんど感じられない状況。

 

ヤマザクラが咲く

しかし、よく見ると、ご覧のようにヤマザクラがあちこちで咲き始めていて、確実に春の訪れを感じさせてくれます。

 

冷泉小屋を通過 冷泉 − 周辺の雪解けが進む

さらに進んで、冷泉小屋。冷泉周辺も先週までは滝の流れる部分しか雪解けされていなかったものの、急速に周囲の積雪がなくなっています。

 

雪景色の中を行く 位ヶ原山荘に到着

そのため、春山バスの車窓から見る雪の壁も次第に小さくなっています。しかし、大雪渓まで除雪が完了したことで、5月27日(水)より春山バスの大雪渓延長運行が開始されます。そうなると、バスの背丈以上の雪の壁を間近に体験することができます。その様子は、この後の【春山バス大雪渓延長に向けて − 大雪渓までの風景】のコーナーにてご紹介いたしますので、大雪渓延長運行がはじまりましたら、ぜひとも雪の壁をご覧にお越しください。

そして、8時過ぎに春山バスは位ヶ原山荘に到着します。

 

しっかりとした青空が広がる

急速に天候は回復し、しっかりとした青空が上空に広がります。思いがけないよい天候で、お越しになった方々も足取り軽く入山口に進みます。

 

入山口 山頂目指して

こちらの急斜面を登り切った先の上端部分ではハイマツ帯がかなり出ていて、ルートを気を付けないとハイマツに行く手を阻まれます。上端のハイマツ帯の切れ目を確認しながら先に進んでください。

 

【春山バス大雪渓延長に向けて − 大雪渓までの風景】

位ヶ原山荘先からの屋根板・富士見沢方面

さて、位ヶ原山荘から大雪渓までの3.5kmの除雪が完了し、5月27日(水)より春山バスの大雪渓延長運行が開始されます。一足お先にその風景をご覧いただき、ぜひとも、春山バスにてこの風景を体験してみてください。

 

高天ヶ原、剣ヶ峰が目の前に(11号カーブ) この風景を独り占め

位ヶ原山荘から約1.5kmの11号カーブと呼ばれる場所ですが、目の前に高天ヶ原と剣ヶ峰の二つのピークが目の前に飛び込んできます。この付近から森林限界のエリアに入り、高い木々がなくなって、まさに一面銀世界が広がります。このような光景は位ヶ原山荘より下の山麓エリアでは見られない光景で、春山バスの大雪渓延長運行が始まらないと見られません。

 

道路以外は銀世界

除雪が始まるまではどこに道路があるのか全く分からない状況で、真っ平らな雪原が広がっていました。

 

大雪渓手前の4号カーブ−最大積雪地点
高さ6.8〜10メートル
5号カーブ
高さ7メートル

さらに進むと、高い雪の壁が何か所か出現します。左のヘアピンカーブは大雪渓手前の4号カーブ、速報でもお伝えしたように、6.8〜10メートルの高さがあります。そして、右の雪壁はその手前の5号カーブ、サマーシーズンになると宝徳霊神バス停が設置される場所です。こちらでは約7メートルの雪壁が見られます。

 

雪の回廊と穂高の山並み

そして、こちらは4号カーブから眺める穂高連峰。天空マラソンに参加された方の中にはご覧のような光景を目にしながらゴールの三本滝へ下山されたかと思います。雪壁は時間とともにどんどん雪解けが進み、1週間で50センチ〜1メートルほど低くなります。今年は雪解けが早い傾向が見られますので、ぜひとも、早いうちにお越しいただくことをお勧めします。

 

大雪渓 あくせくせずのんびりと

そして、こちらは大雪渓付近。すでに山頂目指して多くの方が登り始めています。そんな方々とは裏腹に、山頂を眺めながらのんびりと過ごす方々の様子もあります。どうしても急いでピークを目指しがちですが、あくせくせずにゆっくりと時を過ごすことも現代社会では貴重なことかもしれません。

Next>>  Page6 【第44回すもも祭(乗鞍高原)】  ■

 

Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back  1  2  3  4  5  6  Next>>