第30回 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍

(2015/08/29〜30) D

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(Update:2015/09/22)

 

【続々とゴール】

チャンピオンクラスの選手が続々とゴールします。

森 正選手(0:15:58.788)

一昨年の第28回大会優勝の115森 正選手(0:15:58.788)。もう一つの「ノリクラ」...岐阜県側で開催される「乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム」の大会レコード保持者です。

小山田 智也選手(0:15:59.165) − ご家族が見守る中

ご家族が見守る中、121小山田 智也選手もゴール(0:15:59.165)。

 

中村 俊介選手(0:15:59.431) 大久保 知史選手(0:15:59.813)

347中村 俊介選手(0:15:59.431)、124大久保 知史選手(0:15:59.813)までが15分台、トップからわずか40秒ほどで15名の選手がゴールです。

 

井上 亮選手 宮崎 新一選手

一時はトップに出た245井上 亮選手、そして、第22回大会(2007年)優勝の286宮崎 新一選手もゴール。スプリントレースらしく「下ハン」をしっかり握ってのゴールです。

 

三本滝ゴールに決定したのは7時前でしたが、大雪渓行きの応援バスが乗鞍高原を出発したのは6時。そのため、三本滝を通過後、ゴール変更の連絡を受けて、途中で引き返してきたとのことでした。

 

チャンピオンクラスに続いて...

そして、チャンピオンクラスの選手が続々とゴールをする中、やってきました...

 

女子総合1位、金子 広美選手(0:18:21.668) − 安定した強さで四連覇

女子A優勝は金子 広美選手(0:18:21.668)で女子総合1位でゴール。ヒルクライムでもスプリントでも安定した強さで四連覇。後続の女子選手より2分以上も早いタイム。

 

女子B優勝 − 中込 由香里選手(0:20:38.153)

女子B優勝は中込 由香里選手(0:20:38.153)。中込選手も第23回(2008年)〜第26回(2011年)に女子総合1位の四連覇の記録を持ち、女子Bにおいては今回の記録を含めて九連覇の偉業です。

 

【ゴールを終えて、チャンピンクラス優勝は...】

止まらずそのまま走り抜けてください 西尾 隼選手(男子A 4位)
「きつ〜い!短距離レースは...」

ゴールエリアでは「止まらずそのまま走り抜けてください」と係員の声。ゴールのすぐ隣は三本滝レストハウスですが、係員の誘導にしたがってそのまま進みます。

「早くチャンピオンクラスに行ったら?」と聞くと、いつも「まだまだ男子Aで修行...」と答える西尾 隼選手(男子A 4位、0:17:25.000)。顔はくちゃくちゃ、息を荒げながら「きつ〜い!短距離レースは...」と、今にも倒れそうな様子。

 

もうゴール...出し切るのが難しかった

「お疲れ様です〜〜。あぁ〜しんどい!!もうちょっとあると思ったらもうゴールで、出し切るのが難しかったです。」と、笑顔満点。

 

矢部選手 − 「ネットタイムで負けちゃいました」と悔しそう 優勝は森本選手(右)

一番奥まで進むと、下山待機中の矢部選手にお会いすることができました。「矢部さんやりましたね!!」と、お聞きすると...

「...やったはずだったんですが、ネットタイムで負けちゃいました。『よっしゃ〜〜!』って言いながらゴールしたんですがね〜〜...1位は森本さん、2位は兼松さんで3位でした。」と、悔しいというか残念という表情...

ゴール直前の直線部分でダッシュした時の様子について矢部選手は、「このままだったら集団ゴールになってしまうので、(集団を)小さくしようと出て行ったら、二人(森本選手・兼松選手)がついてきたんですよ。」

 

森本選手 −「本当にやばいと思いました」 1位森本選手(中)、2位兼松選手(右)、3位矢部選手(左)

それに対して、森本さんは、「(矢部選手に)ついていったんですが、抜ける状態ではなかったです。本当にやばいと思いました。」さらに矢部さんは、「今年は本当に追い込んだ...フルコースだったら自信あったんですが...」と、悔しさを何とか抑え、言葉を選びながら語る様子に、かける言葉がないほど...

また、森本選手は、「岩島さんが2kmくらい飛び出して、宮本さんとか追っていて、吸収したタイミングで矢部さんが思いっきり出た。それを僕(森本選手)と兼松さんが30メートルくらい離れて追って、追いついたのが残り1kmくらい...あとは3人でスプリント...最後はホンマに零コンマ何秒という差だったと思います。」

個人TTを除けば自転車競技では、単純な速さだけが勝負ではなく駆け引きも大きな要素。ネットタイムについては、レースの面白さが欠けるなど、これまでにも選手の声がありました。しかし、ひとつ前のカテゴリに紛れ込んで出走する不正行為を防止する意味合いや、スタート位置にかかわらず公平な計測ができるなど、グロス計測にはないメリットもあり、難しい問題を抱えています。

ネットタイム計測になって4年が経過しますが、選手の意向も考慮した運用方法の検討を行ってもよい時期かもしれません。

 

限界突破!超スーパーコースレース 初めてのチャンピオンクラス − 「みんな早い!」
来年はぜひともチャンピオンクラスをフルコースで走りたい

「限界突破!超スーパーコースレースですね。今回森本さんは15分18秒で通過してますが、去年とかは15分30秒なので、ペース的にはそんなに早いわけではない。ただ、スピードの変化(上げ下げ)が激しく、集団が固まったら、つぎにワーッといってという感じ。ですから、追い込みが激しく、ダッシュの時は限界を超えるレースでした。」

そして、はじめてのチャンピオンクラス出場で、「みんな早い!でも、チャンピオンクラスの出走が最初なので、前に誰もいないし、集団でワーッといけるんで、走りやすいかったですよ。来年はぜひともチャンピオンクラスをフルコースで走りたいですね。」

 

法面からは湧き水が道路に流れ続ける

ご覧のとおり、法面からは湧き水が道路に流れ続き、一部で冠水しています。開催可否を決める大会本部で何度も聞かれた36号カーブはここから300メートルほど先のヘアピンカーブで、この付近は普段から大雨が降ると、法面からの湧き水で道路が水浸しになります。また、ここから3kmほど先の33号カーブ(摩利支天)から29号カーブにかけても冠水し、おそらく、36号カーブよりも33号〜29号カーブのほうがひどい状況だと推測されます。

なお、カーブ番号の位置については、ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号 版 をご覧ください。

 

台湾からのYUNG−YI FAN選手 − ハイペースでちょっと難しかった

そして、台湾からお越しのYUNG−YI FAN選手。「ハイペースでちょっと難しかったです。ウォームアップしてたけど、足が冷えてしまった。また、ネットタイム方式というものをよく理解してなく、スタートは前のほうにいたんですが、後ろから一気に抜かされて、まず、びっくりしました。その後、集団を追いかけてメイングループには入って森本さんの姿を確認することができました。おそらく、3〜4km地点までは集団についていきましたが、その時には足が回らなくなり、集団から離脱せざるを得ない状態でした。」と、レースを振り返ります。

 

YUNG−YI FAN選手と森本選手・矢部選手

そして、YUNG−YI FAN選手と、森本選手・矢部選手とも交流...

「せっかく日本に来たのに、この天気じゃ〜ねぇ〜。フルコースだったら、ファンさん、位ヶ原から絶対強いはずですよ。もっと長いコースが得意なんです。台湾の一番高いところ武嶺という標高3200メートルのところがあり、ファンさんは普段からそこでトレーニングされているんです。しかもスタート地点が海岸近くの海抜ゼロからで、途中にアップダウンもあって、トータルの獲得標高はノリクラ3本分にも及ぶんです。」と、矢部選手が解説してくださいます。

周りの選手からは、「あそこのトンネルが怖かった」「足がすくみそうだった」などの声もあり、最後には「それじゃ〜みなさん台湾で現地集合しましょう!(笑)」ということに...

 

最後はみなさんで記念撮影。

一緒に歩きながらおしゃべり − 家族の話題になると頬が緩む

気温15℃は朝から変わりません。レースが終わって全身ずぶ濡れでこの気温だと、徐々に体が冷え込んできます。カタカタ小刻みに震えながら、下山エリア(三本滝レストハウス)へと移動します。レースが終わって一緒に歩きながらおしゃべりをする...会話の内容がレースのことから家族の話題に移ると頬が緩みます。

申し遅れましたが、画像に写るマイクロバス。こちらでレース前に預けた手荷物を受け取ります。

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