ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2015/10/10〜11) B
【雪渓下部】
雪渓下部の積雪は2週間前なくなりました |
ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。雪渓下部の積雪は2週間前なくなりました。
スキーヤー専用道 | 日かげには霜柱、ナナカマドは赤い実だけ |
こちらは雪渓上部に向かうスキーヤー専用道。明け方まではウラジロナナカマドの日かげに霜柱があった模様ですが、訪れた午後にはすべて融けていました。そのウラジロナナカマドは紅葉は先週でほぼ終わり、赤い実だけが点在する状況。大雪渓付近の紅葉は例年よりも1週間から10日早く開始・終了しました。
実の付け根には冬芽 |
赤い実の付け根を見ると、すでに来年の新芽となる冬芽が膨らみ始めました。
石碑の岩 |
こちらは石碑の岩。雪解けが進んで、モーグルコースの岩に次いで大雪渓で2番目に姿を現す岩です。周辺の積雪がなくなってすでに2か月ほど経過します。
チングルマ − 紅葉が続く |
雪解けとともに数々の高山植物が芽吹きを始めるわけですが、いつもお伝えしている石碑の岩のチングルマは、他より早く雪解けが進むため、芽吹きも早い状況でした。ただ、紅葉に関しては他のチングルマとほぼお同じです。
雪渓上部に向かうスキーヤー専用道 | この先雪渓上部 |
石碑の南側には雪渓上部に向かうスキーヤー専用道があります。雪解けが進んですでにこの付近の積雪はありません。
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先週の雪渓上部右側の下端部分 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.22(2015/10/03〜04) B |
今週の雪渓上部右側の下端部分 下端位置に変化がない |
もう少し進むと、雪渓上部右側の下端部分に到達できます。左の先週画像と右の今週画像では撮影位置が異なりますが、赤丸の岩を目印に確認していただくとお分かりのとおり、下端の位置はほとんど変化がみられません。
昨年同時期の5週間前の雪渓上部右側の下端部分 ノリクラ雪渓カレンダーVol.18(2015/09/05〜06) B ↓ |
先週の雪渓上部右側の下端部分 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2015/10/03〜04) B ↓ |
こちらは畳の岩の様子。下端より20メートルほど上にある岩です。右上は先週で下は今週のもの。ほとんど雪解けが進んでいないことがわかり、左上の昨年同時期の5週間前とほぼ同じ状態。先週よりも雪解けがさらに遅くなり、昨年より5週間も遅い状況です。
かつて、これほどまで昨年との違いが生じることはありませんでした。
【雪渓上部 T】
雪渓上部全景 |
それでは雪渓上部の様子をお伝えします。
雪渓上部右側 |
こちらは雪渓上部右側の上半分。2週間前の段階で積雪はなくなりました。
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先週の雪渓上部右側(下半分) ノリクラ 雪渓カレンダーVol.22(2015/10/03〜04) B |
今週の雪渓上部右側(下半分) ほとんど変わっていない |
しかし、下半分はご覧のとおり積雪が残っています。ほとんど先週と変わりありません。
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先週の鉄塔土台 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2015/10/03〜04) B |
今週の鉄塔土台 距離50メートル |
鉄塔土台からの距離は先週と変わらず50メートル。この2週間、全く変わりありません。
上端から−雪渓下端まで63メートル、過去最長 |
上端から下端までの距離は63メートルで先週変わっていません。昨年は完全に終了し、2013年は30メートル、2012年は3週間前に消滅、2011年は4週間前に消滅、2010年は3週間前に消滅しました。
これまでは2013年に次ぐ長さでしたが、先週は逆転して、過去最長の長さとなっています。
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