ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2015/10/10〜11) G
【紅葉情報−乗鞍高原、一の瀬園地(標高1500m付近)】
★見頃です(例年の見頃:10月中旬)★
観光センター |
標高1500メートル付近の乗鞍高原でも紅葉が始まりました。
今週の鈴蘭橋 先週よりも発色が進むが昨年より遅い |
鈴蘭橋から見た紅葉の様子は、この1週間で色づきがはっきりしてきたことがわかります。ただ、昨年画像と比べると、発色が今一歩ということが赤ります
善五郎の滝 遊歩道 |
こちらは善五郎の滝 遊歩道。この1週間で色合いが深くなっています。
一の瀬園地 |
観光センターを南進して、数キロのところにある一の瀬園地。今日はこちらではなく、さらに奥にある大カエデの様子を観察します。
一の瀬園地も紅葉が見頃に |
道中もきれいな紅葉が広がり、どこをとっても絵になる状況です。
一の瀬大カエデ |
こちらが一の瀬大カエデ。先週まではまばらにしか見られなかったカメラマンの方々が途切れることなく、お越しになっています。
昨年の一の瀬大カエデ 2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2014/10/11〜12) E |
10月8日(木)の一の瀬大カエデ |
10月10日(土)の一の瀬大カエデ | 10月12日(月)の一の瀬大カエデ |
上段の右側は昨年の大カエデ。その右は10月8日(木)、左下が10月10日(土)、右下が10月12日(月)で、今週になって発色が綺麗になってきました。ほぼ昨年並みの発色です。
10月8日(木)の一の瀬大カエデ | 10月10日(土)の一の瀬大カエデ |
10月12日(月)の一の瀬大カエデ |
僅かではありますが、5日間で色合いがはっきりと変化している様子がわかります。
【昨年の今ごろは?】
今週は体育の日を含めた三連休となりましたが、週間天気予報で連休中日当たりから台風19号の影響を受けると発表されていたこともあって、思ったほどの人出にはなりませんでした。実際には連休初日・中日は穏やかな行楽日和の二日間で、週間予報によって人出が大きく左右されることから、もっと週間予報の精度が高ければと思うところです。
10月11日(土)は、綺麗な青空の朝から始まります。観光センター前駐車場はそれほどの混雑はないものの、夜明け前から出発の準備であわただしい様子があちこちで見られます。そのため、朝一番の始発便は長蛇の列。また、観光センター前駐車場は8時には満車になり、三本滝レストハウス前駐車場もやや混雑。上部の紅葉が終了したため、シャトルバス利用の方々は、先週までのように沿道散策や写真撮影の目的よりも山頂登山に出向いた方が多かったようで、また、山麓の乗鞍高原では紅葉が進んできたことから、一の瀬周辺を散策される方々がいつもよりも多かったように感じます。今日は終日にわたってよい天気、散策日和、登山日和、写真日和など何をするにしても活動しやすい一日で、午後になっても冷え込みがなく、大雪渓の常連スキーヤーの中には日が陰った午後になっても半袖姿の方もいらっしゃったほどです。
10月12日(日)も、青空の朝から始まりました。三連休中日を迎え、例年なら人出がピークを迎える状況ですが、普段の週末と変わらない状況。ただ、数日前の天気予報では今日当たりから台風19号の影響により天気が悪化する発表されていたものの、昨日の段階で晴に変わり、その状況を勘案すれば、まずまずの人出ではなかったと思います。日中は高曇りの青空がで、遠景の山並みは水墨画のように浮かび、大雪渓では今シーズン最後の秋スキーを楽しむ常連も額に汗を滲ませながら夕方まで滑走する様子が見られました。
紅葉の状況は、上部・中腹エリアは完全に落葉して紅葉は終了しました。現在の見頃エリアは三本滝上のかもしかゲレンデのみで、山麓の乗鞍高原は見頃といえる色付きまでにはいたっておらず、先週と同様に端境期となっています。また、一の瀬大カエデはオレンジ色に輝き始め、ピークの真紅まであと少しというレベルに達しています。ただ、週明け以降の台風19号上陸に伴う暴風雨によって落葉してしまう可能性があります。
<編集後記>
昨年同時期の編集後記で、「10月7日は初雪の特異日」であると申し上げました(→ 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.23(2014/10/11〜12) E)。
【過去の初雪・初冠雪(乗鞍)】 |
初雪 | 初冠雪 | |
2015年 | 10月13日 | 10月13日 |
2014年 | 10月7日 | 10月17日 |
2013年 | 10月17日 | 10月17日 |
2012年 | 10月7日 | 10月7日 |
2011年 | 10月7日 | 10月7日 |
2010年 | 10月27日 | 11月1日 |
2009年 | 10月8日 | 10月17日 |
2008年 | 9月28日 | 9月29日 |
2007年 | 10月19日 | 10月20日 |
2006年 | 10月7日 | 10月9日 |
今年の10月7日(水)は全国的に降水確率0%で、ノリクラも朝から夕方まで雲一つない快晴でした。その代り朝晩の冷え込みは強くなり、位ヶ原山荘では氷が張っていたとのこと。平日にもかかわらず、沿道を散策する観光客が多く、観光センター前駐車場もほぼ満車に近い状態でした。というわけで、今年は10月7日は非常に穏やかで、初雪の観測にはなりませんでした。
ご覧いただいた今回の記事のとおり、この三連休で山頂付近で初雪となり、例年観測対象とされている鶴ヶ池の初雪は10月13日(火)に観測されました。今シーズンを振り返ると、夏の高山植物の開花が1〜2週間早く、関東甲信の梅雨入り・梅雨明けも早い状況でした。そして、秋の紅葉は10日程度早く、キノコも例年より早く採れて、何もかもが今年は急ぎ足でコマを進めています。そんな状況から「今年は冬が早いぞ!」とおっしゃる地元の方もいらっしゃいましたので、初雪は遅れましたが、冬の到来は早そうです。
なお、鶴ヶ池の観測では10月13日ですが、実際には一日前の10月12日に山頂付近で初雪・初冠雪が観測されています。
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