ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2016/10/15〜16) D
【紅葉情報−三本滝ゲート・かもしかゲレンデ(標高1900〜1800m付近)】
★見頃(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★
ノリクラの紅葉は9月中下旬から始まりますが、それに先立ち、9月よりノリクラ雪渓カレンダーにて紅葉情報を始めます。紅葉関連の情報は下記のページをご参照ください。なお、上部エリアの大雪渓・位ヶ原、中腹エリアの冷泉小屋〜摩利支天の紅葉は終了しました。したがって、かもしかゲレンデと乗鞍高原の様子をお伝えします。
<紅葉関連情報> |
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かもしかゲレンデ |
今回、全エリアの中で、かろうじて見頃が残っているエリアがかもしかゲレンデ。
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かもしかゲレンデ上部 |
ダケカンバの黄色がみられる貴重な場所です。
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かもしかゲレンデから |
かもしかゲレンデから見下ろしたカラマツ林。少し黄色なり始めているものの、見頃にはあと2週間近く必要かと思います。
【紅葉情報−乗鞍高原、一の瀬園地(標高1500m付近)】
★まだです(例年の見頃:10月中旬)★
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昨年の観光センター前駐車場 | 今回の観光センター前駐車場 |
標高1500メートル付近の乗鞍高原は、例年なら紅葉が見頃を迎える時期です。しかし、今年は色づきがほとんど見られない状況。
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紅葉している木がない |
乗鞍高原周辺で、紅葉する木の中で最も多く分布するミズナラが黄色く染まり始めると、紅葉が始まったという雰囲気になります。ただ、それ以前から紅葉が始まるヤマウルシやカエデ類、シラカバは、台風の影響でほとんどが落葉してしまい、現在、残っているのは、紅葉しない針葉樹と、まだ紅葉が始まっていないミズナラなどで、紅葉している部分がほとんどない状態です。
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昨年の鈴蘭橋 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.24(2015/10/17〜18) E |
今回の鈴蘭橋 |
こちらは鈴蘭橋からのビューポイント。左が昨年画像できれいに色づいています。右の今回の画像では色づいている部分がなく、さらには、落葉が進んでいる箇所も見られます。次週末には見頃に近づくとお思われますが、落葉した部分ではボリューム感が乏しい状況となる可能性もあります。
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昨年の善五郎の滝遊歩道 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2015/10/17〜18) E |
今回の善五郎の滝遊歩道 |
こちらは善五郎の滝遊歩道。昨年はきれいな秋色のトンネルが出来上がりました。今年は新緑の頃なんて言っても通用するほどの状態です。こちらも来週にはかなり色づくと思われます。
【一の瀬園地と大カエデ】
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一の瀬園地入口 |
それでは一の瀬の大カエデの様子をご覧ください。
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一の瀬でも紅葉が始っていない | 一の瀬大カエデ |
一の瀬も同様にシラカバが落葉し、ミズナラの紅葉がまだ始まっていない状況で、見るべきところが乏しい状況。
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昨年同時期の2週間前の大カエデ 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2015/10/03〜04) G ↓ |
昨年同時期の1週間前の大カエデ 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2015/10/10〜11) G ↓ |
昨年同時期の一の瀬大カエデ 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2015/10/17〜18) E ↓ |
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今回の一の瀬大カエデ − 昨年より2週間近く遅い |
上の段が昨年の様子で、昨年同時期(今回同一週)と2週間分遡った3枚を示していて、今年は2週間近く遅いことがわかります。
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部分的にはかなり良い発色 |
ただ、色づいた部分はかなり良い発色をみせ、アップで撮影すると鮮やかな発色を見せています。今年はなぜか全体的な色づきがみられませんが、今後全体的な発色が進む頃には、現在紅葉している部分が落葉する可能性があり、少し気がかりです。
【昨年の今ごろは?】
13日(火)に初雪を迎え、14日(水)は雲一つない晴天の下、真っ白な乗鞍岳をバックに三段紅葉となりました。乗鞍高原の紅葉はクライマックスシーズンへ。上部エリアと異なり、山麓の紅葉は紅葉に全身包まれる暖かさを感じるもの。「秋っていいなぁ〜」と、思わず口を突いて出てくるほどの雰囲気に満ち溢れています。
10月17日(土)は、快晴の朝を迎えます。長野県側の県道乗鞍岳線は凍結箇所は全くなく、通常通り7時より通行できるようになったものの、岐阜県側の乗鞍スカイラインは、5km地点より上部で霜凍結により通行止め。日が高くなればすぐに開通すると思ったものの、昼前(11時10分)になってようやく開通。シャトルバスも乗鞍スカイラインに合わせて運休となったため、タクシー乗り場は乗車待ちの列が絶えることなく続きました。天候は晴〜曇ですが、大雪渓方面は午後になって霰(あられ)が降り、夕方には雷鳴がとどろく不安定な様子を見せました。
10月18日(日)も、昨日と同じく快晴の朝を迎えます。そして、道路状況も昨日と全く同じで、長野県側の県道乗鞍岳線は通行可、岐阜県側の乗鞍スカイラインは凍結通行止め。シャトルバスは10時便まで運休でした。しかし、終日よい天候で、強い日差しが肌を突き刺すほど。陽気は9月並みの暖かさで、乗鞍高原内の紅葉散策にはちょっと暑すぎるほどの状況でした。
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紅葉の概況 ● (紅葉情報は6ページ目からご覧ください)
乗鞍高原周辺が見頃を迎え、一の瀬大カエデはピークとなり、やや落葉が始まりました。上部の大雪渓・位ヶ原エリア、中腹の摩利支天付近まで終了しました。
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大雪渓の概況 ●
大雪渓は、全体的には雪解けがさらに遅くなって、過去最高の積雪量となっています。
現在積雪が残っているのは滑走可能な雪渓上部左側と、雪渓上部右側にごくわずか残っている程度です。雪渓上部左側の上端は昨年より2週間遅く、それ以外の箇所では昨年より6週間遅い状態で、過去最高の積雪量です。また、雪渓上部左側は急斜面のため上級者・経験者限定で、これからノリクラデビューはお勧めできませんので、ご了承ください。
<編集後記>
「グリーンシーズン終了後の当WebSiteの運営について」
これは改めてトップページでお知らせいたしますが、例年通り、10月末のグリーンシーズン終了を持って、今シーズンの速報・ノリクラ雪渓カレンダーの連載は終了いたします。
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ノリクラ雪渓カレンダー (正式版) |
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○ (5月中旬〜10月末) |
ウインターシーズンの運営も例年通りですが、ノリクラ雪渓カレンダーは休止させていただき、速報は原則土曜のみの掲載とさせていただきます。また、ノリクラ雪渓カレンダーの再開は、春スキーシーズン用のプレリリース版が3月下旬より、グリーンシーズン用の正式版が5月中旬です。
冬場の取材は、なかなか厳しいものがあり、吹雪だったり大雪だったり、現地に行くだけでも大変な日があります。もちろん、道路は閉鎖されていますので、ツアーコースを歩いての取材となり、夏場とは想像できない厳しい世界となります。そのため、ウインターシーズンはバックカントリーヤー向けのツアーコース状況を中心とした内容に的を絞ってお伝えいたしますので、一般観光客向けではありませんが、厳冬期の雪原の様子など、なかなか普通に立ち入ることのできない世界を、暖かなこたつに潜りながらご覧いただければと思います。
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