ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
番外編<真冬のノリクラサミット>
(2016/12/24〜25) @
当WebSiteの主要コーナーである「ノリクラ雪渓カレンダー」は、春スキーシーズンの「プレリリース版」と、グリーンシーズンの「正式版」を合わせて、3月下旬から10月末まで毎週連載しておりますが、冬季に関してはトップページの速報のみの更新です。そのため、速報のみではツアーコースを中心とした冬季の様子を十分伝えられません。
そのため、シーズン初めのこの時期、ツアーコースの概要・状況をお伝えするため、ノリクラサミット開催に合わせて「ノリクラ雪渓カレンダー番外編」を毎年掲載しております。今年は昨年ほどの雪不足はないものの、乗鞍サミット開催の数日前に大雨に見舞われ、積雪状況は非常にシビアなものになってしまいました。決して積雪が多い幕開けではなかった状態に追い打ちを掛ける状況に、書き入れ時の年末年始の状況が心配されます。ただ、富士見沢方面は、上質なパウダーに恵まれ、森林限界を超えたノリクラは、パウダージャンキーたちの期待を裏切りませんでした。
今回のメンバーもボッカになれた強者揃いで、たくさんの物資を「我先にボッカします」という方々ばかり...山行を楽しむというよりも、ボッカを楽しむという状況になりつつあるこのノリクラサミット。今回も楽しい一夜が過ごせそうです。
それでは、ツアーコースから位ヶ原山荘までの様子をご覧ください。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【12月24日(土)、観光センター前駐車場】
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観光センター前駐車場 |
こちらは朝7時の観光センター前駐車場。冬至の三日後ですから、まだ日の出は遅く、ようやく空が明るくなってきたところです。
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東の空には朝焼けが | 山頂はまだ雲に飲み込まれたまま |
気温はマイナス3℃、この時期としては、それほど低い方ではなく、寒さの緩んだ朝を迎えています。一昨日は雨、昨日は雪と荒れた天候がようやく回復し、東の空は朝焼けの雲が染まっています。ただ、山頂方面はまだ雲に飲み込まれている状態。
山頂の様子が不明ですが、今日はこれから少しずつ回復して行くはずです。
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観光センターは冬季休業中 |
さて、グリーンシーズン(7〜10月)の観光センターは、乗鞍岳へのシャトルバス発着所があり、乗鞍観光の拠点となっています。
左は売店、右はシャトルバスの乗車券販売所ですが、冬季はすべて閉鎖されています。冬の乗鞍の観光はスキー・ボードがメインになり、その中心はMt.乗鞍スノーリゾート(スキー場)に移ります。
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公衆トイレは通年利用可能 | 立ち寄る人も多い |
ただ、駐車場隣接の公衆トイレは利用可能で、清掃などのメンテナンスも毎日行われています。スキー場に向かう前に休憩に立ち寄ったり、前泊される方も結構いらっしゃいます。
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Mt.乗鞍スノーリゾート事務所 | あわただしく事務所に駆け寄るスタッフ |
そして、こちらがMt.乗鞍スノーリゾート事務所。観光センターから500メートルほど先にあります。今日のスタッフがあわただしく事務所に駆けよる様子がみられます。
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また、今年もよろしくお願いします | 2年振り...やっぱりノリクラに来ちゃいました |
左のスタッフの方は、いつも かもしかリフト担当するベテランの方。1年ぶりの再会を喜びます。「まだ、かもしかオープンしていないので、今日は夢の平(クワッドリフト)の手伝いだよ!」。 右のスタッフの方は2年ぶりの再会。「去年は来なかったけど、やっぱり...」、どうやら、ノリクラのことが頭から離れられない模様ですね。
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登山届のポスト − 三本滝レストハウスから移設されました |
こちらは登山届を提出するポスト。昨年までは、三本滝レストハウスに設置されていましたが、今年からスキー場入口に場所が変更されています。登山届の用紙は事前に用意する必要があります。また、インターネットでも申請できる仕組みがいくつかあります。(参考 : 登山計画書を提出しましょう/長野県 http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/smartphone/tozankeikakusho.html)
なお、登山届と合わせて山岳保険にも加入することをオススメします。
長野県は、「長野県安全登山条例」を昨年12月17日に公布・施行し、登山計画書の提出を義務付ける「指定登山道」を4月11日に決定し、昨日7月1日から登山計画書の提出を義務化しました。( お知らせ−7月1日より長野県側登山道は登山届が必要です(長野県安全登山条例、指定登山道)(2016/04/13)。をご覧ください。)
条例の中では、遭難の発生のおそれが高いと認められる167の山岳と、1の景勝地を「指定山岳」として定め、指定山岳の山頂及び景勝地に至る主な登山道の起点となる122の登山口を「指定登山口」として定めます。その中で指定登山口から指定山岳の山頂及び景勝地までの区間にある登山道を「指定登山道」として定めます。
ノリクラにおいては、指定登山岳「乗鞍岳(朝日岳、摩利支天岳)」、指定登山口に「鈴蘭橋登山口、肩の小屋登山口」が指定され、指定の登山道の一部でも利用する場合は、登山届の提出が必要です。
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Mt.乗鞍 第3駐車場(収容台数400台) |
事務所からさらに1kmほど登った所にある第3駐車場。スキー場の駐車場はこのほか数か所あり、こちらはスキー場の中間付近に位置しています。収容台数400台と最も大きく、スキー場を代表する駐車場です。
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今年もこちらのお二人が... |
土日休日を中心に担当されている駐車場誘導のスタッフのお二人。400台と余裕がありそうですが、土日は満車になる日が多く、奥まで詰めて駐車してもらう都合から、誘導が必要になります。朝5時からの勤務で吹雪の日にじーっと立って待つのは相当辛いもの...それでも常連客のクルマがやってくると嬉しそうに駆け寄って、立ち話ならぬ「一時停車話」に花が咲きます。
【休暇村にメンバー集合】
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休暇村 | 休暇村ゲレンデ |
こちらは県道乗鞍岳線をさらに先にすすんで休暇村。県道乗鞍岳線はここから約18km先の標高2720メートルの県境を経て畳平まで続いています。この2720メートルという標高は国内自動車道最高標高地点で、グリーンシーズンはここを目指して、各地から自転車でやってくるサイクリストやヒルクライマーの聖地となっています。
ただし、冬季通行はこちらの休暇村までしか通行できず、完全に雪に閉ざされた世界になります(休暇村〜三本滝通行は4月中旬〜10月、三本滝〜県境通行は7月〜10月です)。
今日は冬の常連が位ヶ原山荘に集う「ノリクラサミット」を開催します。位ヶ原山荘にて一泊して親睦を深めることを目的としたものですが、今日はこちらに車を止めて、この先はスキー場のリフトを使ってツアーコースへと向かい、ツアーコースから位ヶ原山荘を目指します。
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ツアーコースへ向かうリフト |
こちらはスキー場のゲレンデマップ。ハイシーズンになると最上部のかもしかリフトも運行されますので、ツアーコース入口まで歩かずに向かうことが可能です。今年はかもしかリフトの営業がまだ始まっていませんので、青ルートのやまぼうしリフト→夢の平クワッドリフトの2本、もしくは、黄色ルートの休暇村第一リフト→休暇村第二リフトの2本のいずれかを利用して、かもしかゲレンデから登行スタートという形になります。
1週間ほど前から、夢の平クワッドリフト、および、休暇村第一・第二リフトの営業が始まり、青線ルート・黄線ルートのどちらを利用しても、かもしかゲレンデにたどり着くことが可能ですが、22日(木)の雨で、どちらもリフトも昨日は運休でした。今日は休日のため、どちらも運行再開されるとのことですが、運行開始時刻が未定という状況。そのため、運行開始されなかった場合のことを考えて、今日は休暇村ゲレンデから出発することにします。
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今日は乗鞍サミット開催日 | この日のために わざわざ搾り出してもらった新酒 |
サンタさんの背負子には メリークリスマスの飾り |
集合時刻に8時、すでに常連メンバーが休暇村駐車場にて出発の準備に取り掛かります。親睦を深めるのが目的ですから、そのための物資のボッカは必須です(笑)。造り酒屋からこの日のためにわざわざ搾り出してもらった新酒。そして、缶ビールワンケースをそのまま背負子に括り付けます...おや〜よく見ると、荷物はメリークリスマスと飾り付けられ、背負子を背負うメンバーはサンタの帽子を...さすが!
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ビーコンの使い方を説明する |
通常は常連メンバーのみで構成しておりますが、今回は常連メンバーがアシストするという形で新人が参加。山登りのために体を絞り込んできたとのことで、参加に対する意気込みが違います!ビーコンの扱い方などBCアイテムのレクチャーを受けて、自ら装着します。
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いざ!出発! |
今日の乗鞍サミットは7名。準備が整い出発です!
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■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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