ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.1(2018/03/31) @

 

 

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(Update:2018/04/05)

 

今年はラニーニャの影響からかなり寒い冬となりました。積雪量もシーズン序盤は例年より多かったものの、3月以降は昨年よりも少なく、、さらに3月下旬に入ると、4月下旬並み気温を示す地方もあるほどです。これから春山シーズンを迎えるにあたって、3月中下旬から4月下旬にかけて、山頂方面の積雪量に大きく影響する時期ということを考えると、今後が少し心配な状況です。

さて、今年もノリクラ雪渓カレンダーを今回より開始したいと思います。プレリリース版は春山バスの運行が始まる4月下旬までを対象とし、ゴールデンウィーク期間中は一旦お休みさせていただき、5月中旬より、正式版を開始する予定です。

トップページの速報は取材当日の毎週土曜日の夜にお届けしておりますが、ノリクラ雪渓カレンダーはその数日後に詳細版という位置づけで、10月末まで今シーズンも実施する予定です。


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)


◎ 今回の目次

Page-1 : 【3月31日(土)、観光センター前駐車場】       【Mt.乗鞍スノーリゾートへ】       【リフトに乗ってツアーコースへ】
Page-2 : 【ツアーコースT − 入口】       【ツアーコースU − 1〜6番標識付近】
Page-3 : 【ツアーコースV−位ヶ原急斜面】        【位ヶ原】       【大雪渓下部】       <編集後記>「今シーズンの冬の気候を振り返る...」


●参考資料●
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>        ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  

 

 

 

【3月31日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

こちらは朝7時の観光センター前駐車場。気温はマイナス4℃、雲一つない快晴の朝を迎えています。

 

雲一つない快晴の朝
(山頂部分拡大↓)
乗鞍高原から見る乗鞍の峰々 − 「乗鞍岳」は乗鞍23峰の総称

観光センター前駐車場からは、ご覧のようにノリクラの峰々が青空の中に真っ白に輝いています。左から、高天ヶ原(標高2829メートル)、大日岳(標高3014メートル)、主峰剣ヶ峰(標高3026メートル)、蚕玉岳(こだまだけ、標高2979メートル)、朝日岳(標高2975メートル)と続き、右の画像は摩利支天岳(標高2872メートル)、富士見岳(標高2817メートル)です。このほか、畳平や乗鞍スカイライン沿線などに17峰があり、合計23峰の総称として乗鞍岳という名称がつかわれています。(注:高天ヶ原は乗鞍23峰に含まれていません)

 

昨年の観光センター前
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.1(2017/04/01) @
今回の観光センターテラス
雪が全く残っていません

さて、観光センター周辺の積雪ですが、今年はすでにかなり雪解けが進み、テラスにはその面影すら残っていない状況です。昨年と比べるとその積雪量に大きな違いが見られます。

 

観光センターは冬季閉鎖中

冬季の観光センターは完全に閉鎖され、食堂(オアシス)は地元のガイドツアーの会社の冬季事務所として利用されています。

 

シャトルバスも運休中
(乗鞍岳春山バスは4月28日開始予定、シャトルバスは7月1日開始予定)

グリーンシーズンは畳平へのシャトルバスの発着所として、乗鞍登山のベースエリアとなっています。冬季はシャトルバスは運休していますが、例年、ゴールデンウィークから始まる乗鞍岳春山バスの運行は、こちらの観光センターから位ヶ原山荘までバスが走ります。

乗鞍岳春山バスは、乗鞍岳山頂付近での春山スキーを楽しむスキーヤーのための会員バスから始まり、現在では1日4便運行され、終点の位ヶ原山荘での雪見を楽しむ一般観光客の方にも人気となっています。また、山頂付近の稜線からの大滑走は、例年、ゴールデンウィークから6月中旬頃までは楽しめます。

 

【Mt.乗鞍スノーリゾートへ】

Mt.乗鞍スノーリゾート事務所

さて、プレリリース版はツアーコースや位ヶ原・大雪渓の状況をお伝えすることを主眼としておりますが、そのツアーコース入口まではスキー場のリフトを利用致します。こちらはMt.乗鞍スノーリゾートの事務所。

 

来週は雨か雪が降るな〜 ゲレンデコンディションはどうかな

7時45分の出勤時刻に合わせて、スタッフが集まって来ます。この1週間で大きく雪解けが進んでしまいましたが、スマホで確認すると次の週末あたりは、また雪になりそう..それを聞いてほかのスタッフもスマホの画面をのぞき込みます。4月8日まで営業されるものの、積雪量がそこまで持つかどうか本当に心配な状況なんです。

 

登山届はこちらのポストへ− 提出義務化されています

こちらは登山届を提出するポスト。昨年までは、三本滝レストハウスに設置されていましたが、今年からスキー場入口に場所が変更されています。登山届の用紙は事前に用意する必要があります。また、インターネットでも申請できる仕組みがいくつかあります。(参考: 登山計画書を提出しましょう/長野県  http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/smartphone/tozankeikakusho.html

なお、登山届と合わせて山岳保険にも加入することをオススメします。

長野県は、「長野県安全登山条例」を2015年12月17日に公布・施行し、登山計画書の提出を義務付ける「指定登山道」を2016年4月11日に決定し、2016年7月1日から登山計画書の提出を義務化しました。( お知らせ−7月1日より長野県側登山道は登山届が必要です(長野県安全登山条例、指定登山道)(2016/04/13)。をご覧ください。)

条例の中では、遭難の発生のおそれが高いと認められる167の山岳と、1の景勝地を「指定山岳」として定め、指定山岳の山頂及び景勝地に至る主な登山道の起点となる122の登山口を「指定登山口」として定めます。その中で指定登山口から指定山岳の山頂及び景勝地までの区間にある登山道を「指定登山道」として定めます。

ノリクラにおいては、指定登山岳「乗鞍岳(朝日岳、摩利支天岳)」、指定登山口に「鈴蘭橋登山口、肩の小屋登山口」が指定され、指定の登山道の一部でも利用する場合は、登山届の提出が必要です。

 

第3駐車場

Mt乗鞍事務所からさらに1kmほど登った所にある第3駐車場。スキー場の駐車場はこのほか数か所あり、こちらはスキー場の中間付近に位置しています。収容台数400台と最も大きく、スキー場を代表する駐車場です。

この先に休暇村があって、そちらからでもリフトに乗車することが可能です。ただし、休暇村エリアは4月2日までの営業のため、4月3〜8日はこちらの第3駐車場から乗鞍エリアのリフトを利用するしかありません。

 

チケットセンター
ツアーコース入口へはリフト3本(1回券×3枚購入)

第3駐車場からゲレンデに入ると、チケットセンターがあります。ツアーコースに向かうにはリフトは3本乗車しますので、1回券を3枚購入します(2018年3月現在、1回券400円×3枚=合計1200円)。

 

ツアーコースへ向かうリフト
黄ルート:休暇村ゲレンデ経由、青ルート:Mt.乗鞍経由
【地図拡大】

こちらはスキー場のゲレンデマップ。チケットセンターは地図中央下寄りにあり、ここから青線ルートの @やまぼうしリフト→A夢の平クワッドリフト→Bかもしかリフトの3本を乗り継いでむかいます。地図の注釈にあるようにチケットセンターからやまぼうしリフトの乗場までは滑走する必要がありますので、登山の方はリフト乗場までの移動が少ない、黄色線の休暇村ゲレンデ経由の方が良いでしょう。

 

【リフトに乗ってツアーコースへ】

チケットセンターからリフト乗り場へ滑り降りる 登山者はゲレンデ脇を歩いて降りる
★ゲレンデ中央付近には立ち入らないようにお願いします★

それでは、やまぼうしリフトの乗場に移動します。チケットセンターからゲレンデを滑って乗場に移動します。登山の方は歩いて乗場へ移動せざるを得ないため、先ほど申し上げたように、登山の方は休暇村ゲレンデを利用したほうが良いわけです。ゲレンデを歩く際は他の滑走者との衝突の危険がありますから、中央に立ち入らず、ゲレンデ脇を歩くようにしてください。

 

1本目のリフト − やまぼうしリフト

2本目のリフト − 夢の平クワッドリフト
3本目(最後)のリフト − かもしかリフト

@やまぼうしリフト → A夢の平クワッドリフト → Bかもしかリフトを乗り継ぎます。

 

かもしかリフトの終点がツアーコース入口

かもしかリフトの終点が近づくとともに、ツアーコースの入口急斜面が確認できるようになり、リフトを降りたところがツアーコース入口です。なお、リフトを利用せずに、ゲレンデを歩いてここまでやってくることも可能です。ただし、ゲレンデ脇を歩くようにしてください。

今年は、ゲレンデ中央部分を歩く登山者が多い模様で、営業前の早朝ではゲレンデ整備する作業との接触の危険性、営業時間中では滑走中のスキーヤー・ボーダーとの接触の危険性があります。ぜひともマナーを守って行動していただくようお願いいたします。

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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