お知らせ



 

(E-mail : WebMaster@norikura.org)

◎2023年7月10日に発生した自転車死亡事故について(2023/07/12掲載)

 

事故現場(地図)

 ▼ 当ツイッターでもお伝えしているように、7月10日(月)11時ごろ、三本滝ゲートから1.4kmほど先にある35号カーブ上の直線路で、自転車(クロスバイク)が下山走行中に単独死亡事故が発生しました。自転車ヒルクライムで人気となっている県道乗鞍岳線の三本滝ゲート〜県境間において、救急搬送を伴う自転車事故は毎年数件ほど発生していますが、死亡事故は今回が初めてです。

なお、下記内容については、今後の取材などで修正・加筆される可能性があります。

<事故当時の状況>   
当日7月10日(月)の朝6時に、三本滝ゲートは、通常開門しました。
この時の天候は曇・17℃でした。開門と同時に、関係車両が数台に続いて、当事者の自転車も6時30分ごろ三本滝を出発しました。自転車の中では一番乗りだったため、ゲート係員もよく記憶していました。

午前中には天候は曇から晴へと回復し、現場付近の三本滝では気温は20℃を上回る状況となります。そして、11時ごろ、ちょうど通りかかった別の自転車の方(第一発見者)は、現場付近で衝撃音を聞いたため、駆け付けたところ、当事者が意識のない状態で倒れていたとのこと(第一発見者は事故の瞬間は目撃していないとのこと)。その直後、現場を通りかかった工事関係者から三本滝ゲートに連絡が入り、警察・消防への連絡が行われた模様。

当事者はヘルメットはかぶっていたものの、頭部付近からの出血がひどく、道路わきなどに移動させることが困難な状況のため、現場付近では通行止めの措置が取られました。救急車は11時30分頃到着し、同時に休暇村に到着したドクターヘリへの搬送がすぐに行われました。警察は11時45分頃到着し、現場検証や第一発見者からの事情聴取が行われ、13時30分ごろ、現場付近を片側交互通行にして、通行止めが解除されました。

この日のシャトルバスは1日3便のFダイヤで、11時便がちょうど三本滝ゲートを通過したあたりに事故の通報があり、シャトルバスは現場まで走行してしまったため、通行止め解除される13時30分まで、その場で2時間以上も足止めとなりました。前日の7月9日(日)は雨量規制のため全便運休だったことに加え、当日7月10日(月)は天候が回復したこともあって、平日ですが定員の半数程度の乗客が乗っていた模様。

その後、搬送先の病院で、死亡が確認されたもようです。

<事故現場>
現場は三本滝ゲートから約1.4km登ったところにある35号カーブの先にある直線路。下山方向から見ると、かもしかゲレンデの上の段を走行し、ちょうど、ゲレンデが途切れたあたりでアスファルト面が荒れていて、付近の斜面からは道路上に水が流れ出しています。関係者の話では、路面上のウエット部分を避けようとして、アスファルトのつなぎ目(荒れた部分)に乗り上げて転倒したのではないかとか、発見当時、頭部付近の外傷が激しいことから、フロントから前転したのではないかといった可能性も考えられます(大雪渓付近では、路面のうねりに誘発されて、下山走行での前転事故が複数発生しています)

<注意喚起>
県道乗鞍岳線の観光センター〜県境間、及び、岐阜県側の乗鞍スカイライン(現在災害通行止中)は、マイカー通行止めのため、ヒルクライムを楽しむ方々にとって人気の高い山岳道路ですが、毎年、救急搬送される自転車事故が見られます。今回は初めての死亡事故となりましたが、路面が荒れていても適切に対応できるスピードで走行されるようお願いいたします。今回の事故のように単独事故とは言えども、シャトルバスなど多方面への影響が大きく、もし、今回が土日休日だった場合は、さらに大きな影響となっていたと考えられます。

県道乗鞍岳線での事故例では、大雪渓付近などで、荒れた路面でハンドルを取られる場面が多く、転倒・前転して、救急搬送されるケースが毎年発生しています。このほか、気温が低い日は、手の握力が低下して、ブレーキが握れなくなり、スピード超過によりカーブを曲がり切れずに事故を起こすケースも見られます。

 

冷泉小屋下工事個所(未舗装・鉄板敷設。転倒注意)

また、ツイッターでご案内していますが、冷泉小屋下の工事個所は未舗装・鉄板敷設となっていて、昨年は転倒が多発していますので、こちらも十分ご注意ください


  

 

| HOME |


Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite