ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.7(2003/07/05) C

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(Update:2003/07/10)

 

【雪渓下部 U】

先週から比べると50センチほどは雪融けしています。右側の部分のほうが雪融けが進んでいますが、石碑の岩を境に、左側よりも右側のほうが低くなってきています。雪融けが進むとともにだんだんと雪渓の表面も下の地形を表すようになってきます。

雪渓下部で一番最初に雪融けが終わってしまうのが、この石碑の岩の右側です。まだ、2週間程度は滑られると思いますが、今後の降雨によってもだいぶ左右されるでしょう。

 

こちらは石碑の岩の右下。ポールをはって練習されています。今年からマイカー規制によりポールを持参することはなかなか難しくなってきています。ただ、マイクロバスなどを自前で持っているスキークラブなどは昨年と変わらず大雪渓駐車場まで通行できますので、問題はないのかもしれません。

 

【雪渓上部】

先週と比べると全体的には大きな変化はありませんが、左下の部分の雪融けが進んでいます。

 

その左下の部分というのは先ほどの石碑の岩の隣(下から見て左隣)で、雪渓下部の中でも一番早く雪融けが終わってしまうと申し上げた部分です。この部分の雪融け水はかなりの水量で、今年からマイカー規制で雪渓エリアはかなり静かになったせいもあるのでしょうけど、流れる音はかなり目立ちます。まるで川の上流のせせらぎにでもいるかのような錯覚さえ覚えてしまうほどで、心が洗われる感じすら受けるものです。

 

雪渓上部から 雪渓上部を左右に分ける尾根

左の画像は雪渓上部から大雪渓全体を見下ろしたところ、先週まではありませんでしたが、肩の小屋方面から雪渓下部に降りる部分に少しずつ岩が出てき始めています。
右の画像は雪渓上部をを左右に分ける尾根です。尾根そのものの長さはあまり変化はありませんが、うえに進む(画像では右に)に連れて、先週よりも雪融けがはげしくなり、上端では高さで1メートル程度は雪融けしています。

 

【肩の小屋周辺】

昨年はほとんど雪がなくなってしまった肩の小屋周辺ですが、今年はまだまだ豊富にあります。先週とあまり変わりはありません。

 

ただ、ぽっかりと雪渓の真ん中に水の通り抜けた穴が開いています。鉄砲水なのかもしれません。しかし、降雨による鉄砲水の場合は周辺の雪に土砂がかぶるのですが、ここではあまり土砂がかぶっていません。上部の雪解け水の水脈がここからぬけたのではと思います。

 

登山道

県道から肩の小屋に向かう登山道も、一部雪融けが終わっています。この2枚の画像は雪渓下部で県道からの入り口付近の画像を紹介した際に左上の雪渓を進んでくださいとお伝えしました。その左上に写っていた雪渓をたどってきたところです。肩の小屋から200メートルほど下ったところだと思います。2箇所ありますが、左の画像は50メートル以上はありますが、右の画像は20メートルほどです。両者の間は10メートルほど。大半の部分は雪の中ですので、登山に行かれる方は注意が必要です。登りよりも下りが危険で、特に雪渓下部のモーグルバーン付近は斜度がありますので、要注意です。

 

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