ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.14(2003/08/24) B
【高山植物】
チングルマ(実) |
いたるところで咲き乱れていた大半のチングルマはご覧のような綿帽子に変身し、季節が秋へと移り変わっていこうとしている様子を感じ取ることができます。
ヨツバシオガマ | イワギキョウ |
しかし、まだまだがんばっている高山植物も大雪渓エリアでは見かけることができます。こちらのヨツバシオガマはお花畑や肩の小屋周辺では7月中ごろくらいからちらほらと見かけることができ、もう花の時期が終わっているものありますが、大雪渓では今が一番の見ごろです。
イワギキョウは花の期間が比較的長く、大雪渓エリア以外でもまだまだ見かけることができます。
どちらの花も色が鮮やかですので、遠くからでもすぐに目にとまる高山植物です。
ミヤマアキノキリンソウ | ウサギギク |
チングルマやアオノツガザクラなどの高山植物と交代するようにミヤマアキノキリンソウ、ウサギギクがいたるところを黄色に染め始めています。この2種類の高山植物は県道乗鞍岳線沿いでもシャトルバスの車窓から見かけることができ、先ほどのヨツバシオガマと同様、大雪渓エリアでは花をつける時期がだいぶずれています。
特にミヤマアキノキリンソウは位ヶ原山荘付近から上部の道路脇で7月中旬くらいからたくさん見かけることができます。先週お伝えしたクロマメノキの花と同様、大雪渓エリアでは1ヶ月以上遅れる高山植物もなかにはあるようです。
ウラジロナナカマド(実) |
7月に花の時期を終えたウラジロナナカマドは青い実をつけ始めています。時期としてはほぼ例年並です。平地のナナカマドやタカネナナカマドと異なり、上向きに実がついているのがウラジロナナカマドの特徴です。
あと2〜3週間すると、葉の緑に対抗するかのような真っ赤な実が、目にとまることになるでしょう。
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