ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.10(2004/07/19) E
【雪渓上部 U】
雪渓上部左側下端 | 雪渓上部左側上端 |
大雪渓の中でバーン状態が一番厳しくなってきた雪渓上部左側。下端部分は先週と比べると5メートル以上は上方へ移動していますが、それでも大雪渓全体の中では一番滑走距離を確保することができるエリアです。
左の画像は下端部分で、手前に見えている雪渓の中から露出している岩の上方がちょうど尾根へとつながっています。ここから尾根の下端まで100メートルほどで、所々岩が出始めていますので、1〜2週間で雪渓上部は完全に左右に分断されることと思います。
右の画像の上端部分では中央部分では岩が出始めています。
こちらがその岩です。先週と比較して雪渓上部左側上端は高さ1メートルほどの雪融けがあったと考えられます。
先のとがったスプーンカット | 滑走できるのは均したところだけ |
斜度、バーンの荒れ具合などから大雪渓の中でこのエリアが一番厳しいところです。したがってこれからノリクラデビューを果たそうとお考えの方は雪渓上部左側での滑走はされないほうかよいと思います。先週までは下端部分でまだ斜度が緩くなっている箇所がありましたが、今週はその緩い箇所がなくなり、上から下までほぼ同じ急斜面になっています。つまり、滑落しても緩衝地帯がなくなっていますので、スキー技術云々とは別にある程度雪渓の状態に慣れていないと危険が伴います。もちろん慣れているからといって油断は禁物です。
もうあと1〜2週間するとこちらの雪渓上部左側がメインのバーンとなってきますが、その点を十分留意してくださいますようお願いいたします。
今回の三連休はほんとに濃霧に泣かされた3日間でした。撮影もままならない状態で、かろうじて夕方になるとホンの一瞬(数秒程度)視界が開けるときが周期的に訪れ、それを狙って撮影するといったパターンの繰り返しでした。次の周期が訪れる前に別の撮影ポイントまで急いで向かい、視界が開けるのを待つわけです。
その霧で問題なのは撮影だけでなく、何もかもがびしょぬれになってしまうことです。濃霧の中では雨が降っているのとそれほど変わらず、数分で衣類などが完全にぬれてしまいます。あまり気にされない方がいらっしゃいますが、ザックもびしょぬれになってしまいます。寒くなってきて一枚着ようとしてもぬれてしまった衣類を身につけることはできません。雨・霧対策には合羽など自分の体をぬれないようにする対策以外に持ち物の防水対策も必要です。機能的で丈夫な生地を使ったザックは意外と乾きにくいものです。
【昨年の今ごろは?】
昨年の三連休もあまり天気に恵まれなかったようですね。
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