ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.16(2004/08/28) C

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(Update:2004/09/02)

 

【雪渓上部 U】

先ほどのコブラインスタートエリアから更に左上方に移動したところ。先週は5ターンのコブラインのスタートエリアとなっていたところです。先週は左の画像全面に雪渓がありました。雪渓上端は5メートルほど移動しています。

 

この付近はまだまだ雪がありますので、滑走できますが、ご覧のようにアイスバーン状態ですので、今日のように陽射しがあれば問題ありませんが、気温の低い日はおそらくかなりひどいアイスバーンとなりますので、滑走には注意が必要です。

このとなりが右となり(下から見て左となり)が、先週、フラットバーンとして紹介した箇所です。

 

こちらが先週、フラットバーンとして紹介したところです。若干スプーンカットや縦溝が目立ちますが、上部2〜3ターンは雪もやわらかく問題ありません。ただ、その下方はアイスバーンですので注意が必要です。この付近までは斜度変化がないものの、ここより更に左に向かうと下方に滑り降りるにしたがって斜度が急に落ち込んでいきます。

 

こちらは先週テレマークの方々がフラットにしようとしていたところ。先のどの箇所から更に左のところです。雪渓上部左側全体で見た時、左から3分の1くらいのところです。

左の画像のすぐ左側は蚕玉岳〜朝日岳の谷で、5〜6月の春スキーの時期はここから稜線まで登ることができました。右の画像から先週から高さ70〜80センチくらい雪解けしていることがわかります。

 

ひどい縦溝

バーンそのものは十分な広さがありますが、縦溝がひどく、少しフラットにしてからでないとなかなか滑走が難しい状況です。

今回は諸事情から久しぶりに畳平に出かけました。7月以降長野県側から入山していましたので、久しぶりに岐阜県側の環境パトロールの方とお会いすることができました。この環境パトロールの方々は環境に対して保護の必要性や観光客への適切な助言など非常に熟慮されており、「この環境を守っていくんだ!」という意気込みには関心させられます。高山植物の種類などについてはもちろんのこと、その植生域の特性や踏み荒らしによる植生の変化など非常に幅広い知識を持っておられます。

色々おはなしする中で環境と観光の両立という話になりました。これはノリクラだけに限った事ではありません。マイカー規制でオーバーユースの問題などが解決する中、今後は訪れる人々にいかに環境問題について自覚してもらうための啓蒙活動へつなげていけるかという点が今後の課題となっていくのではと思います。

少なくとも大雪渓に訪れる人たちは環境保護についての考慮が行き渡っていると言われたいものですね。

 

【昨年の今ごろは?】

date:2003/08/30

昨年のこの時もマウンテンサイクリング大会でした。しかし当日悪天候で競技開始直前になって急遽中止になってしまいました。ゴール地点より下の大丹生岳付近は風速20メートル前後の強風が記録され、クルマの外に出るのもやっとなほど。したがって岐阜県側の乗鞍スカイラインもすぐに通行止めとなり、シャトルバスも朝一便は運行したもののすぐに運休となりました。
ゴールの撤収作業も猛烈な強風の中で行われ、スタッフの方も大変な1日でした。

 

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