ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.17(2004/09/04) A
【高山植物】
イワツメグサ(花・実) |
こちらはイワツメグサ、ほんとに息の長い花です。Vol.9(2004/07/10) で満開の頃のものを紹介しております。ちょうど左の画像と同じイワツメグサです。Vol.9で紹介したときは既に満開を向かえていて本来ならもう少し前に紹介すべきでしたので、開花から計算すると実に2ヶ月以上も咲き続けていることになります。また、ミヤマハタザオも花期のの長い高山植物としてVol.9で紹介しておりますが、こちらのほうは2〜3週間ほど前にはほぼ完全に花がなくなっています。
これもVol.9でお話しましたが、イワツメグサは時期をずらして順番に開花しているようです。右の画像のように既に実ができ始めています。
シナノヒメクワガタ(花・実) |
こちらの花も本来ならもっと早く紹介する予定でしたが、編集の都合上、遅れてしまいました。左の花の画像は2週間前のもの、右の実の画像は先週のものです。ほんとに小さな花ですので、多くの方が見落としている高山植物の一つだと思います。シナノヒメクワガタは青色の花が一般的ですが、こちらのものは白色のタイプのものです。シナノヒメクワガタはヒメクワガタの変種とされ、実の先端を指で少しつぶしたような形がヒメクワガタ、そうでないものがシナノヒメクワガタだとされています。
このシナノヒメクワガタ・ヒメクワガタ、ほんとに小さく地味な存在です。もう花期は終わりですので、来年は宝探しのつもりで探してみてください。
クロマメノキ(実) | タカネナナカマド(実) |
左はクロマメノキ、ワインレッドの実ができていきました。もう少しすると濃い紫色になります。クロウスゴと同様、ブルーベリーの仲間です。
いつもはウラジロナナカマドばかり紹介しておりますが、こちらはタカネナナカマド。ウラジロナナカマドと比べて、葉などにいくつかの相違点がありますが、実のなるこの時期は特に判断が容易です。ウラジロナナカマドは上を向いて実がなりますが、タカネナナカマドは垂れ下がっています。
ミヤマアキノキリンソウ(花) | ミヤマアキノキリンソウ(実) |
まだまだがんばっている高山植物もあります。こちらのミヤマアキノキリンソウは今が一番の見ごろです。しかし、少し離れたところのミヤマアキノキリンソウはご覧のように実の状態になっています。
ミヤマキンバイ(紅葉) | モミジカラマツ(紅葉) |
ミヤマキンバイ、モミジカラマツといった紅葉する高山植物もご覧のように紅葉がはじまりかけています。これらの高山植物の紅葉は例年並ですが、ウラジロナナカマドなど高山の紅葉を代表するものは例年より早めに紅葉が進んでいるようです。詳しくはのちほど紹介する「紅葉情報」をご覧下さい。
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