ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.23(2004/10/17) E

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(Update:2004/10/21)

 

【雪渓上部】

雪渓上部 雪渓上部左側

上部に行けば行くほど吹き溜まりになっている箇所の積雪量は増えていきます。右の画像は雪渓上部左側ですが、先週までの雪渓がどこだったのかわからないほど積雪があります。時間的な制約と降雪の状態からこれ以上上部に向かうことはできませんでしたので今回はここまでのご紹介といたします。

 

ご覧のように一面真っ白な中、ハイマツだけは雪に埋まっていません。

 

しかし、ハイマツの下を覗いてみるとしっかりと雪が積もっている様子がわかります。少しずつ雪が積もってだんだんハイマツもこれから雪の中に隠れて冬をすごしていくのでしょうか?

 

キバナシャクナゲ

もちろん雪の埋まっていくのはハイマツだけではありません。ほかの高山植物が枯れ果ててしまったなか、ハイマツと同じく常緑のキバナシャクナゲも青々とした状態のまま雪の中で長い冬をすごそうとしています。このキバナシャクナゲは雪解けが進むと、ほかの高山植物に先駆けて、6月上旬〜中旬に大きなクリーム色の花をつけ始めます。真っ先に出会うことのできる高山植物なのです。

 

もう蕾(つぼみ)が...

そんな気の早いキバナシャクゲ。よく見てみるともうすでに蕾(つぼみ)ができ始めています。多くの木々で見られる「冬芽」のような硬いものではなく、今にも咲きそうな感じです。こんなに早く準備をしなくてもいいのにと思ってしまうほどです。

14日降った雪はかなりまとまったもので、1週間たっても通行止めが続き、乗鞍スカイラインは10月20日(水)から冬季閉鎖に入ってしまいました。三本滝より上部はバスやタクシーなどの車両は入ることはできず、ほんとに自力で目的地まで行くにはかなりの時間と体力が必要です。しかしこれ以上の降雪があると自力でも大雪渓に到達することができないかもしれません。それでも今回は道中で何人かの方に出会うことができました。通行止めになってもノリクラに訪れる方がいらっしゃるとは、やはりそれだけ魅力のあるエリアである証(あかし)なのかもしれません。

熱狂的なノリクラファンになる必要はありませんが、ノリクラの良さを感じ取ってもらい、そんな自然にめぐり会うことを楽しみにしている方々がたくさんいらっしゃるということを認識してくだされば幸いです。

 

【昨年の今ごろは?】

date:2003/10/19

この週末以降も何度か降雪・凍結が続き、シャトルバスであがることのできたのは事実上、この週まででした。今年と同様ほんとによいお天気で紺碧の空とはまさにこのことをさすのではというほどです。乗鞍スカイラインは通行止めでシャトルバスは肩の小屋口バス停までの運行。よい天気に誘われて多くの人がシャトルバスでここまで訪れましたが、ほとんどの人がとんぼ返り、肩の小屋口バス停が一年で一番にぎわった日でもありました。

 

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