ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.12(2005/07/31) B

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(Update:2005/08/04)

 

【高山植物】

ハイマツ林

植物の世界ではどれもそうだと思いますが、高山植物も種類によって自生している場所が異なります。畳平のお花畑のように周囲に比べて雪が遅くまで残る雪田(せつでん)と呼ばれるようなところを好んで咲く花や、コマクサのようにガレ場に長い根を伸ばすものなどさまざまです。そして、自生している標高もさまざまです。コマクサなどは自生している標高から高山植物と誰もが認めると思いますが、ハイマツ林は森林に近い環境になり、少し低い森林(亜高山帯)に自生する植物が見られるようになってきます。本州中部では標高1500〜2500メートルを亜高山帯としています。

 

ゴゼンタチバナ(花)

ゴゼンタチバナは針葉樹林に自生する代表的な高山植物。ノリクラでは大雪渓エリアよりもむしろ、位ヶ原より山麓側(冷泉小屋から魔利支天付)で良く見られます。右の画像をご覧になると良くわかるかと思いますが、葉が4枚出たもの(4輪生)と6枚出たもの(6輪生)のものがありますが、花が咲くのは6輪生のものだけのようです。

 

イワツメグサ(花)−2005/07/17撮影

さて一転してこちらは高山帯の砂礫地や岩礫地に生えるイワツメグサ。ノリクラ雪渓カレンダーVol.10(2005/07/18)に掲載予定でしたが、ほかに掲載する高山植物が多かったため、掲載を見送りました。そのときはコイワカガミ、イワウメ、シナノキンバイなどを掲載したのですが、これらは1週間ごとの変化が激しものの、イワツメグサの花は息の長く、1ヶ月近く開花しています。画像は2週間前のものですが、まだまだ健在です。

 

ミヤマダイコンソウ(花)

イワツメグサと同様、岩礫地に自生するミヤマダイコンソウ。シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマキンバイなどと並んで、黄色の花を代表する高山植物といってもいいでしょう。そのなかでもひときわ葉が大きいので、見分けは容易かとおもいます。

 

チングルマ(花・実)

こちらはいつも定点ポイントでお伝えしているチングルマ。満開となった先週から1週間経過し、半分近くの花が散り始めています。よく見るとチングルマ特有の「かざぐるま」ができ始めています。

 

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