ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.4(2010/06/05〜06) C

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(Update:2010/06/10)

 

【稜線目指して】

それでは肩の小屋から稜線に向けて出発します。

 

登山道の雪解け箇所は20〜30メートルだけ

肩の小屋の南側に広がるエリアはこの一週間の雪解けはそれほど多くはありません。しかし、前ページでお伝えしように肩の小屋から稜線に直登することはハイマツ帯の出現で不可能となり、夏道(登山道)からのアクセスとなります。

右の画像は登山道入口部分。画像のように地面が見えているのは20〜30メートルほどです。

 

登山道はすぐに再び雪の中に閉ざされます。

 

昨年の肩の小屋〜山頂の登山道
2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2009/06/06〜07) D
今回の肩の小屋〜山頂の登山道
昨年よりも多い積雪

昨年の登山道の画像と比較すると、今年は数十センチほど積雪が多いことが分かります。

 

摩利支天岳 − 昨年並み

稜線に向けてしばらく登ると眼下には摩利支天岳を望むことができます。ほぼ昨年並みの状況です。

 

雪面を踏み抜くほどバーンは緩む

午前中はやや固めのコンディションでしたが、日差しが差し込むと同時に雪面もかなり柔らかくなり、雪解けの進んでいる肩の小屋付近の登山道では、所々踏み抜いてしまうほどです。

 

急斜面のトレース跡 − 寒く冷え込んだ日はアイゼンが必要

稜線が近づくにつれて急斜面が続きますが、しっかりとトレースができていますので、今回のように日差しで緩んだ場合はなんら問題なく登り降りできますが、早朝は硬く締まったコンディションとなりますので、日差しのない冷え込んだ日などはアイゼンがないと安全に下山することが困難な場合もあります。

 

【稜線】

こちらは蚕玉岳(こだまだけ)〜朝日岳の稜線。

 

岩の頭が多くなるものの、雪解けは高さ20センチほど

先々週から稜線直下付近には岩の頭が見え始め、先週と比べるとその数が増えています。ただ、この一週間の雪解けのとしては先週から20センチ程度とそれほどではありません。

 

昨年の蚕玉岳〜朝日岳稜線
2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2009/06/06〜07) D
先週の蚕玉岳〜朝日岳稜線
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2010/05/29〜30) B

今週の蚕玉岳〜朝日岳稜線
昨年よりやや多い

稜線付近の積雪状況はこの一週間の雪解けがやや少なかったことから、昨年よりもやや多い状況となっています。


昨年の権現ヶ池
2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2009/06/06〜07) D
今回の権現ヶ池
ほぼ昨年並み
昨年の朝日岳
2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2009/06/06〜07) D
今回の朝日岳
ほぼ昨年並み

権現ヶ池・朝日岳についても先週とほとんど変わらない積雪状況で、ほぼ昨年並みといえます。

 

10年ぶりのノリクラ...

稜線からの滑走の準備を始めるこちらの方。お話を聞くとノリクラには10年ぶりにお越しになられたとのこと。そのときは春スキーバスが運休となり、乗鞍高原から歩いて登ってきたものの、途中で時間切れとなり、山頂付近の様子を眺めながら、名残惜しい気持ちを抑えながら、下山の途についたとのこと...今回は10年前の想いがようやく実現できました。

 

念願の稜線からの滑走

今シーズンはこれで最後となりますが、来年はもう少しノリクラに通ってみたいと言い残しながら、念願の稜線からの滑走に挑みます。

 

青空が広がり始めて...「このまま下山するのは惜しいなぁ〜」

そして、剣ヶ峰登頂から帰ってこられたこちらのお二方。時間の経過とともに天候は回復をはじめ、遠景の山並みも次第にはっきりと望めるようになって来ました。そんな中、「このまま下山するのはちょっと惜しいなぁ〜」と、言いながら稜線からの風景を眺め続けます。

どこを見回しても青空に包まれ、その青い色合いは平地ではなかなかお目にかかることのできない深い色調を醸し出しています。スキーヤーの方の中には何度も登り返して稜線付近で一日を過ごす方もいらっしゃいますが、ノリクラでは一日中歩き回るほどの登山ルートはなかなかありません。無雪期になると足を踏み入れることのできない位ヶ原などの雪原などを歩くのも良いかもしれません。 Next

 

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