ノリクラ 雪渓カレンダー
 
プレリリース版 Vol.2(2012/03/31) A

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(Update:2012/04/05)

 

【スキーシーズン終盤 − リフト搬器の取り外し】

運行の終わったわさび沢ペアリフト

こちらは、今シーズンのリフト運行を先週終えた わさび沢ペアリフト。

 

リフト搬器の取り外し作業が始まる

雨が降りしきる中、リフト搬器の取り外し作業が始まっています。

 

一台一台手作業

取り外しは一台一台手作業...ケーブルを少しずつ動かして、搬器を足場まで移動させます。

 

搬器は4人がかりで

ケーブルから外された搬器は4人がかりで降ろされます。

 

搬器は全部で100台 − 雨の中、作業は続く

わさび沢ペアリフトの搬器は全部で100台。このあと、乗鞍高原でも雨から雪へと変わって行きましたが、悪天候の中でも作業は続けられました。Mt.乗鞍のゲレンデ営業は4月8日(日)まで続けられますが、営業終了すると、わさび沢ペアリフト以外のすべてのリフトで、同じような作業が行われます。こんな作業風景は冬から春へと移り変わる時期の風物詩といえるでしょう。

 

【ツアーコース入口】

ツアーコース入口

夢の平クワッドリフト → かもしかペアリフトを乗り継ぐと、標高2000メートルのツアーコース入口に到着します。

 

気温は0℃ − 雨から霙へ

9時30分現在のツアーコース入口付近の気温は0℃。雨から霙へと変わってきました。雨でも霙でも、アウターがびしょ濡れになることには変わりありませんが、それでも、霙のほうが雨よりも気分的には良いものです。

 

南に面した部分だけ着雪 − 温暖前線に向かって湿った吹雪

ツアーコース周辺の木々を良く見ると、どの木も同じ面にだけ着雪している様子が見られます。画像では方角がはっきりわかりませんが、着雪しているのは南向きの面。いつもなら、西寄り、または、北寄りの吹雪で、今日の天候状況は普段とは異なっています。

この日の天気図を見ると、日本海にある低気圧の温暖前線に向かって、南からの風が吹き込んでいる様子が推測できます。それがこの着雪と関連があるかと考えられ、暖かな南風で湿った雪質になった点と一致するかと思われます。

 

視界は良好

それでも今日は比較的視界は良好で、入口急斜面の上端部分もはっきりと確認できます。

 

昨年同時期のツアーコース入口急斜面
2011ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版
Vol.2(2011/04/02) B
今回のツアーコース入口急斜面
昨年よりもブッシュが多い(積雪量が少ない)

先週は入口急斜面の全景をお伝えすることができませんでしたが、今日ははっきりと見られますので、昨年と比較してみたいと思います。ご覧のとおり、右の今回の画像と左の昨年同時期の画像を比べると、ブッシュが多いことが一目でわかり、昨年よりも積雪量が少ない状況がわかります。

 

例年減少傾向示すが、この一週間で積雪量が増加

それでも、この一週間で積雪量が増加していて、例年なら、4月上旬から減少傾向を示すツアーコース入口周辺でも、まだ、積雪量が増えることが期待されます。

 

入口急斜面の下山滑走は5月上〜中旬まで
雪のない入口急斜面は背丈以上のブッシュで立入不可能

今後、雪解けが進んで5月中旬以降になると、ツアーコースでの滑走下山が懸念されるところです。ツアーコース全体の中で、入口急斜面の雪解けが最も早く、この箇所の雪解け如何によって、春山バスで下山したほうが良いか、ツアーコースで滑走下山するかが決まってきます。

また、積雪のなくなってもスキーをはずして歩けばよいと考えられますが、入口急斜面はクマザサ・ブッシュが人の背丈以上あって、下るに下れない状況に陥ります。従って、5月中旬以降は、ツアーコースでの下山滑走は困難と考えて、必ず春山バスで下山されることをお勧めします。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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