ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.3(2014/04/05) @

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(Update:2014/04/10)

 

ツアーコース入口までリフトを利用できるのも今回が最後...ウインターシーズンが終りを告げようとしています。
しかし、この一週間を見ると週の初めと終りには雪が降って、比較的気温の低い日が続きました。これからの時期は、上空から降るものが雪よりも雨になる確率のほうが多くなりますので、今週の積雪量は大したことはなかったものの、ツアーコースのコンディションを保つためには「恵みの雪」といってよいでしょう。

4月5日(土)は、昨晩の風雪が収まって、早朝は少し青空がのぞきました。しかし、山頂方面は煙った雲に覆われてその様子をうかがい知ることができません。日中は一時的に雪が強くなることはあっても、それ以上の悪天候とはならず、時折、上空に青空が広がる様子もあります。ただ、天候は回復する気配はなく、終日マイナスの気温で真冬に逆戻りした一日。ツアーコースは昨晩の降雪で新雪が10センチ程度降り積もり、最上部の位ヶ原急斜面は20センチもあって、プチパウダーを何度も繰り返し楽しむスキーヤーの姿がありました。ただ、ツアーコースより上部の位ヶ原は視界不良でホワイトアウトに近い状態となり、入山・下山が困難な状況で、位ヶ原急斜面を登り切る前に、位ヶ原への進入が可能かどうかしっかり見極める必要があります。


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

◎ 今回の目次

Page-1 : 【4月5日(土)、観光センター前駐車場】       【休暇村ゲート除雪開始、第3駐車場・レストランやまぼうし】
Page-2 : 【リフトに乗ってツアーコースへ】       【ツアーコース入口】
Page-3 : 【ツアーコースT(入口急斜面)】       【ツアーコースU − 1〜6番標識付近】
Page-4 : 【ツアーコースV−位ヶ原急斜面】       【位ヶ原】       【大雪渓下部】       <編集後記>
 
●参考資料●
(ツアーコース概要) − ノリクラガイドマップ(冬〜春スキー版)
(位ヶ原・大雪渓・山頂方面 概要) − ノリクラガイドマップ(春〜夏スキー山頂版)
 

 

【4月5日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

朝6時の観光センター前駐車場。

 

5時30分 − 日の出時刻がどんどん早くなる

気温はマイナス6℃。この時期としては少し冷え込んだ朝を迎えます。こちらの画像は5時30分過ぎの画像。すでに東の空からは朝日が昇り始めます。先週もお伝えしましたが、本当に日の出が早くなってきたことを実感します。

今日は寒い朝ですが、ここ最近は冷え込みが緩んできました。そのため、日の出が早くなっても、それにあわせて起床することに、それほど苦痛に感じなくなってきました。そんなところもやはり春ですね。

 

昨晩の降雪で雪化粧

昨日から寒気が入り込んで昨夜は嵐に近いような強い風と雪の舞う夜でした。
観光センター周辺も久々に雪に覆われます。右の画像はアスファルトの路面に雪が点在する様子です。普通に雪が降る分にはこのような様子は見られませんが、強風にさらされて、雪が溜まりやすい場所に雪が残ると、このような不思議な雪の模様となります。地元の方や冬のノリクラによくお越しになる方は、当たり前に目にする光景ですが、冬の様子をご存知ない方にとってはちょっと珍しい光景かもしれません。

 

先週の観光センター前 −積雪は50センチほど
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.2(2014/03/29) @
今週の観光センター前 −積雪はほぼゼロに

さて、観光センター前のテラスの積雪はご覧のようにほぼ完全になくなりました。ただ、テラス全体は昨晩の降雪でうっすらと白くなっています。この1週間を見ると気温は高くなかったものの、3月30日(日)は雨が終日に渡って強く降ったため、それが雪解けに影響していることと思います。

これからは、ひと雨ごとに雪解けが加速して行きます。ただ、山頂方面はまだ降雪が続き、積雪量が増加するのは厳冬期よりもこれからといってよいでしょう。

 

晴れていても山頂方面は怪しげな雲がかかる

上空は青空ですが、山頂方面は雲が怪しげにかかっています。しかし、雲行きはさほど早くなく、天候の急変はあまり感じられません。冬が終わって4月になると上空から降るものは雨になるケースが多くなります。しかし、今日は地上でマイナスの気温ですから、もし降ったとしても雪で、今日は雨の心配はなさそうです。雨の山行は雪よりも厄介なものですから...

 

【休暇村ゲート除雪開始、第3駐車場・レストランやまぼうし】

路面凍結 − 朝晩は冬タイヤが必要

さて、観光センターからMt乗鞍に向かいます。こちらは途中の道路の様子。ご覧のように昨晩の降雪が見られ、夏タイヤでは走行がちょっと難しい状況でしょう。ただ、この様子も日中になれば路面凍結もなくなります。しかし、深夜早朝のことを考えると、タイヤ交換は時期早尚でしょう。

 

休暇村前 − 完全に凍結

Mt乗鞍 第3駐車場を通り越して、こちらは休暇村。ご覧の通り、路面は完全に凍結しています。乗鞍高原は集落の始まる中平地区が基点と考え、こちらの休暇村が終点とすれば、標高は1100〜1600メートルに分布していて、その標高差は実に500メートルにも及びます。そのため、国道158号線から分岐して県道乗鞍岳線を登って行くと、中平付近で雨であっても、楢の木坂を登ったら吹雪になるということも珍しくなく、同じ乗鞍高原でも天候が異なります。

そのため、乗鞍高原下部で路面凍結がなくとも、乗鞍高原上部の休暇村はご覧の状況です。

 

冬季の車両通行は休暇村まで 休暇村ゲート − 4月から除雪開始
4月18日(金)11時開門(休暇村〜三本滝間)

夏場は自動車道路の国内最高地点である長野県・岐阜県の県境(標高2720メートル付近)まで通行できる県道乗鞍岳線も、冬の間は休暇村までしか通行できません。
しかし、4月に入って除雪作業が始まりました。現在、休暇村から約4km先にある三本滝駐車場の手前まで除雪が完了しています。休暇村から三本滝駐車場までマイカー通行が可能となるのは4月18日(金)午前11時からです。(※ 三本滝〜県境間は7月1日から通行可能。ただし、マイカー規制区間のため一般車両は通行できません。)

三本滝駐車場はゲレンデの一部となっていて、また、三本滝より先は かもしかゲレンデを横切るため、この先の除雪はMt乗鞍の営業終了を待ってからの作業となります。最終的には、4月26日(土)に運行開始が予定されている乗鞍岳春山バスの運行に間に合わせるように、休暇村から約12km先にある位ヶ原山荘まで除雪が行われます。

休暇村から三本滝ゲートまでの4km区間は除雪は行われていますが、まだ完全に路面が出るまでには至っておらず、また、三本滝ゲートから位ヶ原山荘までは、その倍の約8kmもあります。そのため、例年、位ヶ原山荘まで除雪が完了するのは、乗鞍岳春山バスの運行開始の数日前がやっとといった状況です。

標高が高くなれば積雪量も多くなりますので三本滝より先は除雪に時間がかかり、また、昨晩のように降雪があれば、折角、除雪したのにまたやり直しということもしばしば発生しますから、春山バス運行に間に合わせるのは大変なことです。

 

休暇村駐車場 − 出発の準備

時刻は7時前。休暇村ゲレンデで出発の準備をするスキーヤーの姿がありました。Mt乗鞍のリフト営業は明日4月6日(日)まで行われていますので、多くの方はリフトを利用してツアーコース入口まで向かいます。ただ、来週はリフト営業が終了しますので、こちらの休暇村から全山登行となります。

 

リフトを使わず、全山登行 − 来週はこのパターンになります

「いつも5〜6kmの山行やラッセルをやっているので、休暇村から歩くのはどうってことないよ!」と、おっしゃるこちらのグループ。とにかく足は早いし強いし...歳を重ねるごとに体力が加速度的にパワーアップされているようです(見習うべし!)。

 

Mt乗鞍 第3駐車場

さて、Mt乗鞍 第3駐車場に戻ります。

 

シーズン終盤 − マイカーはやや少ない

8時近くになって日が高くなるものの、冷え込んだ空気に包まれていて、一向に気温は上がりません。駐車場も一面真っ白で凍り付いています。さすがにスキーシーズン終盤とあって、お越しのマイカーもやや少ない状況。

 

レストランやまぼうし

第3駐車場からゲレンデサイドに入ってすぐのところに、レストランやまぼうしがあります。8時30分のリフト営業が始まるまでこちらで待機します。

 

営業開始

レストラン営業は9時からだったと思いますが、8時前から入場は可能です。

 

レストランやまぼうしの「顔」

レストランやまぼうしの「顔」といえば、こちらのお二人...今日もいつものように出迎えてくださいます。

 

今シーズンでノリクラ卒業 − 長い間、お疲れ様でした。ステキな笑顔、ありがとうございました!

レストラン営業も明日で今シーズン最後となります。そして、こちらのお二人は今シーズンでノリクラをご卒業されるとのこと...夏場は観光センターの食堂を担当されていて、シーズン通して、いつも当たり前にお会いできたのに、4月からはお会いできないと思うとちょっと寂しい限り...長年にわたってステキな笑顔、本当にありがとうございました。

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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