ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.4(2014/04/12) @

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(Update:2014/04/17)

 

このところ、気温の低い日が続き、各地でサクラの開花が遅れたり、また、すでに咲いている地域では、見頃の期間がいつもより長く楽しめる状況が続いていることと思います。そして、スキー場の営業が先週で終了したことでリフトを使ってツアーコースに向かうことができなくなり、今回は山麓から自分の足ですべて登ることが強いられました。それでもここ数年は、スキー場の営業が4月上旬まで延長されるようになりましたので、全山登行は1週間程度で済むようになっています。また、来週からは三本滝レストハウスまでマイカーの乗り入れが可能となり、さらにその次の週末には乗鞍岳春山バスの運行開始が予定されています。

4月12日(土)は、朝から快晴!早朝はやや寒さを感じたものの、日の出から1時間もすればもう寒さどころか日差しの暖かさが十分感じられる状態。7時過ぎの休暇村駐車場にはすでに30台程度の車がお越しになり、すでに出発された方々いらっしゃいました。登行距離が長いため、早めに行動されているようです。そして、強い日差しに休暇村ゲレンデを歩くときはかなりの暑さを感じたものの、空気にひんやりとしたものがあって、それより先では、さほどの暑さを感じず、また、バーンもしっかりと締まっていて、登行も下山滑走も全く問題ない状態でした。午後になると、薄い雲が上空にたなびくものの、ほぼ無風の状態が続き、厳冬期では考えられないほどの穏やかな一日でした。


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

◎ 今回の目次

Page-1 : 【4月12日(土)、観光センター前駐車場】       【今日は休暇村からスタート】
Page-2 : 【休暇村ゲレンデを出発、三本滝レストハウス前駐車場の様子】       【かもしかゲレンデ】
Page-3 : 【ツアーコースT(入口急斜面)】       【ツアーコースU − 1〜6番標識付近】
Page-4 : 【ツアーコースV−位ヶ原急斜面】       【位ヶ原】       【大雪渓下部】        <編集後記>
 
●参考資料●
(ツアーコース概要) − ノリクラガイドマップ(冬〜春スキー版)
(位ヶ原・大雪渓・山頂方面 概要) − ノリクラガイドマップ(春〜夏スキー山頂版)
 

 

【4月12日(土)、観光センター前駐車場】

夜観光センター前駐車場

こちらは前夜の観光センター前駐車場。

 

頭上に明るい月 真っ白に発光するノリクラも今月で見納め...

今月の満月に向けて月が少しずつ大きくなり、日に日に輝きを増すようになってきました。
夜空は煌々と照らされる月のため、昼間のように影を落とすほどの明るさです。そのためノリクラの白肌もつきあかりを受けて発光しています。今月の満月は4月15日(火)で、満月を境に前後1週間程度は、晴れていればご覧のような光景を体験することが可能です。あと1週間程度は夜空にノリクラが発光している様子を楽しめるはずです。

もちろん、月の満ち欠けは毎月あるわけで、定期的に明るい夜空は訪れますが、次の満月が訪れる頃、つまり、5月になると、山頂付近の雪解けが進んでハイマツ帯などが山肌に現れますから、真っ白に発光するノリクラを拝むことは、今月が最後になる可能性が高くなります。

 

昨年5月の満月の夜の様子 − すでに雪解けが進んでいる
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2013/05/24〜26) @

これが昨年5月のほぼ満月の夜の様子。
雪解けが進んでいて、真っ白という状態ではありません。もっとも、積雪部分はまだ多いので、白く輝いていることには間違いありませんが、やはり、白一面という状況ではありません。

 

朝の観光センター前駐車場

そして、一夜明けた観光センター前駐車場。

 

日の出時刻は5時20分 − ノリクラが肌を赤く染める

6時の気温はマイナス5℃、若干冷え込んだ朝を迎えます。昨晩は闇夜に白く発光していたノリクラは、肌を赤くして日の出を迎えます。今日の日の出時刻は5時20分ごろ。先週と比べて10分程度早くなっています。この先、さらに日の出時刻は早くなり、最終的には6月10日前後の4時30分が最も早い日の出時刻となります。今年の夏至は6月21日ですから、夏至の頃になると日の出時刻が遅くなり始めます。日中の時間帯の長さと日の出時刻の早さは必ずしも一致しないようです。

さて、どんどん早くなる日の出にあわせて、朝一番のモルゲンロートを今後も見ることができるか? ちょっと自信はありませんね〜(笑)

 

除雪で積み上げられた雪山も急速に小さくなる

観光センターの中ほどに残雪がまだ残っています。厳冬期にはちょうどこの付近に除雪の雪山がありました。この雪山もこの1週間でかなり小さくなっています。

 

周辺にはまだまだ残雪が残る

また、乗鞍高原周辺を見ると、まだまだ残雪が残っていて、昨年はすでにふきのとうが見られたところでも、今年はまだ芽吹きはありません。県内をみてもサクラの開花がやや遅れているところがありますが、2月の大雪が影響しているように感じられます。

 

くっきりとした快晴

日の出から1時間ほど経過すると深い青空がくっきりとしてきました。今日一日の好天を保障してくれるような青空です。

 

【今日は休暇村からスタート】

休暇村

Mt乗鞍の今シーズンの営業が4月6日(日)に終了しました。これまではリフトを利用してツアーコース入口まで到達することができましたが、今日はリフトに乗車することができません。そのため、観光センターから約2km先にある休暇村ゲレンデから歩いてツアーコースを目指します。

なお、次週末はここから5kmほど先の三本滝レストハウス駐車場まで、マイカーの乗り入れが可能となりますので、全山登行は今回限りです。(休暇村ゲート〜三本滝ゲート間の開通は4月18日(金)午前11時です。)

 

休暇村駐車場

全山登行が強いられるわけですが、それでも、休暇村駐車場には20〜30台ほどの車がお越しになっています。

 

駐車場のあちこちで出発の準備

お越しになった車の多くが出発準備を繰り広げています。4月第2週は全山登行となるケースがほとんどで、スケジュールを前後どちらかに変更すれば、全山登行が回避することができるわけですが、それでも、思った以上に多くの方がお越しになっています。

おそらく、終日天気がよいという予報が出ていて、今後数日間は安定した状況とされていることが要因の一つかと考えられます。

 

大きなザックを背負う 今日は位ヶ原山荘に宿泊 − 明日は頂上から日の出を

大きなザックを背負ったこちらのグループ。今日は位ヶ原山荘に宿泊されるとのこと。「明日は夜明け前に出発して、山頂から日の出を拝みたいです。」と、おっしゃっていました。今日も明日も晴れマークばかりが並ぶ状況ですから、寝坊さえしなければ明日も良い日の出を体験できるはずです。

 

休暇村ゲレンデ − 7時過ぎには出発

7時過ぎにはもうたくさんの人々が休暇村ゲレンデを登り始めます。リフトが利用できた先週とは異なり、今日は朝早くから出発する様子が続きました。

 

休暇村ゲートはまだ閉鎖中 − 4月18日(金)11時開門(休暇村〜三本滝間) 

さて、こちらは休暇村のすぐ先にある県道乗鞍岳線の休暇村ゲート。先ほども申し上げたように、こちらのゲートが開門するのは4月18日(金)の午前11時。その後は、ここから約5km先の三本滝ゲートまでマイカーの通行が可能となります。三本滝ゲートのすぐ手前に三本滝レストハウスがあって、その駐車場に車を停めることが可能です。そのため、次週末は三本滝レストハウスまで車で向かい、その隣のかもしかゲレンデがスタート地点となります。

■ Next>>  Page2 【休暇村ゲレンデを出発、三本滝レストハウス前駐車場の様子】 ■


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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