第9回 乗鞍天空マラソン

(2014/06/21〜22) B

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(Update:2014/07/04)

 

【大雪渓に向けてスタート】

先頭集団(1km地点)
08:03:55 【地図参照(Click)】

それでは、ここからは、レースの様子をお伝えします。
スタートから1km地点の善五郎の滝 駐車場付近。すでにトップ集団が形成されています。

各画像には【地図参照(Click)】というボタンを配置しています。
クリックしていただくと地図がポップアップされて、走行地点を表示するようになっています。地図中央の十字のマークが走行地点ですので、レース展開の参考になさってください。なお、地図で使用している国土地理院からエラーメッセージが出ますが、OKをクリックして進めてください。(エラーメッセージの詳細はこちら

なお、「08:03:55」などの数字は撮影時刻です(8時03分55秒)。スタートが8時00分ですから、3分55秒経過したことになります。

 

【コース概要 − エイドステーション、区間距離・勾配、関門時間】

  名称 場所 距離(標高)
<次区間までの距離、勾配>
飲料水 スポーツ
ドリンク
軽食
バナナ
トイレ 関門時間
登り スタート 観光センター

0km(1500m)
<3km、+3%>

       
  休暇村

3km(1600m)
<4km、+5%>

       
第1エイド 三本滝

7km(1800m)
<5km、+6%>

  9:30
第2エイド 荒田沢橋

12km(2100m)
<3km、+8%>

     
第3エイド 位ヶ原山荘

15km(2350m)
<3km、+8%>

   
折返し 第4エイド 大雪渓駐車場

18km(2600m)
<3km、−8%>

11:40
下り 第5エイド 位ヶ原山荘

21km(2350m)
<3km、−8%>

   
第6エイド 荒田沢橋

24km(2100m)
<5km、−6%>

    12:20
ゴール 三本滝

30km(1800m)

       ○ 13:00
<平均勾配> 登り:18km、6.1% 下り:12km、6.6%

スタートからゴールまでの各エイドステーションの概要はご覧のとおりです。なお、平均勾配は登り18km、6.1%で、下り12km、6.6%です。

 

乗鞍天空マラソンコース地図
【拡大(Click)】

今回のコースの概要は、上記のコース図をご覧ください。(トップバナーにある「ガイドマップ→ノリクラガイドマップ 天空マラソン版 」と同一です。)

 

第1エイドの三本滝(7km地点)

こちらは7km地点の三本滝。かなりの濃霧に覆われて、この先、濃霧の中のレースとなります。

 

すでに先頭集団はなくなり単独走行(8km地点先、かもしかゲレンデ
08:34:29  【地図参照(Click)】 08:34:40  【地図参照(Click)】

 三本滝からさらに登ってかもしかゲレンデ付近。すでに先頭集団はなくなり、独走体制となっています。トップと2位との差は11秒です。

 

三本滝上部
08:38:41 【地図参照(Click)】

 梅雨の時期でありますが、ここまで濃霧がひどいことはめったにありません。こちらは三本滝の上流部分。流れる滝をバックにさらに進みます。

 

新緑の回廊(前日撮影) 濃霧で単調なコースに...
 【地図参照(Click)】 08:46:26 【地図参照(Click)】

濃霧の中をひたすら走る...本来なら、変化に富む景色が楽しめる県道乗鞍岳線(通称:エコーライン)が、濃霧で単調なコースになっているのは残念なこと...左の画像は、昨日の同じ場所の様子です。視界がよければ、新緑の回廊が続くすばらしいコースなんです。

 

第2エイドの荒田沢橋(12km地点)
【地図参照(Click)】 08:50:12  【地図参照(Click)】

そして、こちらは12km地点の第2エイドステーション、荒田沢橋です。

 

中身を出してからゴミ箱 − 運営スタッフへのちょっとした配慮
08:50:16  【地図参照(Click)】 08:50:16  【地図参照(Click)】

各エイドステーションでは、設備や用意されているものが若干異なりますが、どのエイドステーションにも、飲料水とスポーツドリンクは用意されています。そして、国立公園内でのレースのためゴミの散乱は厳禁...設置のゴミ箱に投函してください。

トップを行く選手は紙コップをそのままゴミ箱に捨てず、中身を出してからゴミ箱へ...大会運営スタッフへのちょっとした配慮が感じられるヒトコマです。

 

二番手の選手も
08:50:59  【地図参照(Click)】

 2位の選手も給水。トップ選手をとの開きも、まだ1分にも満たない状況、後を急いで走ります。

 

荒田沢橋〜冷泉小屋 − 最も勾配がキツイ
08:53:07  【地図参照(Click)】

第2エイドステーションの荒田沢橋から冷泉小屋までの約1kmは、コース内でもっとも勾配がキツイところ。観光センターから折り返し地点の大雪渓までの平均勾配が6%に対して、この区間は距離1km・標高差100メートルで勾配は10%にも及ぶ劇坂です。(荒田沢橋:標高2130m ⇒ 冷泉小屋:標高2230m)

 

冷泉小屋(13km地点、前日撮影) ダケカンバの力強い枝振り(前日撮影)

劇坂を抜けると冷泉小屋付近にやってきます。この付近も完全に濃霧のため何も見えない状況のため、昨日撮影した画像を掲載します。ダケカンバの力強い枝振りと目に優しく飛び込む新緑の明るさが美しいポイントです。

 

第3エイドの位ヶ原山荘(14km地点)

そして、こちらは標高2350メートルの第3エイドステーションの位ヶ原山荘。こちらではスタッフの皆さんの黄色い声援が、濃霧を突き抜けるように響き渡っています。山岳路線でしかも冬季閉鎖中の道路でレースが行われていますので、沿道の観客は全くありません。このような声援が選手の皆さんに力を沸き立たせてくれるものです。

 

約1時間が経過
09:04:57  【地図参照(Click)】 09:04:57  【地図参照(Click)】

トップの選手が位ヶ原山荘を約1時間で通過しましたので、平均速度は約14kmとなります。また、勾配のきつい荒田沢からここまでの区間でも平均速度は約12kmですから、ペースが落ちる様子が全く感じられません。

こちらのエイドステーションには救護係や救急車も配備されていて、万一の事態に備えています。コース内には数百メートル間隔で監視員が配置されています。ほぼカーブごと配置されているというイメージですので、万一体調不良に見舞われた際には、途中の監視員に申し出るようお願いします。救護車両が現場に急行します。

 

新緑と残雪が織り成す唐草模様が美しい(昨年大会) トップを行く選手は今年も同じ − 二連覇に向けて
09:07:37  【地図参照(Click)】 09:07:09  【地図参照(Click)】

第3エイドステーションの位ヶ原山荘を過ぎると森林限界に達し、周囲にロケーションが次第に開けてきます。しかし、森林限界以降は気象条件も厳しくなり、濃霧はさらにひどくなってなにも見えない状況です。そのため、昨年大会の同じ箇所のものを掲示します(左画像)。残雪とハイマツ帯が織り成す模様は、高山特有の風景です。

すでにお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、風景が同じであることはもちろんのこと。トップを行く選手も昨年と同じ選手...2位以下との差をさらに伸ばして、後続の選手が追ってくる気配はもうありません。二連覇に向けて坦々と走り続けます。

 

位ヶ原 − さらに濃霧は酷くなる 位ヶ原(前日撮影)

位ヶ原山荘から約2kmほど登ったあたりで広大な台地にたどり着きます。このあたりが位ヶ原と呼ばれる場所で、森林限界を超えるため、視界を妨げる高い木がなくなります。そのため、天候がよければノリクラの峰々を一望できます。

乗鞍岳は23ある峰の総称で、ある特定の山を指す名称ではありません。23峰の中でもっとも高いのが画像の一番左のピークにある剣ヶ峰(けんがみね、標高3026m)です。剣ヶ峰が乗鞍岳の主峰とされていますので、剣ヶ峰のことを乗鞍岳と言う場合があります。

 

天空ウォークの皆さん

そして、途中ですれ違ったこちらのグループ。天空ウォークに参加の皆さんです。大雪渓から三本滝までコースを歩きながら選手の皆さんに声援を送ります。選手の方々の中には、すれ違う際の声援とハイタッチに元気を貰うことができたという声もあります。

 

雪の回廊

広い平原のため、あまり勾配を感じないものですが、位ヶ原山荘から大雪渓までの平均勾配は8%もあります。さらに空気は平地の3分の2しかなく、勾配以上につらいところでしょう。そして、折り返し地点の手前数百メートルまで差し掛かると、ご覧の雪壁の回廊が続きます。

 

佐々木跡武 選手(1位) − 二連覇達成
09:20:09  【地図参照(Click)】 09:20:11  【地図参照(Click)】

そこへトップの選手がやってきます。昨年優勝の佐々木 跡武 選手。大雪渓での折り返し後も、さらに後続を引き離し、最終的には昨年と同じく2位と5分以上の大差をつけて優勝を果たしました。タイムは2時間00分39秒、昨年に引き続き二連覇です。

 

大脇 佑介 選手(2位) 田村 佑一 選手(3位)
09:23:43  【地図参照(Click)】 09:25:02  【地図参照(Click)】

2位は大脇 佑介 選手で2時間05分48秒、3位は田村 佑一 選手で2時間08分17秒と続きます。

 

佐藤 亮人 選手(4位) 小林 逸郎 選手(5位)
09:25:17  【地図参照(Click)】 09:29:10  【地図参照(Click)】

そして、4位の佐藤 亮人 選手は、昨年5位から順位を上げてタイムは2時間08分37秒。5位の小林 逸郎 選手も、昨年7位から順位を上げてタイムは2時間13分12秒。両人とも、昨年より5〜6分早いタイムを記録しています。

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