ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.24(2014/10/18〜19) D
【紅葉情報−乗鞍高原、一の瀬園地(標高1500m付近)】
★見頃(例年の見頃:10月中旬)★
ノリクラの紅葉は9月中下旬から始まりますが、それに先立ち、9月よりノリクラ雪渓カレンダーにて紅葉情報を始めています。紅葉関連の情報は下記のページをご参照ください。すでに上部エリアの紅葉は終了して、山麓の乗鞍高原へと紅葉前線が移ってきました。
<紅葉関連情報> ■
ノリクラの紅葉の概要 − 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)
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先週の観光センター前駐車場 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2014/10/11〜12) E |
今週の観光センター前駐車場 色付きは先週から変化がない |
標高1500メートル付近の乗鞍高原は、先週からあまり色付きの発展が見られない状況で、18日(土)の段階ではもう少し色付きが欲しい状況でした。ただ、19日(日)には色合いが進んで、見頃といってよいレベルに達した状況です。
昨年の鈴蘭橋 2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2013/10/19〜20) D ↓ |
先週の鈴蘭橋 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2014/10/11〜12) E ↓ |
今週の鈴蘭橋 少しずつ色合いが進む |
こちらは鈴蘭橋からの様子。先週からの変化が少ないとは言うものの、色合いは少しずつ濃くなっている様子がわかります。また、昨年は今年以上に紅葉が遅い状況でした。
善五郎の滝の遊歩道入口 − 19日(日)には綺麗な黄金色に |
こちらは19日(日)の善五郎の滝の遊歩道入口周辺様子。昨日までは緑の部分が目立っていたものの、綺麗な黄金色に変わりつつあります。
一の瀬園地入口 |
こちらは観光センターから1.5km先の一の瀬園地入口。左の画像の看板奥にある丘陵部分や右の画像のネイチャープラザの建物の奥の丘陵部分が善五郎の滝周辺で、綺麗に色付きが始まっている様子が見られ、色合い的にも前述の善五郎の滝 遊歩道のミズナラと同じような色付きになっています。
一の瀬 大カエデ |
さらに進んで、観光センターから2.7kmの大カエデ。乗鞍高原を代表する紅葉スポットです。一の瀬の大カエデの位置は、ノリクラガイドマップ (紅葉 下部エリア版) にてご確認ください。
また、昨年の 2013ノリクラ雪渓カレンダー 2013シーズン 正式版 Vol.22(2013/10/05〜06) G 【一の瀬 大カエデへの行き方】 で、画像付きで紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
昨年の一の瀬大カエデ 2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2013/10/19〜20) D |
先週の一の瀬大カエデ ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2014/10/11〜12) E |
取材1日目の一の瀬大カエデ 先週よりも色鮮やかに |
取材2日目の一の瀬大カエデ 昨日よりもさらに落葉が進む |
紅葉の進行は昨年より1週間早い状況で、左下の取材1日目と右上の先週と比べると、色合いの鮮やかさはグレードアップしているものの落葉が目立ちます。さらに左下の取材1日目と右下の取材2日目を比べるとさらに落葉が進んでいて、見頃はあと数日しかないことがわかります。
申し分ない色合い | 落葉は加速度的に進む |
ピークは15日(水)当たりで、その後は色合いは維持されるものの、落葉は加速度的に早くなっています。
まいめの池 − 湖面に映る対岸の紅葉 |
一の瀬には大カエデ以外にもたくさんのビューポイントがあります。こちらは座望庵のすぐ近くのまいめの池。湖面に映る対岸の紅葉が燃えています。
まいめの池 − 快晴無風、逆さノリクラが浮かぶ |
また、山頂方面は逆さノリクラがはっきりと浮かんでいます。ただし、このような状態は朝一番しか見られないと思います。時間が経過すると風が流れ始めて湖面が揺れてしまい、さらにはくっきりとした青空も朝一番が最も良いと考えられるからです。
乗鞍高原の紅葉はこれからが最もよい時期を迎えます。三本滝ゲートより上部の山岳地帯よりもたくさんのエリアがあって、終日かけても回りきれないほどの広さがあります。晩秋の趣を十分感じさせる場所が随所に隠されています。
【昨年の今ごろは?】
10月17日(木)に乗鞍岳の初雪・初冠雪が確認され、晩秋から初冬へと一歩進んだノリクラの様子をお伝えします。
取材一日目の10月19日(土)は、曇り空の朝を迎えます。大雪渓付近は明け方から小雪が舞う状況で、乗鞍スカイラインでは凍結の危険性から10時30分まで開門が延期され、シャトルバスもお昼前から運行される状況でした。乗鞍高原ではどんよりとした曇り空が垂れ込めていましたが、かもしかゲレンデ付近にやってくると雲海の上となります。さらに上部へ向かうと、大雪渓の下の宝徳霊神バス停辺りから周辺に積雪が残る様子が見られます。そして、乗鞍スカイライン開通後、シャトルバスが運行開始されて山頂方面に向かう登山者は絶え間なく続き、新雪の残る登山道を慎重に歩く様子が見られました。午後になると気温がさらに低下して、15時の頂上小屋ではマイナス8℃まで冷え込み、そんな中、頂上小屋では冬支度が急ピッチで進められていました。
取材二日目の10月20日(日)は、雨降りの朝を迎えます。気温は8℃と低くなく、ほとんど寒さはありません。ただ、雨は止む間のない降り方が続き、乗鞍スカイラインは路面凍結のため通行止めとなったことからシャトルバスも運休。、観光センターに訪れていたマイカーも一台、また一台と少なくなる状況で、寂しい一日となってしまいました。それでも一の瀬園地の大カエデにはカメラマンの姿が絶えることなく続き、カメラをぬらさないように注意しながら撮影される様子が見られました。午後になっても一向に収まる気配を見せない雨が続き、この雨で大雪渓付近の新雪は完全になくなり、元の姿へともどってしまいました。
紅葉情報は 5ページ目 からお伝えします。大雪渓・位ヶ原の上部エリア(標高2700〜2500メートル)や、冷泉小屋から摩利支天の中腹エリア(標高2200〜2000メートル)では、すでに紅葉は終了してしまいました。そして、今週あたりから山麓の乗鞍高原(標高1500〜1400メートル)のj紅葉が始まりだしました。ただ、昨年と比べて1週間ほど遅い状況で、見頃を迎えていない箇所もまだ残っています。
<編集後記>
「乗鞍大雪渓WebSiteは冬も営業しています...」
ツアーコースは全区間で「藪漕ぎ&新雪ラッセル」の二重苦 |
底打ち感の全くない新鮮なパウダーが楽しめる |
2014シーズンのノリクラ雪渓カレンダー正式版の連載は、次回掲載のVol.25で終了いたしますが、ウインターシーズンはトップページの速報は継続いたします(ウインターシーズンの速報は12月から再開予定)。グリーンシーズンにお会いする方の多くから、「WebSiteは冬もやっているんですね...」と、声を掛けられ、ウインターシーズンにお会いする方からは「夏もやっているんですね...」と、全く同じことを問い掛けられることは珍しくありません。
11月より上部エリアに向かう道路が冬季閉鎖となるため、グリーンシーズンは10月末で終了し、それ以降のウインターシーズンは、すべて自分の足だけが頼りとなります。また、他の高い山では多くの山小屋が冬季閉鎖となる中、標高2350メートルの位ヶ原山荘は一部の期間を除いて冬季営業が連日実施されるため、多くの登山者が訪れるようになり、夏の観光地という様相から本来の山岳地帯の姿がみられるようになります。
また、道路が閉鎖されているため、クルマのエンジン音などの喧騒のない静かなノリクラを楽しみにお越しになる方もたくさんいらっしゃいます。現代社会で無音の世界に身を置くことは不可能ですが、厳冬期のノリクラはすべてのものが凍り付いて、川のせせらぎとか小鳥のさえずりすらなく、「音がないということはこういうことか!」と、改めて気付くものです。
もちろん、この時期の入山にはバックカントリーでの色々な経験が必要ではありますが、少しでもそんな雰囲気をお伝えできればと思い、乗鞍大雪渓WebSiteでは、冬季営業も行っております。ただし、厳冬期の取材は厳しい条件で実施しているため、トップページの速報だけの営業ですが、ぜひとも、ウインターシーズンもご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
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