ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.12(2015/07/25〜26) B

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(Update:2015/07/30)

 

【大雪渓に到着】

気温15℃ − ひんやりした心地よい風

大雪渓の気温は15℃、若干強めの北〜西風が吹き抜けますが、ひんやりした心地よい風です。

 

目の前が目的地

モーグラーの方々はすぐ目の前のモーグルラインが目的地ですから、シャトルバスを降りたらすぐにスキーブーツに履き替えれば準備OKです。ただ、今後雪解けが進んで、目の前の雪渓下部のバーンが滑走できなくなると、左上の雪渓上部へ向かう必要があり、その場合は、スキー板をザックで背負うなどの準備が必要になります。

 

大雪渓前 − ヒルクライマーの姿が絶えない

そして、やはり自転車の足を止めて記念撮影をするヒルクライマーの姿も絶えず続きます。

 

記念写真は雪渓前で!

この記念写真を撮るために今日はヒルクライムにお越しになったといってもよいほどのベストカット...ノリクラの良き思い出になれば幸いです。

 

【雪渓下部 T】

ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。

 

昨年の大雪渓入口
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.12(2014/07/26〜27) B
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.11(2015/07/18〜19) B

雪解けが進んで、下端部分の積雪がなくなりますが、昨年と比べると、先週は雪解けが若干遅かったものの、今週は逆に早く進んでいます。

 

昨年の大雪渓入口
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2014/07/26〜27) B
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2015/07/18〜19) B
今週の大雪渓入口
昨年並み

下端部分が雪解けしたことにより、車道からの距離は先週の14メートルから47メートルへ大幅に進んでいます。ただ、昨年も13メートルから46メートルへと変化していますので、上記の画像では昨年より雪解けが進んでいるように見えるものの、実質的にはほぼ昨年並みの雪解けといえます。

 

スキーヤー専用道 つぼみ〜開花 − 昨年より早いが例年より遅い

雪渓上部に向かうスキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド。つぼみ〜開花というレベルで、昨年と比べると早い状況ですが、例年、花期がそろそろ終わりに近い時期ですから、少し遅い進捗状況です。

 

昨年同時期の1週間後の登山道入口
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.13(2014/08/02〜03) B
先週の登山道入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2015/07/18〜19) B
今週の登山道入口
昨年より1週間早い雪解け

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。左上は昨年同時期の1週間後の画像で右上は先週の画像、下は今週の画像です。先週と同様、昨年より1週間早い程度です。

 

昨年同時期の1週間後の登山道入口(隙間9メートル)
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2014/08/02〜03) B
今週の登山道入口(隙間9メートル)
昨年より1週間以上早い雪解け

車道との間の隙間は9メートルほど、昨年同時期の1週間前も9メートルほどでした。そのため、昨年より1週間早い雪解けです。

 

登山道の高山植物

大雪渓から肩の小屋へ向かう登山道は数多くの高山植物が間近に観測でき、そろそろ、高山植物のハイシーズンになってきました。

 

シナノキンバイが満開 − 昨年並みのペース、例年より遅い コバイケイソウのつぼみ − 今年は少ない

シナノキンバイが満開になりました。昨年とほぼ同じペースですが、例年だとすでに種子ができている時期ですので、若干遅めの推移です。その隣には小さなコバイケイソウのつぼみが確認できます。周辺のコバイケイソウを見ても、つぼみをつけているものがかなり少なく、大雪渓付近のコバイケイソウは、今年は外れ年なのかもしれません。

 

入口から積雪箇所まで85メートル 積雪区間は66メートル −昨年より長い

入口から85メートル進むと積雪箇所が始まります。その先の積雪区間は66メートルで、昨年の48メートルよりも積雪量が多い状態が見られます。今日のような日差しのある場合は、雪が緩んで問題ありませんが、日差しのない日、特に雨の日は表面が硬くなって、滑りやすいため注意が必要です。

 

この先はほぼ雪解け完了

誘導ロープにしたがって進むと再び登山道に戻ります。この先は一部で積雪が残っているものの、普通に登山道を歩いて肩の小屋に到着できます。大雪渓入口から肩の小屋までの全線は約700メートルです。

 

昨年のモーグルコースの岩
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2014/07/26〜27) B
先週のモーグルコースの岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2015/07/18〜19) B
今週のモーグルコースの岩
今週は雪解けが早く、昨年よりやや遅い程度になる

岩場がゴツゴツとしている大雪渓も、厳冬期以降はすべてのものが雪に閉ざされてしまいます。春になって雪解けが進んで最初に姿をあらわすのが画像の中央に写るモーグルコースの岩です。そのためモーグルコースの岩は、大雪渓の積雪量・雪解け状況を最も早く観測できるバロメーターとなります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。

先週までは、昨年より1週間遅い雪解けでしたが、今週は昨年よりやや遅い程度となっています。

 

昨年の石碑の岩
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2014/07/26〜27) B
先週の石碑の岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2015/07/18〜19) B
今週の石碑の岩
今週は雪解けが早く、昨年よりやや早い雪解け状態

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります。これまでは昨年よりも1週間早い雪解けで、先週ほぼ昨年並みとなりましたが、今週は昨年よりやや早い雪解け状況です。

この1週間は、若干雪解けスピードが速い様子がみられます。

 

チングルマが開花 − 昨年並みで例年より遅い

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。しっかりと若葉が広がり、中央につぼみができている様子が確認できます。昨年とほぼ同じ進捗ですが、例年よりも遅い状況です。

 

昨年の岩の下部のバーン
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2014/07/26〜27) B
先週の岩の下部のバーン
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2015/07/18〜19) B
今週の岩の下部のバーン
昨年並みの雪解け

石碑の岩の下部のバーンでは、ほぼ昨年並みの雪解けです。

 

昨年の石碑の岩 南側(雪渓上部→下部下山滑走箇所)
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2014/07/26〜27) B
左画像の翌週(雪渓上部→下部下山滑走箇所)
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2014/08/02〜03) B
今週の石碑の岩 南側(雪渓上部→下部下山滑走箇所)
昨年よりやや早い雪解け、例年より遅い

石碑の岩の南側には雪渓上部から雪渓下部へ滑り降りるエリアがあります。左上は昨年同時期の様子で今年よりも積雪が50センチ以上多い状態ですが、その1週間後は今年よりも50センチ程度少ない状況。そのため、今週の雪解けはその中間に相当して、昨年よりもやや早い雪解け状況という事になります。それでも、例年と比べるとやや遅い状況といえます。

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