ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

番外編<真冬のノリクラサミット>
(2018/12/22〜23) D

 

 

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(Update:2018/12/27)

 

【12月23日(日)、吹雪の朝、一旦はあきらめかけたがプチパウダーを狙って出発】

早朝6時30分、東の空が明るくなる

翌朝12月23日(日)の6時30分。日の出まで20分程という時間帯で、東の空が明るくなってきました。

 

激しく流れる鉛色の雲覆われ吹雪へ

位ヶ原山荘前の気温は0℃。西からの風が強く、激しく流れてくる鉛色の雲に、先ほどまで綺麗に見えていた朝焼けが飲み込まれ、山頂方面は濃霧に覆われてしまいました。今日はこの後天候が悪化するとの予報が出ており、7時30分頃から吹雪となってきました。

 

「今日はこのままおとなしく下山..仕方ないな〜」

「今日はこのままおとなしく下山..仕方ないな〜」というあきらめモードの雰囲気が立ち込め、下山時刻までのんびり過ごすメンバー。

 

うっすらと新雪が降り積もって来た 踏み跡が少し消えかかって来た
プチパウダーなら楽しめるかも〜

吹雪は続き、降り始めから2〜3時間で、うっすらと新雪が降り積もる状況。そして、屋根板は思ったほどパックがひどくなく、オープンバーンを見つけることができれば、何とかプチパウダー程度ならできるのではないか...

 

このまま下山してしまっては消化不良
予定変更でプチパウダーを賞味に行く!
行くと決まれば準備が早い!

やっぱりこのまま下山してしまっては消化不良..。そのため、予定を変更して少しだけ屋根板方面に出向くことになりました。それまでトーンの低かったメンバーもスイッチが入り、そこからは「いざ出陣!」とばかりに準備が早い〜!(笑)

 

位ヶ原山荘を出発

皆さん、生き生きとした表情を取り戻し、位ヶ原山荘を出発します。

 

少しでも新雪感を味わうことができれば..

昨日のアイスバーンから比べれば、少しでも新雪感を味わうことができるとあれば、もうそれだけでウキウキするもの。

 

屋根板 − 思ったより新雪がある!

車道部分と比べて、屋根板のコンディションは柔らかく、思ったよりも新雪が積もっています。やはり樹林帯の中は新雪が積もりやすい条件が整っています。

 

硬い部分はスリップ転倒

しかし、油断は禁物!少し斜面が急な所は新雪が積もりにくく、硬い部分がむき出しになっていて、シールが効かない状態に...

 

ツボ足になると深みにはまる 思わず苦笑い

スキーを外してツボ足で歩こうにも硬い表面を踏み抜くと、今度は膝上まで埋まってしまう底なしの新雪。もがけばもがくほど深みにはまり、にっちもさっちもいかない状態に..。何とかスキーを装着しなおしてほっと一息〜。

 

【富士見沢でプチパウダーを喰う】

屋根板 − 大岩がむき出しで滑走不可

残念ながら屋根板はまだゴロゴロと大岩がむき出しになっていて、うねりもひどく滑走できる状態ではありません。

 

富士見沢下部で滑走できる箇所を見つける

もう少し上にあがり、富士見沢下部で何とか滑走できる箇所を見つけ出します。

 

新雪は3〜5センチ シールを外して準備

新雪は3〜5センチほど。ここで滑走できる準備をします。

 

整備されたゲレンデに新雪が降り積もったようなコンディション

多少の新雪感が足裏に伝わり、整備されたゲレンデに新雪が降り積もったようなコンディションですが、初スキーとしては申し分ない状態。

 

まだバーンのうねりが消えずバランスを崩しながら滑走

ただ、まだバーンのうねりが消えるほどの積雪量ではないため、今日のような視界の悪い時は足元の状況がわからず、平衡感覚がくるってバランスを崩したりする場面も...

 

今年もノリクラサミットが無事終了

それでも、みんなで今シーズン最初のノリクラでのバックカントリーを楽しむことができ、それだけで満足!どんなコンディションでも山スキーが好きな方々ばかりなんです。今回もノリクラサミットを無事に終えることができ、ご参加下さった方々には感謝申し上げます。

 

<編集後記>

今年は近年になく雪不足がひどいシーズン開幕で、今回のノリクラサミットもツアーコースではなく車道で行くことも検討していました。そんな状況にも関わらず、プチパウダーを多少なりとも年内に楽しむことができ、本当に良かったと思います。

乗鞍サミットは今回で9回目を迎えました。特別なことは何もやっていないものの、それが良いという感想をいただき、また、来年も同じように開催して行きたいと思っております。また、ここまで続けてこられたのも、ご参加の皆様のお力添えによるものです。雪があってもなくても、親睦の場という目的を果たすため、ノリクラサミットは開催して行きたいと思います。


 


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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