【速報バックナンバー 2007年4月分】

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◎ 4月

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■2007年4月30日(月)■ ( →この日の取材記事 : ノリクラ雪渓カレンダープレリリースVol.7

@ 2007/04/30 11:00
除雪進行中(位ヶ原9号カーブ)
A 2007/04/30 11:45
小春日和の昼食は位ヶ原の真ん中で
B 2007/04/30 11:45
大雪渓目指して
C 2007/04/30 17:35
今日も終日好天に恵まれました

 ▼ 朝から快晴を迎えた位ヶ原山荘は6時の気温が2℃。暖かい朝に紺碧の青空が山頂方面に広がっています。昨日と同様のよい天気で始まりましたが、気温の上昇度合いがまるで異なります。一時間後の7時の段階で5℃、そして、9時を回る頃には10℃にまで達しています。背中に感じる日差しが暖かいを通り越し、ジーっとしているだけでも暑さを感じるほどです。
ほとんど風のない位ヶ原には県道乗鞍岳線の除雪を行う重機の音だけが鳴り響いています。除雪は宝徳霊神バス停の手前の6号カーブまで重機が入り、本格的に作業が進められているのは、お花畑のある7号カーブ付近です。そして10時になると気温はさらに上昇して16℃。風がほとんどなく、登っていると顔全体から汗が吹き出してくるほどです。
しかし、位ヶ原に上がった途端、それまでの暑い空気と入れ替わって、冷たい風がそよ吹くようになります。11時の位ヶ原の気温は8℃。火照った体をクールダウンしてくれます。位ヶ原や大雪渓を訪れる人出は昨日ほどではなかったようですが、それでも連休最終日とあって、いつもの休日以上であったように思います。
正午の位ヶ原の気温は8℃。いつもなら強い風が吹きぬけ、とても休憩など取ろうということさえ思いつかない位ヶ原のど真中で、のんびりとストーブに火をかけて休憩されている方を見かけることができました。久しぶりにこんなにのどかな光景を目にした感じです。
大雪渓は一昨日の新雪が15センチ程度残っていて、日中はかなり緩んだ雪質となっています。そのため比較的コントロールしやすい状態だったと思います。ただ、昨日のような結晶の整ったきれいな状態ではなく、春先のゲレンデに降り積もったような少し重みのある状態です。
いつもなら、午後になると少し雲がたなびき始めて、上空を覆うように雲が見られるようになります。しかし、今日は午後を過ぎてもその変化はほとんどありません。この時間帯だけでなく、今日は終日を通しても、特筆すべき変化の少ない一日だったといえます。そんな状態ではありますが、午前中はしっかりと姿を見せていた、遠景の八ヶ岳や南アルプスが少し霞み、飛行機雲の長さが長くなってきました。
お昼過ぎには、大半の方が下山され、肩の小屋のある室堂ヶ原は、通常なら絶えず風の吹き抜けるエリアでありますが、今日はその風もなったくなく、、サイレントな世界が広がっていて、逆に音を立てることすらためらってしまうほどです。
この穏やかな気候は、この後も続き、16時の肩の小屋付近では10℃、そして、日の翳り始めた17時の大雪渓では6℃もあり、寒さを感じさせません。そんな好天のきれいな青空がずーっと続く中、太陽が沈み始めてようやく一日の終わりを感じさせてくれます。太陽が沈みかけるまで、一日が終わることすら感じさせない天候が続いたといってもいいでしょう。今日は一日を通して、ウインドブレーカーなどのアウターに一度も袖を通すことなく過ごすことができました。こんな状態は今シーズン初めてのことです。大雪渓にもやっと春がやってきた感じを受けた一日でした。
速報でお伝えできなかった各種情報は、今週末掲載予定の2007シーズン ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版Vol.7では紹介する予定です

【位ヶ原山荘に向う春スキーバスについて】
明日、試運転を行い、その結果、運航開始の日程を決定するとのことです。開始日程など状況がわかり次第、お知らせのコーナーでお伝えします。(2007/04/30 22:20更新)

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■2007年4月29日(日)■ ( →この日の取材記事 : ノリクラ雪渓カレンダープレリリースVol.7

@ 2007/04/29 07:15
紺碧の空
A 2007/04/29 10:35
親子で春スキー
B 2007/04/29 13:00
午後になるとツアーコースは下山の方で大賑わい
C 2007/04/29 14:10
大雪渓は、終日好天に恵まれました

 ▼ 昨日と打って変わり、今日は快晴の一日でした。早朝の6時、三本滝レストハウス前は、濃い青空の快晴で朝を迎えました。気温は6℃。寒くはありません。すでに三本滝rストハウス前駐車場には30台近くの車が止まっています。昨日とは雲泥の差がです。
7時の段階で、すでにかもしかゲレンデには30名以上の方が登っていらっしゃっています。その後も、続々と かもしかゲレンデに登っていきます。8時の気温は10℃。強い日差しで、アウターを着ているだけで、汗ばんでくるほどです。
今日は概して天候に大きな変化はなく、風も時間帯によって、時折、強く吹くものの、ツアーコース内は穏やかなものです。三本滝レストハウスから登り始めた頃は、じりじりと焼き付けられるような感じで、かなりの日差しを感じましたのが、ツアーコースを登るにつれて、しっかり晴れ渡っていることには変わりないものの、肌を突き刺すような感じはありません。今日は本当にすべての天候について穏やかな感じでした。
昨日の速報で、お昼前から突然の降雪に見舞われたことをお伝えしましたが、ツアーコース内の積雪は、箇所によって、若干のばらつきはありますが、5〜10センチ程度。多くの方が登っていったお昼近くになると、その踏み跡やスキーの滑走で、古い雪と新しい雪がミックスされ、新雪の跡形はほとんどなくなってしまいました。
正午のツアーコース出口付近の気温は6℃。午前中は少し長く糸を引いていた飛行機雲が、この頃から段々短くなってきました。そして、午前中に登っていったスキーヤーが、お昼をまわり始めると、下山を開始し、ツアーコースはまるでスキー場のゲレンデのような賑わいを見せます。こんな光景を見るとさすがにGWであることを感じさせます。
14時の位ヶ原は4℃。常に大雪渓方面から吹き抜ける風に冷たさを感じさせるようになってきます。ツアーコースでは新雪のかけらもなくなっている状態ですが、ここではやわらかい状態のエリアが残り、所によって10〜20センチ程度の新雪を足裏に感じさせてくれます。
大雪渓は夕方に近づくと、絶えず風が吹き抜けるようになり、地面を這うように流れる雪の波がバーン全体を広がって行きます。そして気温はぐんぐん下がり、17時の肩の小屋ではマイナス1℃。こんな時間でも、まだ、しっかりとした太陽に照らされていて、真昼となんら変わらない感覚さえ覚えてしまいます。それでも日が傾いて剣ヶ峰の西の空に沈み始めると、大雪渓の日差しが徐々にフェードアウトして行き、真っ白なスクリーンに映る日の光がどんどん小さくなっていく光景は、今日のような終日天候に恵まれないとなかなか味わえません。
明日もよい天気が続きそうです。GW前半の連休を思う存分楽しんでみたいものですね。(2007/04/30 03:10更新)

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■2007年4月28日(土)■ ( →この日の取材記事 : ノリクラ雪渓カレンダープレリリースVol.7

@ 2007/04/28 07:10
鉛色の空
A 2007/04/28 08:25
連休初日とあって何人かの方々が上って行きます
B 2007/04/28 12:20
土砂降りの雪であっという間に銀世界
C 2007/04/28 18:00
雪化粧の位ヶ原山荘 − 吹き溜まりで30センチ

 ▼ 本日は天候の変化の激しい一日でした。このため、本日は現地に出向いていませんので、山麓の三本滝レストハウス周辺の情報をお伝えいたします。
昨晩は月の見える天候でしたが、夜半過ぎに霙(みぞれ)が降り、天候が不安定になってきました。早朝の三本滝レストハウスは、どんよりとした鉛色の空が広がり、駐車場にはほとんど車はありません。7時の気温は4℃。荒天を予測させるような、強弱を繰り返す風が吹き抜け、気温以上の寒さを感じます。早朝まで降っていた雨はやみ始め、北西から南東へ流れる雲の切れ間から、時折、青空がのぞいています。こんなはっきりしない天候にもかかわらず、9時ごろには20台ほどの車がお越しになっています。大半がここからツアーコースを目指すスキーヤー・ボーダー、そして、登山の方々です。10時ごろになると、日が差す時間のほうが多くなり、駐車場の路面もほとんど乾燥してきました。しかし、早朝よりも雲の流れが速くなってきたことが気がかりです。
そして、11時30分ごろから、突然、雪が降り始めます。その降り方は「土砂降りの雪」といった表現が適切で、梅雨末期のスコールを思わせるように、大粒の雪が大量に落下してきます。この雪とともに、上空では雷がけたたましく響いています。正午の気温は朝より下がって0℃。ツアーコースを登って行った多くのスキーヤーが、あわてて三本滝レストハウスに戻ってこられます。位ヶ原から上部は全く視界の効かない状況で、大半の方がツアーコース出口付近の位ヶ原直前で引き返してこられたようです。
三本滝レストハウス前駐車場は、降り始めから30分程度で5センチほどの積雪となり、一面 銀世界です。レストハウスの屋根に積もった雪がボタボタと音を立てながら落ちてきます。この雪も13時ごろから小降りとなり、14時にはほぼやんで、気温も4℃まで上がってきました。そして、15時ごろ、再び、激しく雪が降りましたが、16時前には雲の切れ間から太陽がまぶしく輝くようになってきました。
また、今日の位ヶ原山荘は、朝の最低気温がマイナス4度。昨夜から風が強く雪交じりの天気です。視界は200メートルぐらい。10時半ごろより急に黒い雲が一面を覆い隠し、雷をともなった吹雪となりました。13時頃まで激しくふりあっというまに冬景色となりました。15時の気温はマイナス5度、吹き溜まりは30センチぐらいとのことです。
現在のところ、乗鞍高原〜三本滝間の県道乗鞍岳線には積雪はありませんが、夜の冷え込みによる凍結などが考えられますので、走行には十分注意してください。明日は天気が回復するようですので、今日の分まで楽しんでみたいものですね。(2007/04/28 18:20更新)

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■2007年4月22日(日)■ ( →この日の取材記事 : ノリクラ雪渓カレンダープレリリースVol.6  )

@ 2007/04/22 10:00
土砂降りと濃霧
A 2007/04/22 09:45
こんな日は普段できない仕事を(位ヶ原山荘)
B 2007/04/22 13:45
午後になっても天候は回復しません(位ヶ原山荘付近)
C 2007/04/22 14:20
春の訪れを告げる足跡(屋根板)

 ▼ 今日は終日悪天候の一日でした。朝から位ヶ原山荘付近は土砂降りの雨。霧も西から東に激しく流れ、7時の気温は4℃。今朝の最低気温も2℃で、寒さは全くありません。しばらくの間は、濃霧の中、雨と風が強くなったり弱くなったりを繰り返しています。風は強いときでは、大きな木々を幹から揺さぶるほどです。それでも9時ごろから雨はやんで、10時過ぎには空が若干明るくなってきます。しかし、天候の変化はそれまでで、その後は、大きな霧の粒が目の前をシャワーのように流れ過ぎていきます。視界は30〜50メートルで、位ヶ原山荘からは、屋根板どころか、県道乗鞍岳線すらどのような状況なのかわからないほどです。
午後になっても、天候に変化は全くありません。正午の位ヶ原山荘の気温は3℃。気温にも変化が見られません。視界も午前中と全く変わりませんが、霧の粒の大きさが、やや小さくなってきました。それでも、霧の粒であっという間に全身がずぶ濡れになります。
昨日から降り続いた雨が雪面に滲み渡り、雪面は昨日よりもさらに柔らかな状態になり、屋根板では、ツボ足ではズボズボと踏み抜いてしまうところもあります。目立った雪解けは感じられませんが、やはり少しずつ春への変化が進んでいるようです。
そんな視界の効かない真っ平な雪原の中を、トラバースする足跡を見つけることができました。しっかりとした「5本爪のアイゼン」をつけた大きな足跡です。冬眠から目覚めた熊がそろそろ活動を始めたのかもしれません。これからの時期、山中に入るときは必ず熊鈴やラジオを持参することをお勧めします。
15時を過ぎる頃から、再び、雨が降り出したと同時に、朝の土砂降り以上のひどい降り方の状態になります。一時的に霧が抜けて屋根板方面などを確認することができましたが、山頂付近は見ることはできませんでした。
来週からGWが始まりますが、観光センターから位ヶ原山荘に向う、春スキーバスの運行は、現在のところ未定です。決定次第、お知らせのコーナーでお伝えします。
速報でお伝えできなかった各種情報は、今週末掲載予定の2007シーズン ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版Vol.6では紹介する予定ですが、本日、悪天候のため大雪渓の取材ができませんでしたので、大雪渓エリアの詳細な情報をお伝えすることができません。あらかじめご了承ください。(2007/04/22 19:25更新)

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■2007年4月21日(土)■ ( →この日の取材記事 : ノリクラ雪渓カレンダープレリリースVol.6  )

@ 2007/04/21 07:45
三本滝レストハウス前
A 2007/04/21 11:05
視界不良で大半の人が午前中に下山
B 2007/04/21 14:10
位ヶ原から上部は全く視界の効かない世界
C 2007/04/21 16:40
除雪は位ヶ原山荘まで進んでいます

 ▼ 三本滝レストハウスは、昨晩から、時折、周りの木々が轟音を立てるほどの風が吹く状態でした。そして、早朝はきれいに晴れ上がり、天気予報に反して、何とか一日持ちこたえてくれるかと期待しましたが、7時前から突然雨が降り出しました。7時の気温は8℃。雨にぬれると若干、指先に寒さを感じます。今日の三本滝レストハウス駐車場には10台ほどの車がお越しになり、すばやく準備して雨に降られる前に出かけられた方や、空の雲行きを車窓から怪訝そう眺めている方など、さまざまです。この天候ですので、訪れる方はあまりありません。9時30分を過ぎる頃、一面、くもに覆われる空から薄日がさし、時に影ができるほどになっています。しかし、雨は降ったりやんだりを繰り返すもののやむことはなく、霧はツアーコースの最初の急斜面を登りきったあたりから始まり、上部に向うほど霧が濃くなってきます。そして、その雨は、10時くらいから連続して降るようになってきます。
この濃霧のため、多くの方が位ヶ原付近で引き換えし、大半の方がお昼前までにツアーコースを下山されました。12時のツアーコースの気温は4℃。この気温は、この後、一日を通してあまり変化はありません。ツアーコースは、かもしかゲレンデの車道部分を除き、三本滝レストハウスまで滑走できます。
ツアーコースを中間付近まで進むと、霧がコース内を西から東へ激しく流れるようになってきます。コース内の視界は100メートルくらいは確保されていましたが、ツアーコースの出口の位ヶ原に上がる急斜面付近では30メートル程に低下しています。
4月18日(水)の降雪で、ツアーコースの上部、位ヶ原手前では10〜15センチの新雪が積もっていますが、今日の雨で、多くの水分を含んだすべりにくいバーンコンディションになっていました。
また、ツアーコースから位ヶ原に上がると、霧はさらにひどくなります。位ヶ原〜大雪渓にかけての新雪は15〜20センチほど、こちらに関しても今日の雨で多くの水分を含んでいます。
大雪渓はおおむね先週よりも積雪がふえ、バーンのいたるところで、「ググググ...」という雪の締まる音がして、風の吹き抜ける音とは、明らかに異なる音が、バーン全体を広がっていました。ただ、視界不良で雪崩かどうかは確認できません。
お昼を過ぎて、雨はほぼやんだのですが、霧には悩まされ、大雪渓付近は視界が30メートにも満たない状態で、目印の乏しい位ヶ原から上部は、特別な装備なしで向うことは絶対にお勧めしません。
県道乗鞍岳線の除雪は位ヶ原山荘のすこし先まで進んでいます。山荘付近は高い切り通しとなっていて、所によっては10メートル以上の箇所もありますので、上部から滑走される場合は十分注意してください。
夕方になって、再び雨となり、速報を書く現在も、やむことなく続いています。19時の位ヶ原山荘の気温は4℃。暖かい夜を迎えています。明日も前線が残りますので、天候は期待できそうにもありません。ちょっと残念ですね。(2007/04/21 20:00更新)

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■2007年4月15日(日)■ ( →この日の取材記事 : ノリクラ雪渓カレンダープレリリースVol.5  )

@ 2007/04/15 07:05
三本滝レストハウス前
A 2007/04/15 09:45
今日も大雪渓・位ヶ原を目指す人がたくさん
B 2007/04/15 13:55
午後は光と影のグラデーションの世界
C 2007/04/15 15:00
夕方まできれいに晴れた一日でした

 ▼ 4月13日(金)11時に、休暇村〜三本滝区間の冬季閉鎖が解除され、最初の週末を迎えました。今朝の三本滝レストハウス前はきれいに晴れ上がり、6時の気温は0℃。除雪で積み上げられた雪が解け、駐車場は、所々、凍っています。深夜のうちからお越しになっている車を含め、7時近くになると、30台ほどの車が到着しています。その大半が大雪渓・位ヶ原へ向うスキーヤー・ボーダーの方々で、8時くらいまでには多くの方が、かもしかゲレンデ上部のツアーコース入口を目指して出発します。
9時のツアーコース入口は、葉のないダケカンバの枝がゆれるほどの風が吹き、気温は8℃です。これまではっきりと聞くことのできなかった鳥のさえずりが、耳を傾けなくても聴くことができ、風の中でも全く寒さを感じなくなった気候とあいまって、春を感じさせる一瞬でした。そして、それまで青に鉛色が混ざるようななんとも言えない空が、この頃から、しっかりとしたきれいな青空に変わってきます。
先週までは、気温が高くなっても、いくらか冬の新雪をうかがい知ることのできる雪質でしたが、今日のツアーコースは多くの人に踏み固められ、つぼ足でも十分登ることのできる状態になっています。シールで登ってきた人も、途中で、ザックにスキー板をくくりつけて、スキーブーツで歩く方もいらっしゃいました。ただ、この雪質もツアーコースの上部や位ヶ原に差し掛かると、やわらかい新雪の部分が多くなり、位ヶ原に上がる急坂手前で5〜10センチの新雪。つぼ足ではちょっと苦労されている方もいらっしゃったようです。完全に春シーズンになれば、ブーツ+アイゼンという選択もあり、今回もボーダーの方々はスノーシューでなく、アイゼンの方が多かったようです。もちろん今後、新雪が降れば、それなりの判断が必要になるかと思います。
この天気は、午後になってもほとんど崩れることはありません。正午の位ヶ原の気温は4℃。今回は位ヶ原に上がってもそれほど風は強くありません。ただ、13時30分ごろより、西から東へ雲が激しく太陽の下を行き交うようになり、大雪渓では、光と影のグラデーションがその銀幕いっぱいに広がります。山肌に映る光と影の織り成す光景を、足を止めて見入ってしまいます。
大雪渓の雪質はハードパックされていて、まるでゲレンデを滑っているような状態です。ただ、この時期にこれだけ締まったコンディションのゲレンデはないので、それだけでも十分かと思いますが、その下の位ヶ原山荘に続く、森林限界間近の斜面は比較的柔らかな足裏感覚を味わえるバーンが所々残っていて、楽しいスキーを味わうことができました。
今日は夕方になればなるほどきれいな天気にめぐり合え、17時になっても位ヶ原には青空がひろがるほどで、こんなノリクラを楽しんでしまうと、絶対にまた来たくなってしまうのではないでしょうか。なお、県道乗鞍岳線の除雪は冷泉小屋付近まで進んでいます。
また、速報でお伝えできなかった各種情報は、今週末掲載予定の2007シーズン ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版Vol.5では紹介する予定です。(2007/04/15 22:10更新)

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■2007年4月14日(土)■ ( →この日の取材記事 : ありません  )

@ 2007/04/14 12:00
午前中は雪(位ヶ原山荘)
A 2007/04/14 12:00
屋根板方面すら霧にかすむ
B 2007/04/14 15:35
夕方には日が差し始めます
C 2007/04/14 15:35
明日は天気が回復しそうな気配

 ▼ 本日は取材に訪れることができませんでしたので、標高2350メートルにある位ヶ原山荘の支配人に山荘周辺の画像をいただき、また、状況をお聞きして速報をお伝えいたします。
昨日からの雪が降ったり止んだりをくりかえし、夜が明けました。最低気温はマイナス3度。7時の時点で積雪が3〜5センチ。風はさほどなく、寒さを感じない朝でした。視界は100メートル程、屋根板の斜面がはっきりと見えません。この雪も山麓では雨のようでした。
日中、気温が上がると雪から雨に変わっていくのが心配されましたが、この雪は11時頃にはやんで、時折薄日もさすようになってきました。12時現在気温はプラス1度。その後、徐々に回復していき、剣ヶ峰方面は雲の切れ間はないものの、西日に魔利支天の山肌が浮かび、上空と東側は青空が見え出しました。15時半の気温はプラス3度。明日は低気圧が抜けて今日よりは よい天気が期待できそうです。
現在の所、まだ、未定ですが、都合がつけば、明日現地入りする予定です。(2007/04/14 18:15更新)

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■2007年4月8日(日)■ ( →この日の取材記事 : ノリクラ雪渓カレンダープレリリースVol.4  )

@ 2007/04/08 07:00
文句ない快晴(位ヶ原下・屋根板)
A 2007/04/08 10:20
山頂から帰って来ました(位ヶ原下)
B 2007/04/08 12:00
今日もたくさんのスキーヤー(大雪渓)
C 2007/04/08 12:30
10〜20センチの新雪(雪渓下部)

 ▼ 今朝は昨日と同様、きれいに晴れ上がった雲ひとつない朝を迎えています。6時の位ヶ原山荘はマイナス10℃、昨晩降った雪が10センチ程度積もっています。8時くらいまではほとんど風はありませんでしたが、山頂付近には雪煙が舞い上がる様子をうかがうことができます。
日が高くなると同時に、朝の冷え込みは緩み、9時の位ヶ原山荘の気温は2℃。この頃になると少し風が出てきますが、日の暖かさを十分感じることができ、斜面を登るときはアウターを着ているとすぐに汗が吹き出てくるほどです。大雪渓に向う位ヶ原下からは、屋根板方面が青と白のくっきりとしたパノラマが広がり、深いところでは20センチほどの軽い新雪が積もっています。ここで、朝一番、山頂を目指した方とすれ違うことができました。その方の話では、10時くらいにはツアーコースをあがってくるスキーヤーの姿を確認することができたとのこと。スキー場の営業が終了し、乗鞍高原からすべて自力で登ってこなければならないため、今週は訪れるスキーヤーは少ないのではと予想していましたが、お昼過ぎまでに20人以上のスキーヤーが大雪渓にお越しになっていたように思います。
朝からの快晴はお昼近くになってもまだまだ続いています。正午の大雪渓の気温は2℃。日差しは結構強いものの、冷たい空気が入っている感じです。大雪渓の新雪は10〜20センチほど。朝はまだ軽い状態だったようですが、冷たい空気の中でも、4月の強い日差しで、昼過ぎにはやや重さが出てきました。15時頃、大雪渓から位ヶ原、そして山荘に続く位ヶ原下まで滑走しましたが、それほどの重さではなく、この時期としては、十分楽しめる雪質だったと思います。
この晴天も午後になると、西の方から雲が湧き出し、13時頃から空一面が雲に覆われてしまいます。それと同時に気温も下がり始め、14時の肩の小屋付近はマイナス4℃。常時、風が吹き付ける室堂ヶ原付近は大雪渓とはまるで違った気候で、真冬に逆戻りの状況です。それでも15時近くになると、再び、太陽をのぞかせる時もあり、小雪が舞うこともありましたが、まずまずの一日を過ごすことができました。
また、速報でお伝えできなかった各種情報は、今週末掲載予定の2007シーズン ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版Vol.4では紹介する予定です。
ご注意 : 県道乗鞍岳線除雪に伴う、ツアーコースから かもしかゲレンデへの滑走
冬季閉鎖が続いていていた休暇村〜三本滝ゲート間は、除雪が進み、4月13日(金)より冬季閉鎖解除の予定です。現在、除雪はかもしかゲレンデの先、魔利支天方面に向って進んでいます。したがって、かもしかゲレンデを通過する車道が切りとおされ、ツアーコースから かもしかゲレンデの滑り込みが途中で分断されています。切り通しは高いところで5メートル近くあります。滑走の際には車道への滑落などに十分注意して下さるようお願いいたします。(2007/04/08 20:20更新)

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■2007年4月7日(土)■ ( →この日の取材記事 : ノリクラ雪渓カレンダープレリリースVol.4  )

@ 2007/04/07 07:50
スキー場は営業終了(第三駐車場)
A 2007/04/07 09:50
午前中は快晴(鳥居尾根)
B 2007/04/07 15:10
午後から雪へ(雷鳥)
C 2007/04/07 16:10
視界がさえぎられるほどひどくはありません(大雪渓)

 ▼ 今日の乗鞍高原は、雲ひとつない快晴の青空に真っ白な乗鞍の峰々がくっきりと浮かぶ朝を迎えました。しっかりと晴れ上がったため、明け方はやや冷え込み、6時の気温はマイナス4℃。水曜日の降雪で、黄砂で汚れた山肌が再びきれいな状態に戻りました。
4月1日(日)で乗鞍高原温泉スキー場が今シーズンの営業を終了したため、今回は乗鞍高原からすべてハイクです。早朝はかなり冷え込みましたが、日差しはやはり春を感じさせるもので、8時の乗鞍高原の気温は8℃まで上昇し、陽の光に暖かさを十分感じます。鳥居尾根のゲレンデは太陽がまっすぐ降り注ぎ、急斜面を登る背中からは汗が吹き出て止まりせん。10時の鳥居尾根の気温は10℃。日差しの割にはそれほど上昇せず、鳥居尾根から続く木陰は火照った体をクールダウンさせてくれます。
スキー場の営業が終了し、県道乗鞍岳線は休暇村から上部がまだ冬季閉鎖のため、鳥居尾根周辺は全く音のない世界。鳥居の間から真っ青な空に白く浮かぶ山並みを眺めながら、サイレントな世界を堪能できます。こんな贅沢ができるのもこの時期だけです。
しかし、この快晴も長続きせず、11時過ぎから上空を雲が覆うようになってきて、12時には雪が降りはじめ、正午のアレタ沢橋の気温は8℃で、14時の位ヶ原山荘付近では雪の降り方が強くなり、気温も4℃まで下がってきます。
位ヶ原山荘から上部の大雪渓付近は水曜日の積雪が残っていて、全体的に5〜10センチの新雪が積もり、深いところで20〜30センチ程度あります。ただ、降雪から時間が経過しているため硬めの新雪で、やや滑りにくい状態のコンディションとなっています。
降雪とともに視界も悪くなり、視程は200〜300メートルほど。ただ、地形の輪郭がわかる程度で、方向を迷うほどではありません。そのため、16時の大雪渓は、時折、朝日岳が見えます。気温はさらに下がってマイナス2℃です。
この雪は速報を書いている現在は霙(みぞれ)に変わってきています。明日は晴天が終日続きそうなので、今日の分を取り返すつもりで楽しみたいものですね(2007/04/07 19:35更新)

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■2007年4月1日(日)■ ( →この日の取材記事 : ありません )

@ 2007/04/01 13:05
午後から薄曇(画像提供:位ヶ原山荘)
A 2007/04/01 13:10
夕方まで天候が持ちそうです(画像提供:位ヶ原山荘)

 ▼ 本日は取材に訪れることができませんでしたので、標高2350メートルにある位ヶ原山荘の支配人に山荘周辺の状況をお聞きしました。
昨晩は霙(みぞれ)から雨に変わり、雷が激しく鳴り響く夜でした。その雨も明け方にはやんで、今朝の最低気温はマイナス4℃。ぼんやりかすんでいるもののご来光も拝めました。風は弱く暖かい朝でした。
薄い雲はかかっているものの、穏やかな午前中でした。12時の気温は5℃。プラスです。小屋前の気温は10℃ありました。久しぶりです。昼過ぎから日差しは隠れましたが、大きなくずれはありません。
今日はスキー場営業最終日ということもあり普段の土日より多かったのではないかとのことでした。
今回は取材に出向いていませんので、ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版の更新はありません。ご了承ください。なお、次週は取材に出かける予定です。
リフト営業終了に伴う、ツアーコースへのアクセス方法と、県道乗鞍岳線の一部開通について
乗鞍高原温泉スキー場リフト営業終了に伴い、明日からスキー場最上部にあるツアーコース入口までの輸送手段がありません。県道乗鞍岳線は、現在、休暇村より上部は冬季閉鎖中で、4月13日(金)に休暇村〜三本滝間(3.5km)が開通の予定です。したがって、それまでの間、ツアーコース入口へは、スキー場中腹にある第三駐車場、休暇村駐車場からハイクとなりますので、時間に余裕を持って行動してください。(2007/04/01 16:20更新)

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