【速報バックナンバー 2010年2月分】

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◎ 2月

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■2010年2月27日(土)■     

 

 

@ 2010/02/27 10:40
天候は回復へ、雲間からノリクラの峰々が...
(ツアーコース − D番標識付近)
A 2010/02/27 12:50
上部エリアは雲海の上に
(位ヶ原 − 大雪渓入口付近)

B 2010/02/27 13:25
全エリアで重く湿った新雪が積もる
(屋根板)

C 2010/02/27 15:10
死亡事故現場 − 雪崩は長さ230メートル×幅70メートル
(2月23日雪崩現場 − 位ヶ原山荘付近)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了し、12月から不定期で速報をお伝えいたします。ノリクラ雪渓カレンダーはお休みです。
濃霧と雲海に周期的に支配され、グサグサの湿雪と薄着でも汗ばむほどの陽気で、完全に春スキーモードの一日となりました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、梅雨を思わせるような しとしとと降り続く雨に見舞われています。気温は4℃、寒さは全く感じることはなく、除雪で大きな山となっていた路肩の積雪も、この雨でかなり小さくなっています。
そして、この雨も早朝4時ごろにはほぼ完全におさまり、一夜明けた朝7時の乗鞍高原は雲間にうっすらと青空がのぞき始める朝を迎えます。気温は4℃。これまでの寒さでキーンと張り詰めた冬の冷たさは完全にありません。
8時を過ぎる頃になって、太陽の日差しがぼんやりと差し込むようになります。昨日の雨で、ゲレンデのコンディションは完全に春モードに変わってしまい、周囲の山肌にも地面が見え隠れして、これまでの雪景色一色の様相から、季節の変化がうかがえます。
天候は回復傾向を見せるものの、三本滝レストハウス付近から上部は濃霧につつまれます。そして、かもしかゲレンデの最上部にあるツアーコース入口付近でも、時折、青空がのぞくものの、周期的に濃霧と青空を繰り返す状況です。9時のツアーコース入口付近の気温は4℃。完全に湿雪に覆われ、シールのグリップは問題なく、ほとんど沈み込みを感じない状態。しかし、バーン表面から雨水がしみこんで、内部の雪解けがひどく、ツボ足で歩くと、所々で踏み抜いてしまいます。
入口急斜面の先のツアーコースのバーンコンディションも同様で、さらにひどい濃霧に覆われます。気温はさらに上昇し、アウターを脱いで登行しても、濃霧の中の蒸し暑さもあって、かなり汗ばむ状況。いつもなら、指先からジンジンと冷え込む感覚などなく、完全に春スキーの気候になっています。
ツアーコース上部に差し掛かると、周期的に雲間から青空がしっかりのぞくようになり、ノリクラの峰々の雪肌の様子をはっきりと望むことができるようなります。その雪肌には幾つもの縦溝ができていて、上部エリアでも降雨の影響があったことが判断できます。
ツアーコースの先の位ヶ原は、いつもなら極寒の強風にさらされますが、今日はかなりの陽気。正午の位ヶ原の気温は14℃。これまでのマイナス10℃以下の気候からは想像できないほどです。ただ、この高い気温で、数十メートル先すら見えない濃霧に周期的に襲われ、これからの時期は、位ヶ原の地形を熟知していないと、身動きが取れない状況になってきます。ただ、その濃霧が抜けると、位ヶ原や大雪渓は、綺麗な雲海を眼下に望みながら、ダイナミックな雲の流れを楽しむことができました。
今日は全山に渡って重たい湿雪に覆われてしまいましたが、さほど滑りにくい雪質ではありませんでした。

2月25日付 お知らせ − 雪崩にご注意下さい。<2月23日(火) 位ヶ原山荘付近 死亡事故発生>でお伝えした雪崩現場は、数日経過した現在も、雪の塊が散乱し、その規模の大きさ物語っています。Cの画像は車道付近から撮影したもので、雪崩発生箇所上端から180メートルあり、車道からさらに50メートルほど雪崩が続いています。報道では長さ80メートル 幅50メートルと発表されておりますが、実測では長さ230メートル 幅70メートルと、大きな規模の雪崩でした。

ツアーコースは全山に渡って重い湿雪に覆われています。そして、今週の積雪状況は、
B番付近では、先週より10センチ少なく、昨年より10センチ多い状態。
D番付近では、先週15センチ少なく、昨年とほぼ同じ状態。
位ヶ原急斜面では、先週とほぼ同じで、、昨年とほぼ同じ状態です。

ノリクラ雪渓カレンダー再開までは、速報にて冬の様子を少しでもお伝えできればと考えています。(2010/02/27 18:45更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2009ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2009年10月29日掲載の Vol.24<最終版> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2009年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2009年12月から2010年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2010年4月以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2010年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2010年5月中旬頃を予定しております。

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■2010年2月20日(土)■     

 

 

@ 2010/02/20 10:00
アイスバーンに新雪が15〜30センチ、まだ滑り易い状態
(ツアーコース入口)
A 2010/02/20 11:20
ツアーコース内でも激しい地吹雪
(ツアーコース − D番標識付近)

B 2010/02/20 11:55
先週と比べ、バーン状況は回復傾向
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2010/02/20 12:25
マイナス12℃の突風とテカテカのアイスバーンで
この先は無理!
(位ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了し、12月から不定期で速報をお伝えいたします。ノリクラ雪渓カレンダーはお休みです。
山麓ではほぼ終日に渡って青空に恵まれたものの、ツアーコースより先は地吹雪の極寒の一日が続きました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、先ほどまでの雲が抜けて、西の空に沈もうとする三日月と細かく瞬く星空がくっきりと冴え渡る夜を迎えています。気温はマイナス2℃。いつもとは異なって空気が西に流れ、そこには冷たさをほとんど感じさせない穏やかな情景が続きます。
そして、一夜明けた朝7時の乗鞍高原は、力強い太陽が周囲を明るく照らし、曇り空が次第に青さを増して行く朝を迎えます。気温はマイナス6℃。小雪が舞うものの、時間とともに風が吹きぬけるようになって、高天ヶ原が激しい雪煙を上げている様子が雲間に確認することができます。
かもしかゲレンデの先のツアーコース入口付近は、9時を回る頃にはしっかりとした青空に包まれますが、絶えず、西から風が吹きぬけるようになります。そのため、いつもなら、風の影響を受けない入口急斜面も風紋ができるほど。入口付近で数センチの新雪、急斜面で30センチ程度積もっていて、先週と比べるとアイスバーンのひどい状態から、若干、コンディションがよい状態となっています。それでもシールが滑り易い状態であることは変わらず、中には、スキー板をはずしてツボ足で登るスキーヤーもいらっしゃいました。
入口急斜面を過ぎた先のツアーコースは、終始激しい地吹雪が吹きぬけ、B番標識付近から先は、まるで位ヶ原のような地吹雪が絶えず吹きぬけるようになってきます。そのため、ツアーコース下部では、アウターを脱ごうか迷うほどの汗ばむ状態でしたが、指先が千切れそうになるほどの極寒の状態となります。
雲間から力強い太陽が見え隠れする状態が続きますが、ツアーコース位ヶ原急斜面に差し掛かると、上部エリアを全く確認できないひどい地吹雪が吹き抜けています。
正午の位ヶ原急斜面の気温はマイナス12℃。絶えず冷たい強風が吹き抜けて、気温以上に冷たい体感温度となります。位ヶ原急斜面は風の影響を受け、吹きさらしの箇所では、新雪がほとんど吹き飛ばされ、逆に吹き溜まりの箇所では50センチほどの新雪があります。しかし、その新雪も風でパックされたコンディションのため、やや滑走しにくい状態です。それでも、まずまずの柔らかさで、先週のひどいコンディションから幾分回復傾向が見られます。
ツアーコースの先の位ヶ原は、さらにひどい突風で、テカテカのアイスバーンがむき出しとなっている箇所がいたるところに見られます。そのため、大半の方は位ヶ原急斜面を登りきった箇所で引き返さざるを得ない状態でした。
午後からやや降雪が見られますが、積もるほどではなく、極寒と地吹雪の一日が終わって行きます。2月も後半を迎えましたが、まだまだ、春を感じさせる状況ではありません。

ツアーコースのバーンコンディションは先週のアイスバーンから回復傾向を見せますが、まだ、硬い部分があって注意が必要です。
そして、今週の積雪状況は、
B番付近では、先週とほぼ同じで、昨年と比較してもほぼ同じ状態。
D番付近では、先週とほぼ同じで、昨年より30センチ多い状態。
位ヶ原急斜面では、先週より30〜50センチ増加して、昨年と比較したとき、全体的に50センチから1メートル多いものの、場所によっては50センチから1メートルほど少ない箇所もあります。

ノリクラ雪渓カレンダー再開までは、速報にて冬の様子を少しでもお伝えできればと考えています。(2010/02/20 17:40更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2009ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2009年10月29日掲載の Vol.24<最終版> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2009年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2009年12月から2010年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2010年4月以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2010年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2010年5月中旬頃を予定しております。

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■2010年2月13日(土)■     

 

 

@ 2010/02/13 09:35
雨が凍り、シールではグリップしにくいバーンに
(ツアーコース入口)
A 2010/02/13 11:10
お昼前になって一気に青空が広がる
(ツアーコース − D番標識付近)

B 2010/02/13 12:00
全山に渡ってアイスバーンにうっすらと新雪が乗る状態が続く
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2010/02/13 13:00
快晴は再び雲に飲み込まれ、厳冬の世界へ
(位ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了し、12月から不定期で速報をお伝えいたします。ノリクラ雪渓カレンダーはお休みです。
この一週間の間に全山に渡って雨に見舞われた影響から、これまでの柔らかい感触から、いたるところがアイスバーンに変化し、登行にも滑走にも閉口させられた一日となりました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原の気温はマイナス3℃。雨とも雪とも判別がつかない細かい粒がパラパラと降り続ける夜を迎えています。月や星の全くない闇夜に西から絶えず吹き抜ける風にさほど寒さを感じない状態が続いて行きます。
そして、一夜明けた7時の気温はマイナス6℃。鳥居尾根すら確認できない低くどんよりとした雲間に少しずつ青空が広がりはじめます。
普段なら、乾いた降雪のため、あまり周辺の山々の木々が真っ白になることが少ないものの、ひどく着雪していることから、周辺は一面銀世界となり、雲間から差し込む朝日のシャワーに輝き始めて朝を迎えます。
9時のツアーコース入口付近の気温はマイナス6℃。この頃になるとしっかりとした日差しと青空がのぞくようになってきます。リフト営業開始と同時にツアーコースへ向かう方々が集まり始め、30分ほどの間に20名ほどがシールやスノーシューなどで出発して行きます。
9日(火)はみぞれ、10日(水)と11日(木)は雨に見舞われ、ツアーコース入口付近は、先週までの柔らかいコンディションから一変して完全なアイスバーンで、昨晩うっすらと降り積もった新雪がかろうじて乗っている状態です。そのため、入口急斜面はかなり滑り易い状態となり、シールでの登行はどのスキーヤーもかなり苦労されており、ツボ足でもつま先をかなり蹴りこまないと登って行けない箇所もあるほどです。
このバーンコンディションは入口急斜面を登りきった先のツアーコースでも同様です。そして時間の経過とともに、再び曇り空となるものの比較的気温が高めで、10時のB番付近の気温は0℃。アウターを脱いでザックに押し込むスキーヤーの姿があちこちで見られます。いつもなら、絶えず指先をマッサージしながら進んで行かないと耐えられない状態も全くなく、楽しく登って行くことができます。
このはっきりしない天候も11時になって一気に上空の雲が抜けて、雲ひとつない快晴の中に高天ヶ原と剣ヶ峰が真正面に聳え立ち、風もなく穏やかな光景となりました。
正午のツアーコース位ヶ原急斜面の気温はマイナス2℃。ここでもアイスバーンにうっすらと新雪が乗る状態で、シールではルート取りを間違えると滑り易い状態。そして、ツアーコースから先の位ヶ原は所々でアイスバーンがむき出しで、平坦な位ヶ原でもシールが全く効かない箇所もあるほどです。そして、気温はマイナス6℃まで低下しますが、晴天の中から降り注ぐ太陽の力強さで、アウターなしでも全く寒さを感じさせないほどです。
ただ、この状態も13時を過ぎると再び激しく湧き上がる雲に飲み込まれ、さらに冷たい風が吹きぬけるようになって、マイナス12℃のいつもの位ヶ原の極寒の世界へと変化して、今日一日が終わって行きました。

全山に渡って雨に見舞われたことから、屋根板・ツアーコース内は雨水が流れて大きなウェーブがみられますので、滑走には注意が必要です。
また、ツアーコースの積雪は、昨年以上の状態となっています。
B番付近では、先週とほぼ同じで、昨年より20センチ多い状態。
D番付近では、先週より15センチ少なく、昨年より30センチ多い状態。
位ヶ原急斜面では、先週より30センチ増加して、昨年より1メートル多くなっています。

ノリクラ雪渓カレンダー再開までは、速報にて冬の様子を少しでもお伝えできればと考えています。(2010/02/13 17:50更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2009ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2009年10月29日掲載の Vol.24<最終版> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2009年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2009年12月から2010年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2010年4月以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2010年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2010年5月中旬頃を予定しております。

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■2010年2月5日(金)■
  
   

 

 

@ 2010/02/05 10:10
やや締まった雪質
(ツアーコース入口)
A 2010/02/05 12:00
ツアーコース上部は降雪で視界が煙る
(ツアーコース − D番標識付近)

B 2010/02/05 13:50
山荘までの赤布設置 − 位ヶ原山荘、明日から営業開始
(ツアーコース〜位ヶ原山荘間)

C 2010/02/05 14:25
浮遊感は少ないものの、まずまずのパウダー
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了し、12月から不定期で速報をお伝えいたします。ノリクラ雪渓カレンダーはお休みです。
通常、土曜日にお伝えしておりますが、今回は前倒しして速報をお伝えします。終日に渡ってどんよりとした天候が続き、上部エリアはまとまった降雪が続き、週末にツアーコースを訪れる方々を出迎える準備をしているかのような降り方を見せた一日でした。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は満天の星空の広がるすっきりと晴れ上がった夜空が広がっています。気温はマイナス5℃。西からボーっと強弱を繰り返しながら怪しげな風が吹きぬけ、うっすらと積もった新雪が地吹雪となって巻き上げられる様子が周期的に見られます。
そして、夜が明けた早朝7時の気温はマイナス8℃。上空は雲が激しく南へ流れ、その雲間に青空がのぞき、朝日が次第に明るさを増す朝を迎えます。昨晩からの怪しげな強風が残り、天候が不安定な状況が続いています。
しっかりとした朝日が見られたのも一時間ほどで、その後はぼんやりと滲んだ太陽となり、小雪がしっかりとした降り方を見せるようになります。9時の三本滝レストハウス前の気温はマイナス8℃。かもしかゲレンデには昨晩の降雪はほとんどなく、残されたシュプールがうっすらと輪郭を現しています。
今日は平日ということもあって、ゲレンデを滑走するスキーヤー・ボーダーも少なめ。そしてツアーコースに向かう方は皆無です。
ツアーコース入口付近はストックで突き刺して15センチほどの新雪で、その先の急斜面では30〜50センチ程度となります。しかし、シールで甲程度の沈み込みしかなく、全体的にやや締まった雪質となっています。
入口急斜面を登りきった先のツアーコースもシールで甲程度の沈み込みしか感じられない状況で、乾いた新雪が醸し出す柔らかさはありません。そして、先ほどまで輪郭のはっきりしていた太陽は、その存在すら見えないようになり、視界も徐々に低下し始めてきます。
やや締まった足裏感触のバーンコンディションもD番標識付近から先に進むと、いつもの柔らかさを感じるようになり、さらにこの付近から雪の降り方がしっかりとし、さらに雪の結晶も綺麗な物となってきます。
正午のD番標識付近の気温はマイナス14℃。動いている分にはさほどの寒さはないものの、足の裏からガンガンと冷やされる感覚があり、ブーツの中で指を絶えず動かしながら、歩かないと足の感覚がなくなって行く状態が続きます。
ツアーコース最後の位ヶ原急斜面はストックで突き刺して30〜50センチほどの新雪。浮遊感は少ないもののまずまずのパウダーが楽しめ、午後からはさらに雪の降り方が強くなり、登ってきたトレースが1時間ほどで見えなくなるほどの状態となってきました。

年末年始営業から一旦休業していた位ヶ原山荘は、明日 2月6日(土)から再び連日営業を開始します。それに伴い、ツアーコースから山荘へ向かうルートに赤布を設置する作業が行われました。冬季の連日営業は、3月28日(日)まで予定されています。

少しずつバーンコンディションが落ち着いたものとなってきましたが、午後から雪の降り方が強くなり、週末お越しになる方にとっては楽しいツアーコースとなると予測されます。

ツアーコースの積雪は昨年以上の状態となっています。
B番付近では、先週20〜30センチ増加して、昨年より30センチ多い状態。
D番付近では、先週より30センチ増加して、昨年より70センチ多い状態。
位ヶ原急斜面では、先週より30センチ増加して、昨年より1メートル以上多くなっています。

ノリクラ雪渓カレンダー再開までは、速報にて冬の様子を少しでもお伝えできればと考えています。(2010/02/05 18:10更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2009ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2009年10月29日掲載の Vol.24<最終版> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2009年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2009年12月から2010年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2010年4月以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2010年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2010年5月中旬頃を予定しております。

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