【速報バックナンバー 2014年5月分】

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■2014年5月31日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.4
 
    ※ 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況、乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月)を本日速報の最後に掲載しております。
   

@ 2014/05/31 08:15
乗鞍岳春山バス − 5月29日(木)より大雪渓へ運行開始
(県道乗鞍岳線−大雪渓下 4号カーブ、雪壁 高さ8.8m)
A 2014/05/31 08:30
始発便は5台運行 − 170名の方々が大雪渓に押し寄せる
(大雪渓入口)

B 2014/05/31 08:30
雲ひとつない快晴とさわやかな空気に包まれる
(大雪渓入口)

C 2014/05/31 12:45
5月らしい爽快感あふれる一日でした
(蚕玉岳山頂)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ ほぼ終日に渡って快晴が続き、乾いたさわやかな空気に包まれて、これ以上の心地よい状況はないのではと思うほどの一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、晴れているとは思うものの、なぜか星の少ない夜を迎えています。気温は15℃、完全無風で、観光センターテラスにある幟もピクリとも動かない状況です。暑くもなく寒くもない気候で、まるで温度感というものを感じさせない夜が続いて行きます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、雲ひとつない快晴の朝を迎えます。6時の気温は9℃、昨晩同様に暑くもなく寒くもない状態。6時の時点で観光センター前駐車場には30台ほどのマイカーがお越しになっていましたが、7時近くになると60台以上ほどとなり、賑やかな雰囲気になるかと思いきや、春山バスがやってくるまで、のんびりと朝の雰囲気を楽しむ様子があちこちで見られました。それほど気持ちの良い朝だったことを物語っているのでしょう...

さて、当WebSiteやツイッターで すでにお伝えしているように、乗鞍岳春山バスは5月29日(木)より、位ヶ原山荘より先の大雪渓・肩の小屋口バス停(大雪渓駐車場)への延長運行が開始されました。今日も早朝パトロールの結果、路面状況に問題はなく、通常通り、大雪渓まで運行されることとなりました。
今日の始発便は5台、位ヶ原山荘を過ぎて森林限界に到達すると、雪の壁はさらに高くなり、バスの背丈以上の箇所が多くなって来ます。また、雪の壁の間からは、真っ青な空と、遮るもののない雪原が広がり、日常生活とはかけ離れた別世界が広がっています。

そして、大雪渓に到着する最後のヘアピンカーブの4号カーブが、運行区間中で最も雪の壁が高い箇所で、現在、8.8メートルの高さを誇っています。

春山バスが到着した8時過ぎの大雪渓の気温は8℃、春山バスを降りた瞬間、剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳の3つのピークが目の前にそびえる光景は圧巻そのもの。今日は真っ白な雪山が真っ青な空に映えて、これ以上の美しさはなかなか味わえないもの。特に今日は空気感が非常に良くて、発汗というものを全く意識しない状況です。本当に一年中、このような空気に包まれていたいものです。

始発便が到着すると、その大半がスキーヤー・ボーダー、及び、登山者ですから、シールやスノーシュー、そして、アイゼンを装着して山頂方面します。そこまでは、いつもの春スキーシーズンの光景ですが、今日はそれに加えて、レーシングスーツにプロテクターを装着したアルペンレーサーが、ショートポールを持参して準備をされる光景もあって、そろそろ、夏スキーのシーズンも始まろうとしています。

夏スキーの雰囲気も垣間見る光景もあるものの、稜線・山頂方面の積雪は例年以上に豊富な状況が続いています。
しかし、今日はかなりグサグサに緩んだ雪質で、大半のルートでは問題ないものの、場所によっては、膝くらいまで踏み吹いてしまうほどの柔らかさでした。

正午の稜線の気温は14℃、柔らかな風が吹き抜けるものの、風に吹かれる感覚がたまらなく優しい状態。親子3人で登山に訪れたご家族は、子供さんは初めてノリクラにお越しになったとのこと。ノリクラデビューをこんな日に迎えることができて、本当に良かったと、満足そうな笑顔を見せてくれました。

先週に引き続き、今日も乗鞍岳頂上小屋では、小屋周辺の雪かきが行われました。まだ、屋根よりも高い積雪があり、完全に人の手による作業のため、思うようにはかどりません。それでも、屋根に積もった雪からは、ポタポタと激しく雪解け水が滴る様子もあって、雪解けの勢いが増しているように感じられました。乗鞍岳頂上小屋の今シーズン営業開始は7月1日を予定しています。

山頂方面の各稜線、朝日岳〜蚕玉岳稜線、蚕玉岳〜剣ヶ峰稜線、及び、剣ヶ峰直下など、どの稜線もほとんど問題なく滑走可能で、今日も多くのスキーヤー・ボーダーの方々が稜線から飛び込む様子があります。ただ、雪がかなり緩んでいて、スピードに乗せるのに一苦労といった感じが見られました。また、バーン表面は少しギャップが見られるようになってきたものの、雪が緩んでいるため、滑走上の問題になるほどではありませんでした。

本当に汗知らずの過ごしやすい一日で、一年中が今日のような天候であったらと願いたいほど...今週末は梅雨入り前の貴重な晴天となる可能性もありますので、一年で一番気持ちの良い空気感を味わいにお越しくだされば幸いです。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.4 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/05/31 18:30更新)


 【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況など(5月31日現在)】
  

D 2014/05/31 08:50
稜線への登行ルート − △ルートは今週末まで
(大雪渓・山頂方面全景)
E 2014/05/31 10:20
青枠部分拡大 − △ルートは岩場と岩場の間
(岩場部分)

F 2014/05/31 15:25
△ルート − あと数日で雪解けが終わると立入禁止
(岩場部分)

G 2014/05/31 15:50
肩の小屋からの直登は雪解けで不可、夏の登山ルートへ
(肩の小屋から稜線方面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

稜線方面への登行ルートは、雪解けに伴って岩場が出現し、立入ができない箇所が見られるようになって来ました。岩場やハイマツ帯は高山植物の植生や雷鳥の生息に重要なエリアです。

【画像D】大雪渓・山頂方面の全景画像ですが、乗鞍岳春山バスでお越しになった場合の登行ルートを示しています。○印のルートであれば問題ありませんが、△印のルートは今週末で最後となる可能性があります。

【画像E】こちらは拡大画像です。△ルートは岩場と岩場の間の積雪箇所となりますが、下から登っていると、雪が残っているのか残っていないのかわからない状態です。ただ、○ルートよりも若干傾斜が緩いため、△ルートを選ぶ方が見られます。

【画像F】こちらは△ルートを上から見たところ。ご覧のようにかなり狭くなっていて、おそらくあと数日で雪解けが終了し、左右の岩場が完全につながってしまいます。先ほども申し上げましたが、下から登っていると、ここに雪があるのかないのかわかりませんので、○印のルートを進むようお願いします。

【画像G】こちらは肩の小屋から山頂方面への画像。先週までは直登が可能でしたが、今週は雪解けにより直登は不可能で、夏の登山道を登るようお願いします。現時点では、登山道入口から10メートル程度歩けば、再び雪の上になりますので、少し面倒でも、○印のルートでお願いします。

 
【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】

スキー場営業終了が4月6日(日)で終了します。それに伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月6日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月7日(月)〜18日(金)11時 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(金)11時〜25日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月26日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(月) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月22日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(木)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)
※ 位ヶ原山荘営業日 : 4月12(土)・13日(日)と、4月19日(土)からは10月末まで連日営業        ※肩の小屋営業日 : 7月から10月上旬までの予定

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2014年5月25日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.3
 
    ※ 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況、乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月)を本日速報の最後に掲載しております。
   

@ 2014/05/25 08:30
気温9℃、蒸した空気に包まれ、出発前から暑い
(屋根板下部)
A 2014/05/25 09:00
雪解けが進んで、ハイマツが作る唐草模様が美しい
(位ヶ原)

B 2014/05/25 09:50
みんな揃って山頂に行くぞ!
(大雪渓入口)

C 2014/05/25 12:15
みんな揃って乾杯!穏やかな気候が続く
(大雪渓入口)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は薄日の差す曇り空で、過ごしやすい気候の中、のんびりと滑ってのんびりと休憩して、ゆっくり楽しく過ごせた一日でした。

早朝6時の乗鞍高原は、曇り空の朝を迎えます。気温は14℃と高めで、高天ヶ原ははっきりと確認できるものの、剣ヶ峰や蚕玉岳などには雲のベールがかかり、雨風に近い雰囲気の風が吹き抜けています。天候はいささか怪しげな状態です。それでも、観光センター前駐車場には35台程度のマイカーがお越しになり、春山バスに乗車する準備を始める様子が見られます。

そして、観光センターから7km先の三本滝レストハウス前駐車場でも同様に春山バスに乗車しようとされるスキーヤー・ボーダーの方々の様子が見られます。7時の気温は15℃で、20台ほどのマイカーがお越しになっています。かもしかゲレンデの積雪は完全になくなり、今日はゲレンデからツアーコースへと登って行く姿は見られませんでした。ただ、春山バスの乗車券を買い求める様子には片道券を指定される方がいらっしゃいました。ツアーコースは雪解けが進んで、1番標識付近までしか滑走できず、それより山麓側は藪漕ぎとなりますので、ツアーコースを熟知された方以外は、春山バスでの下山をオススメします。

今日の乗鞍岳春山バス始発便は観光センターからの乗客を乗せた2台と、三本滝の乗客を乗せた1台の合計3台が位ヶ原山荘に向かいます。
春山バスが到着した8時の位ヶ原山荘の気温は9℃、いつもなら、春山バスを降りた瞬間にひや〜とした感覚があるものの、出発した三本滝の空気感とほとんど変わりません。それどころか、位ヶ原山荘から数百メートル先の屋根板下部の入山口では薄日がさす程度の状況ですが蒸し暑さが感じられ、山頂方面に出発する準備を始めるスキーヤー・ボーダーの中には、半袖で登り始める様子も見られました。

5月下旬を迎え、春山バスの大雪渓延長運行が気になる状況になってきました。大雪渓までの除雪は先週の段階でほぼ終了し、この週末あたりから延長運行が検討されたものの、先週の降雪で延長見合わせとなりました。そのため、降雪に見舞われなければ、次の週末までには大雪渓延長運行されることと思います。延長運行が決まりましたら、当WebSiteのお知らせのコーナーでご案内します。

なお、大雪渓延長運行されると、さらに高い雪の壁が春山バスの車窓から見られるようになり、位ヶ原の白銀の世界は見事なビューポイントとなるはずです。最も雪壁が高いのは大雪渓の手前の4号カーブで、現在10.5メートルの高さがあります。

10時の大雪渓の気温は6℃、時折、薄日がさしますが、曇り空が続いています。しかし、山頂方面の雲はすっかりなくなり、稜線目指して登って行くスキーヤーの姿もはっきり確認できる状況です。位ヶ原山荘から登ってきたスキーヤー・ボーダーの中には大雪渓駐車場付近で一休みされる方も多く、7月からの夏スキーのシーズンを思わせるような賑わいが感じられるほどです。なお、大雪渓のトイレ・避難小屋が利用可能になったことも付け加えておきます。

稜線から滑り降りてきたスキーヤーの中には、「今度はどこを滑ろうかなぁ〜」と、おっしゃりながら、周囲のバーンをあちこち眺める様子もあり、まだまだ、積雪が豊富な山頂エリアを何度も登り返す様子が見られました。今年はツアーコースなど山麓方面は積雪量が少ない傾向が見られましたが、肩の小屋よりも上部の山頂方面は例年いなく積雪量が多い状態が続いています。

正午の大雪渓の気温は8℃、山頂方面から滑り降りてきたスキーヤー・ボーダーの方々が大雪渓駐車場に戻ってきて、お昼休みを取る様子が繰り広げられます。暑くもなく寒くもない状況が続き、うとうとと昼寝をするには最高のコンディション。また、グループでお越しになった方は、皆さんで車座になって缶ビールを喉に傾ける様子も見られ、一日を十二分に楽しまれていました。

午後になっても、薄日がさす曇り空の天候に変化はなく、梅雨入り前の荒れていない春スキーバーンを楽しむことのできた一日となりました。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.3 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/05/25 15:00更新)


【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況など(5月24・25日現在)】
  

D 2014/05/24 10:15
畳平から肩の小屋方面 − この先アイゼンが必要
(肩の小屋・コロナ観測所分岐点)
E 2014/05/24 10:20
高山植物・雷鳥保護 − 雪解け部分に立ち入りされないように
(山頂方面 赤丸部分)

F 2014/05/24 15:25
大雪渓のトイレ・避難小屋 − 使用可能になりました
(大雪渓 − トイレ・避難小屋)

G 2014/05/24 15:50
除雪は富士見沢まで進む − 上部からの滑走注意!
(県道乗鞍岳線 − 富士見沢)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

【5月25日(日)のツアーコースの状況】雪解けが進んで1番標識付近までしか滑走できません。その先は藪漕ぎとなります。なお、入口急斜面は背丈以上のブッシュとなりますので、歩いても下山困難です。ツアーコースを熟知された方以外は春山バスで下山することをオススメします。

【画像D】岐阜県側の乗鞍スカイラインから肩の小屋方面に向かうとき、大雪渓が見える箇所に到達しますが、そこが画像Dの肩の小屋・コロナ観測所分岐点です。ここから肩の小屋方面は急斜面トラバースとなり、アイゼンがないと登行が無理ですから、一般観光客の方はここで引き返すことをオススメします。

【画像E】乗鞍岳春山バスで位ヶ原山荘方面から稜線を目指すと、途中で、雪解け箇所があります(赤丸部分)。雪解けが進んだところは高山植物や雷鳥の住処となりますので、休憩などの目的、また、登行ルートとして雪解け部分に進入されないようお願いいたします。

【画像F】冬季閉鎖されていた大雪渓のトイレと避難小屋が利用できるようになりました。また、肩の小屋の先にある宇宙線観測所前の公衆トイレは現時点では利用できません。

【画像G】県道乗鞍岳線の除雪は富士見沢を過ぎて2号カーブまで進んでいます。画像をご覧になってお分かりのとおり、除雪箇所は高い切り通しの壁となっていますので、上部から滑走の際には転落に十分注意してください。
 
【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】

スキー場営業終了が4月6日(日)で終了します。それに伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月6日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月7日(月)〜18日(金)11時 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(金)11時〜25日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
4月26日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(月) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月22日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(木)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)
※ 位ヶ原山荘営業日 : 4月12(土)・13日(日)と、4月19日(土)からは10月末まで連日営業        ※肩の小屋営業日 : 7月から10月上旬までの予定

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2014年5月24日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.3
 
   ※ 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況、乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月)を本日速報の最後に掲載しております。
 

@ 2014/05/24 11:00
山頂方面は全面オープンバーン
(肩の小屋〜朝日岳)
A 2014/05/24 12:10
先週も今週も絶好の天候に恵まれる
(朝日岳〜蚕玉岳稜線)

B 2014/05/24 13:20
さあ〜飛び込むぞ − 山頂直下からダイブ!
(剣ヶ峰山頂直下)

C 2014/05/24 13:20
この瞬間がたまらない!
(蚕玉岳直下)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は終日穏やか!やはり、5月下旬は天候が安定する確立が高いようで、昨日までの降雪が程よくグサグサの柔らかい雪質となり、まさに春スキー三昧の一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、満天の星空の広がる夜を迎えています。気温は5℃、ほとんど風がなく、ゆっくりとした空気の流れが頬を優しくなでて行く感覚に、もう冬の名残は全く感じさせません。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、雲ひとつない快晴の朝を迎えます。5時の気温は4℃、やや冷え込んだ状況ですが、晴れている割にはそれほど寒さはありません。快晴ですから青空ですが、少しパステル調の淡い青空で、日が高くなってもくっきりとした状態ではありません。

この一週間を振り返ると、長野県側の乗鞍岳春山バスは連日問題なく運行できたものの、岐阜県側の乗鞍スカイラインは21日(水)から昨日の23日(金)まで積雪凍結に見舞われ、毎日除雪作業が実施されたものの、結局、3日連続通行止めを余儀なくされました。
除雪は昨日のうちに完了して、今朝は夜間凍結がなかったため、今日の乗鞍スカイラインは通常通り7時に開門することが早朝のパトロールで決まります。

乗鞍スカイラインシャトルバスの乗り換え駐車場である、ほおのき平駐車場には、スキーヤー・ボーダーの方々や登山客がお越しになっています。6時30分のほおの木平駐車場の気温は8℃、しっかりした日差しが眩しく差し込んでいます。すでに30台以上のクルマがお越しになっていて、シャトルバス始発便が到着する間際には20〜30メートルの列ができるほど...シャトルバスには40名ほどの乗客がほおのき平駐車場から乗り込みましたが、昨日まで連日運休だったことをご存知なかった方もいらっしゃり、「この時期に積雪ですか!」と、驚く様子もありました。

乗鞍スカイラインの入口の標高1684メートルの平湯峠を過ぎてしばらくの間は、出発したほおのき駐車場とほとんど温度感は変わらないものの、森林限界を超えた標高2200メートル付近からひんやりとした空気感に変わってきます。遠方には穂高連峰や笠ヶ岳が昨日までの降雪で純白に輝いていて、また、白山も一段と白くなったせいか、いつもよりも大きく感じられるほどです。

8時の畳平の気温は2℃。穏やかな風が吹いていて、アウターなしでは少し肌寒い状況。昨日まで乗鞍スカイラインが通行止めだったため、畳平の関係者もやってくることができず、今日は朝一番から、施設周辺に降り積もった雪をスコップで除雪する作業に追われていました。

そして、畳平から肩の小屋方面を経由して山頂方面に向かいます。
畳平からの道中は積雪が残っていて、踏み跡ができているものの、雪に慣れていない一般観光客の方は、「雪があっても歩けますって言われたけど、とても無理!」と、おっしゃりながら引き返す様子もあり、さらに先の肩の小屋・コロナ観測所分岐点(県境)以降は、踏み跡ができているものの、急斜面をトラバースしなければならないため、アイゼンがないと無理な状況です。(このあとに掲載している画像Eを参照してください。)

11時の肩の小屋の気温は6℃、今日は気温に変動が全くない状況がこのあとも続きます。
位ヶ原方面からは、乗鞍高原を出発した乗鞍岳春山バスで位ヶ原山荘までやって来たスキーヤー・ボーダーの方々が、一斉に登ってくる様子が見られます。今日の春山バス始発便は4台で、いつもと変わらない人出だったようです。

肩の小屋から先の山頂方面は、例年なら雪解けが進んで、ハイマツ帯が見られるようになるものの、今年は積雪が多く、ハイマツ帯や岩場をあまり意識せずにストレートに直登することが可能です。雪質も適度に緩んでいてシールのグリップも良好!また、緩みすぎてグサグサになる状態ではないため、アイゼンでも登りやすい状況だったと思います。

正午の稜線の気温は6℃、穏やかな西風が吹いています。
稜線からの眺望はなにも遮るものがなく、真っ白に輝く遠方の山並みを楽しむことができます。若干風があるものの、ゆっくりとお昼休みをとっても全く問題ないほどで、昨日までのように降雪に見舞われた様子がウソのような雰囲気です。

それでも、山頂方面を見ると神社や鳥居には、蝦の尻尾がびっしりとと張り付いていて、短いものでも30センチほどの大きさで、この3日間の荒天を示す一端ではないかと思います。

そして、山頂直下の乗鞍岳頂上小屋では、今シーズンの営業再開に向けて、除雪作業が始まりました。
今年は雪が多いため、屋根すら見えていない状況で、小屋の周辺の雪を掘るところから作業が開始されたものの、一日ではとても終了するレベルではなく、「雪の柔らかいうちに何とか小屋周辺の雪堀りを完了したい」と、小屋のオーナーはおっしゃっていました。なお、今年の乗鞍岳頂上小屋の営業開始は7月1日を予定しています。

明日は今日ほどの天候ではないとの予報が出ていますが、それほど悪化するようではないため、明日も春山を楽しめる一日となりそうです。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.3 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/05/24 19:35更新)
 

【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況など(5月24日現在)】
  

D 2014/05/24 10:15
畳平から肩の小屋方面 − この先アイゼンが必要
(肩の小屋・コロナ観測所分岐点)
E 2014/05/24 10:20
高山植物・雷鳥保護 − 雪解け部分に立ち入りされないように
(山頂方面 赤丸部分)

F 2014/05/24 15:25
大雪渓のトイレ・避難小屋 − 使用可能になりました
(大雪渓 − トイレ・避難小屋)

G 2014/05/18 15:50
除雪は富士見沢まで進む − 上部からの滑走注意!
(県道乗鞍岳線 − 富士見沢)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

【画像D】岐阜県側の乗鞍スカイラインから肩の小屋方面に向かうとき、大雪渓が見える箇所に到達しますが、そこが画像Dの肩の小屋・コロナ観測所分岐点です。ここから肩の小屋方面は急斜面トラバースとなり、アイゼンがないと登行が無理ですから、一般観光客の方はここで引き返すことをオススメします。

【画像E】乗鞍岳春山バスで位ヶ原山荘方面から稜線を目指すと、途中で、雪解け箇所があります(赤丸部分)。雪解けが進んだところは高山植物や雷鳥の住処となりますので、休憩などの目的、また、登行ルートとして雪解け部分に進入されないようお願いいたします。

【画像F】冬季閉鎖されていた大雪渓のトイレと避難小屋が利用できるようになりました。また、肩の小屋の先にある宇宙線観測所前の公衆トイレは現時点では利用できません。

【画像G】県道乗鞍岳線の除雪は富士見沢を過ぎて2号カーブまで進んでいます。画像をご覧になってお分かりのとおり、除雪箇所は高い切り通しの壁となっていますので、上部から滑走の際には転落に十分注意してください。
 
【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】

スキー場営業終了が4月6日(日)で終了します。それに伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月6日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月7日(月)〜18日(金)11時 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(金)11時〜25日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
4月26日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(月) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月22日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(木)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)
※ 位ヶ原山荘営業日 : 4月12(土)・13日(日)と、4月19日(土)からは10月末まで連日営業        ※肩の小屋営業日 : 7月から10月上旬までの予定

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2014年5月18日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.2
 
   ※ ツアーコース・かもしかゲレンデの積雪状況、乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月)を本日速報の最後に掲載しております。

@ 2014/05/18 08:05
今日の始発便は4台 − ヘアピンカーブの連続
(乗鞍岳春山バス − 冷泉小屋〜位ヶ原山荘間)
A 2014/05/18 08:30
ノリクラの峰々が真っ白な屏風となって広がる
(位ヶ原山荘前)

B 2014/05/18 10:05
除雪は大雪渓まで進む − 切り立つ雪壁は最大11メートル
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下4号カーブ)

C 2014/05/18 11:20
晴天の中、すもも祭りが開催される
(乗鞍高原 一の瀬)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 昨日以上に綺麗な青空に恵まれ、くっきりとしたノリクラが冴える天候の中、乗鞍高原では毎年恒例のすもも祭が行われました。

早朝6時の乗鞍高原は、雲ひとつない快晴の朝を迎えます。気温は7℃、寒さはないものの、少し空気に冷たさを感じる状況です。観光センター前駐車場には、昨日よりも多い35台のマイカーがお越しになって、快晴の空に真っ白なノリクラが連なる光景を写真に納める様子があちこちで繰り広げられます。

そして、観光センターから7km先の三本滝レストハウス前駐車場に移動します。7時の気温は8℃、東からの冷たい風がやや強めに吹いています。駐車場には30台ほどのマイカーがお越しになっていて、春山バスに乗車されるスキーヤー・ボーダーの方々が出発の準備を始めています。

今日は昨日よりもやや気温が高く、春山バスの終点 位ヶ原山荘までの路面には凍結箇所は全くなく、本日も乗鞍岳春山バスは始発便から運行されます。また、昨日、午前中通行止めだった岐阜県側の乗鞍スカイラインは、今日は7時の開門時間から通行可能です。

そして、7時30分過ぎに三本滝バス停に春山バスが到着し、位ヶ原山荘へ出発します。今日の始発便は三本滝から1台、観光センターから3台の合計4台の運行でした。ヘアピンカーブの連続する県道乗鞍岳線を軽快に春山バスは登って行き、定刻どおりに位ヶ原山荘に到着します。

8時過ぎの位ヶ原山荘の気温は4℃、雲ひとつない真っ青な空にノリクラの峰々が屏風のように広がるロケーションを目の前にすると、「これから山頂目指すぞ!!」という高揚感が沸いてくるもの...バーンも程よく緩んできて、どこに滑りに行っても申し分ない状態です。

県道乗鞍岳線の除雪は、現在、大雪渓駐車場を過ぎて3号カーブ手前まで進んでいます。また、大雪渓駐車場手前の4号カーブ付近では切り立った雪壁が連続し、その光景は圧巻そのもの...壁の間からはくっきりとした快晴と穂高の山並みが浮かんでいて、春山バスが大雪渓まで延長運行されることを早く期待したいところです。

10時の大雪渓の気温は0℃、ひんやりとした空気に包まれています。
現在、4号カーブ付近の雪壁の高さは最大11メートルあって、場所によっては頭上の青空しか見えないほど切り立った状態となっています。大雪渓駐車場まで除雪が進んでいますが、大型バスが通行するには若干狭小な部分もあって、今後、道幅を広げるための除雪作業が行われるものと思います。しかし、春山バスが大雪渓駐車場まで延長運行されるのは、それほど遠いことではなさそうな状況と考えられ、遅くても2週間後の翌々週末、また、早ければ1週間後の次週末には可能な状態と考えられます。(延長運行開始は関係機関やバス会社の判断となります。今後、開始日が決定され次第、ご案内いたします。)

今日は毎年恒例のすもも祭りが乗鞍高原 一の瀬牧場で行われました。
すもも祭りは、一の瀬牧場での山開きを行い、そばや山菜を振る舞い、お客様に春の一日を楽しんでいただくことを目的とし、のりくら観光協会の主管のもとで開催されます。
10時30分より安全祈願神事が始まり、11時からすもも祭りが始まりました。11時の一の瀬牧場の気温は15℃で暑くもなく寒くもない程よい気候です。すでにたくさんの来賓、一般観光客の方が集まり、主催のすもも祭実行委員会の話では、400名ほどの方が来場されたと見込まれるとのことでした。

最初に乗鞍アルプホルン愛好会によるアルプホルンとアコーディオンの演奏から始まり、特別出演のヨーデルチロリアンによるヨーデルの歌声が、ノリクラの山並みがくっきりとした青空に浮かんだ一の瀬牧場に響き渡り、さわやかな高原の空気の中、無料提供されるそばや山菜汁に舌鼓を打つ観光客であふれかえっていました。

午後になっても穏やかな天候が続き、常連のスキーヤーの話では、「今日はどこを滑っても楽しい一日でした」と、おっしゃって、あちこちの斜面を滑りつくして完全燃焼されて下山したとのことでした。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.2 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/05/18 15:05更新)
 

 

【ツアーコース・かもしかゲレンデの積雪状況 <5月17日(土)現在>】 → ※ツアーコースの概要はノリクラガイドマップ (冬〜春スキー版 をご覧ください。

 

D 2014/05/17 14:35
ツアーコースの下半分はブッシュが目立つ
(ツアーコース − 2番標識付近)

E 2014/05/17 14:50
ツアーコース下山の要 − 積雪が分断され滑走不能
(ツアーコース − 入口急斜面上端)

F 2014/05/17 15:05
かろうじて滑走可
(ツアーコース −入口急斜面)

G 2014/05/17 15:05
滑走できるのはここまで、後はクマザサを藪漕ぎ
(かもしかゲレンデ上部、リフト終点100m手前)
=ツアーコースを熟知された方以外は滑走困難なため、春山バスでの下山をオススメします=

画像・記事の転載・引用・リンクについて

今日のツアーコースは、かろうじて下山滑走することができたものの、場所によっては歩いて下りなければならない状況で、かもしかゲレンデは完全に徒歩による下山となりました。そのため、一般的な判断としては、ツアーコースでの下山は困難と考えられ、位ヶ原山荘から春山バスにて下山することをオススメします。

ブッシュは3番標識付近から見られるようになりますが、1番標識付近までは何とか滑走できます。そして、入口急斜面上端(画像E)は完全に積雪が分断しました。そのため、歩いて下りることになりますがかなり急斜面で、さらにはブッシュや倒木があって、慎重に下りる必要があります。

入口急斜面(画像F)はかろうじて滑走可能ですが、滑走できるのはかもしかゲレンデのリフト終点から100メートル手前(画像G)までで、それ以降は完全に歩いて下山することになります。

積雪のある部分でもブッシュ・切り株が多く、安全に滑走できる状態ではなく、また、入口急斜面上端部分はかなり慎重に下りる必要がありますので、ツアーコースを熟知された方以外は、春山バスにて下山してください。

なお、5月4日(日)から、観光センター前バス停が、車道沿いから駐車場内のシャトルバスの停留所部分に変更されますので、観光センターからご乗車の方はご注意ください。


【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了が4月6日(日)で終了します。それに伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月6日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月7日(月)〜18日(金)11時 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(金)11時〜25日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
4月26日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(月) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月22日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(木)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)
※ 位ヶ原山荘営業日 : 4月12(土)・13日(日)と、4月19日(土)からは10月末まで連日営業        ※肩の小屋営業日 : 7月から10月上旬までの予定

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2014年5月17日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.2
 
   ※ ツアーコース・かもしかゲレンデの積雪状況、乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月)を本日速報の最後に掲載しております。

@ 2014/05/17 08:10
気温2℃、晴れていても山頂は雲に包まれる
(位ヶ原山荘前 − 乗鞍岳春山バス始発便)
A 2014/05/17 10:35
山頂が見えてきたぞ! − 足取りが一層軽くなる
(大雪渓)

B 2014/05/17 12:20
透明感あふれる空気の中、くっきりとした景色が広がる
(蚕玉岳〜朝日岳稜線直下)

C 2014/05/17 13:00
終日強風で激しい雲の流れに飲み込まれる
(蚕玉岳山頂)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 終日強風にさらされるものの綺麗な青空に恵まれました。しかし、先週と同様、稜線付近は前日の降雪がガチガチに凍り付いて、春スキーとは程遠い冬のコンディションでもありました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、嵐のような荒れ狂う状況に雨が横殴りに降りつける夜を迎えています。気温は3℃、それほど寒さを感じさせませんが、標高1500メートルの乗鞍高原で3℃であれば、標高3026メートルの剣ヶ峰山頂は間違いなく雪であることが想像されます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、すっかり風もやんで綺麗な青空が広がる朝を迎えます。6時の気温は6℃、観光センター前駐車場には25台程度のマイカーがお越しになり、スキーにシールを装着するなど、乗鞍岳春山バスに乗車されようとするスキーヤーの姿があちこちで見られます。しっかりとした青空が広がるものの、山頂方面は北から南へと雲の帯が激しく流れていて、山頂方面の様子をうかがい知ることができない状態です。

やはり、昨日の雨は山頂方面では雪だったようで、5月15日(木)にオープンしたばかりの岐阜県側の乗鞍スカイラインは、8.7kmポスト付近(猫岳山腹)より上部で積雪凍結があって、吹き溜まりでは積雪が60センチにも及ぶ状況のため、開門時間前に通行止めが決まりました。凍結に関しては日中の日差しで解消が見込まれるものの、積雪については除雪作業を実施した後に開通するとのことで、少なくとも午前中の開通の見込みはないとのことです。

さて、観光センター前駐車場から7km先にある三本滝レストハウス前駐車場に向かいます。
6時過ぎの気温は4℃、30台ほどのマイカーがお越しになっていますが、いつもよりもやや少ない状況。ツアーコースでの下山滑走が困難な状況になってきたことから、観光センターから春山バスを利用されるスキーヤー・ボーダーの方々増えてきたようです。なお、ツアーコースの積雪状況については、この後の速報末尾でお伝えします。

乗鞍岳春山バスは運行開始前に毎日道路パトロールを実施しますが、今日もバス会社の方がパトロールを終えて三本滝ゲートに戻って来ました。位ヶ原山荘手前で一部凍結箇所があるものの、運行時刻ごろには融雪が見込まれて、今日は通常通り始発便の運行を開始するとのこと。そして、今日の始発便は三本滝から1台、観光センターから3台の合計4台で、三本滝レストハウス前駐車場から観光センター前駐車場へ、利用者のシフトが見られるようになって来ました。

乗鞍岳春山バスが到着した9時過ぎの位ヶ原山荘の気温は2℃、山麓ではほとんどなかった風が強く吹き抜けていて、山頂方面は足早に流れる雲の帯に絶えず包まれています。そして、いつものように屋根板下部から各フィールドに出発する様子が続きます。屋根板下部の雪はすっかり緩んでいてツボ足でも全く問題ない状況でも、出発時点からアイゼンを装着する方の姿が多く見られました。

屋根板からさらに位ヶ原に登り、大雪渓付近に到着すると、それまで視界が雲に遮られえていた山頂方面が青空にくっきりと姿をあらわし、天候の回復する様子が見られます。日差しの強さを感じるものの、バーンはさほど緩んでなく、フィルムパックがあちこちで見られう状況が続きます。

11時30分頃の肩の小屋の気温は0℃、ちょうど、この付近にやってくると、バーンが硬くなってきて、新雪の白い部分と汚れた春雪が所々で斑になっています。この先の山頂方面は、おそらく午前中だとアイゼンが必要となる硬さだったものの、午後になってシールの裏から雪の柔らかさを感じるようになってきて、アイゼンに履き替える必要がかろうじてなかった状況でした。
さて、通行止めとなっていた乗鞍スカイラインですが、午前中に除雪作業が完了し、正午に開通が決まりました。しかし、相変わらず強風が続いているため、自転車だけは通行止めが継続されました。シャトルバスについても、11時45分便から通常ダイヤでの運行が始まりました。

稜線付近からは遠景の山並みが真冬並み浮かび上がる様子が午後になっても綺麗に続き、どの山並みも真っ白な頂を並べています。本当に5月なのかと疑ってしまうような厳冬期の美しさです。綺麗な透明感あふれる青空が広がる光景は見事なものですが、今日は午後になっても風が収まらず、稜線付近では突風でバランスを崩すほどまでひどく、周期的に雲に飲み込まれる状況が終日続きました。

明日は今日よりも安定した良い天気に恵まれそうですから、絶好の春スキー日和となることでしょう。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.2 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/05/17 19:00更新)

 

【ツアーコース・かもしかゲレンデの積雪状況】 → ※ツアーコースの概要はノリクラガイドマップ (冬〜春スキー版 をご覧ください。

 

D 2014/05/17 14:35
ツアーコースの下半分はブッシュが目立つ
(ツアーコース − 2番標識付近)

E 2014/05/17 14:50
ツアーコース下山の要 − 積雪が分断され滑走不能
(ツアーコース − 入口急斜面上端)

F 2014/05/17 15:05
かろうじて滑走可
(ツアーコース −入口急斜面)

G 2014/05/17 15:05
滑走できるのはここまで、後はクマザサを藪漕ぎ
(かもしかゲレンデ上部、リフト終点100m手前)
=ツアーコースを熟知された方以外は滑走困難なため、春山バスでの下山をオススメします=

画像・記事の転載・引用・リンクについて

今日のツアーコースは、かろうじて下山滑走することができたものの、場所によっては歩いて下りなければならない状況で、かもしかゲレンデは完全に徒歩による下山となりました。そのため、一般的な判断としては、ツアーコースでの下山は困難と考えられ、位ヶ原山荘から春山バスにて下山することをオススメします。

ブッシュは3番標識付近から見られるようになりますが、1番標識付近までは何とか滑走できます。そして、入口急斜面上端(画像E)は完全に積雪が分断しました。そのため、歩いて下りることになりますがかなり急斜面で、さらにはブッシュや倒木があって、慎重に下りる必要があります。

入口急斜面(画像F)はかろうじて滑走可能ですが、滑走できるのはかもしかゲレンデのリフト終点から100メートル手前(画像G)までで、それ以降は完全に歩いて下山することになります。

積雪のある部分でもブッシュ・切り株が多く、安全に滑走できる状態ではなく、また、入口急斜面上端部分はかなり慎重に下りる必要がありますので、ツアーコースを熟知された方以外は、春山バスにて下山してください。

なお、5月4日(日)から、観光センター前バス停が、車道沿いから駐車場内のシャトルバスの停留所部分に変更されますので、観光センターからご乗車の方はご注意ください。


【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了が4月6日(日)で終了します。それに伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月6日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月7日(月)〜18日(金)11時 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(金)11時〜25日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
4月26日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(月) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月22日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(木)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)
※ 位ヶ原山荘営業日 : 4月12(土)・13日(日)と、4月19日(土)からは10月末まで連日営業        ※肩の小屋営業日 : 7月から10月上旬までの予定

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2014年5月15日(木)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.2
 

@ 2014/05/15 09:30
乗鞍スカイラインシャトルバス運行開始
(乗鞍スカイライン − 猫岳山腹)
A 2014/05/15 10:35
幸運にも樽開きの時だけ晴天が広がる
(乗鞍岳山開き祭 − 畳平バスターミナル前)

B 2014/05/15 12:10
雨にも負けず、乗鞍環境パトロール!
(肩の小屋専用道)

C 2014/05/15 13:00
こんな日は雷鳥の出番!
(肩の小屋・コロナ観測所分岐)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 毎年5月15日は、岐阜県側の乗鞍スカイラインの開通日。それにあわせて、乗鞍登山バス出発式、及び、乗鞍岳山開き祭が行われました。

日付が今日に変わる頃のほおのき平駐車場は、雲がまだらにかかって、明るい月が雲にぼやけている夜を迎えます。気温は16℃、寒さは全くなく、それどころか空気に温度感を感じる状態です。

そして、夜明け頃に一旦降り始めた雨が止んで、6時になると眩しい朝日が差し込む晴れた朝を迎えます。気温は13℃です。朝一番から二桁の気温ですから、寒さなんて全くありません。今日から乗鞍スカイラインが開通ですが、朝から高めの気温ということもあって、路面凍結など通行に支障となるものもなく、予定通り、7時からの開門となります。

朝一番は綺麗な青空が広がり、ほおのき平駐車場からは猫岳方面もはっきりと確認できたものの、6時30分ごろから上空に雲が流れ込んできて、一気に曇り空へと変わってしまいました。乗鞍スカイラインの開通にあわせて、シャトルバスの運行も今日から始まり、平湯温泉を出発した始発便がほおのき平駐車場に到着します。例年、運行開始初日を待ちわびてシャトルバスに乗車される方が結構いらっしゃるものの、天候が芳しくないこともあって、ほおのき平駐車場から始発便に乗車されたのは3名のみ。その後、7時ごろから小雨が降り始める生憎の状況となってきました。

始発便が出発した後のほおのき平駐車場では、毎年恒例の乗鞍登山バス出発式の準備が始まります。それと同時に、来賓や関係者の方々の受付も同時に行われます。雨の降り方がまとまってきて、会場に訪れた方々も傘を片手に出発式の始まるのを待つ状況となってきました。

8時40分に乗鞍登山バス出発式が始まります。出発式には花輪で飾られた濃飛バスとアルピコ交通の各車両が登場し、中部山岳国立公園80周年記念したラッピングバスの前でテープカットが執り行われました。そして、来賓の方々はこれらのバスに乗車して、畳平で行われる乗鞍岳山開き祭に向かいます。

バスの車窓は、出発直後は新緑が目に優しく映る光景が広がるものの、国道から平湯峠の分岐点を過ぎると残雪が点在する風景へと変化します。そして、平湯峠から乗鞍スカイラインに入るとほぼ完全に雪景色となります。今日は生憎の天候のため、遠景の山並みがかすんでしまったものの、笠ヶ岳や白山などの山並みは比較的くっきりと確認できました。ただ、森林限界を超えて四ッ岳カーブに差し掛かると濃霧が立ち込め始め、ところによっては視界が100〜200メートル程度まで低下します。

乗鞍スカイラインの中で、四ッ岳カーブ付近が最も積雪量の多い場所ですが、周辺の積雪状況から判断すると、ほぼ例年並といった感じですが、それより上部では積雪量が多いところもあって、岐阜県側の春スキーの指定地となっている鶴ヶ池雪渓は、例年よりもやや多い状況が見られました。

シャトルバスが到着した10時前の畳平の気温は12℃、小雨は収まって雲間に青空が広がり始めました。そして、10時より畳平バスターミナル前で乗鞍山開き祭が始まりました。最初に安全祈願祭が行われ、最後に祭司が「今日のような穏やかで安全な夏シーズンを迎えたい。」と、おっしゃっていました。安全祈願の神事に続いて、本日のメインイベントの鏡割り(樽開き)と続きますが、ちょうどこのタイミングが今日一番の青空が広がり、木槌を打ち下ろす音が畳平の晴天にこだましました。
その後は、来場者の方々への樽酒の振る舞いが行われ、ほおのき平駐車場から自転車でお越しになったヒルクライマーは、「この日のために、職場には3ヶ月も前からお休みを申請してやってきました。」と、おっしゃっていて、今日の山開き祭りを楽しみにお越しになった方もたくさんいらっしゃったようです。

ただ、この青空も山開き祭の終了と共に、雲に飲み込まれて、次第に小雨が降り始めてしまいました。正午の畳平の気温は8℃、視界は100メートル程度まで低下し、周辺の様子もほとんどわからない状況です。畳平から肩の小屋方面への専用道路(登山道)は、まだほぼ全面積雪に覆われ、時折、激しく雨の振る中、今週末から来場者が増えるため、乗鞍環境パトロールの方々が誘導ロープの設置に追われていました。

さらに進んで、肩の小屋・コロナ観測所の分岐点に達すると、雨と風は一段と強くなり、視界もさらに悪化します。大雪渓や位ヶ原方面の視界は全くないものの、その濃霧の先からは、県道乗鞍岳線の除雪の重機がエンジン音をうならせていて、どうやら大雪渓駐車場付近まで除雪が進んでいるようです。

畳平から肩の小屋・コロナ観測所までは、積雪はあるものの登山靴であれば問題なく歩くことが可能です。しかし、この先の肩の小屋方面は急斜面をトラバースする必要があり、アイゼンが必須です。今日は雪が柔らかく、キックしてステップを切るものの、すぐにステップが崩れてしまい、雪が柔らかい状態でもアイゼンがないと進むことが不可能でした。そんな中、身軽に雪面を行き交うのが雷鳥...今日もオス・メスのペアーが仲良く濃霧の中をあちらこちらへと歩く様子が見られました。

その後も天候の回復はありませんでしたが、山開き祭の時間帯だけは何とか天候に恵まれ、今シーズンも良い幕開けとなるのではないかと思います。

本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.2 は、今週末の5月17日(土)と18日(日)の取材分とあわせて、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/05/15 19:15更新)

【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了が4月6日(日)で終了します。それに伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月6日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月7日(月)〜18日(金)11時 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(金)11時〜25日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
4月26日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(月) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月22日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(木)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)
※ 位ヶ原山荘営業日 : 4月12(土)・13日(日)と、4月19日(土)からは10月末まで連日営業        ※肩の小屋営業日 : 7月から10月上旬までの予定

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2014年5月10日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.1

   ※ ツアーコース・かもしかゲレンデの積雪状況、乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月)を本日速報の最後に掲載しております。

@ 2014/05/10 08:10
春山バス始発便 路面凍結運休−ならば登って行くしかない!
(かもしかゲレンデ)
A 2014/05/10 10:25
第2便から運行開始
(位ヶ原山荘前)

B 2014/05/10 13:25
昨日の降雪は10センチ程度 − 硬く締まってアイゼン必須
(蚕玉岳〜朝日岳 稜線直下)

C 2014/05/10 14:00
新雪ってこんなに硬いの? − ガチガチバーンへドロップイン
(蚕玉岳山頂)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 終日に渡って ほぼ快晴が続き、昨日の降雪で真っ白に輝くノリクラの峰々は新雪とは思えない硬いバーンでしたが、綺麗な青空が今日一日を楽しく過ごさせてくれました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、小雨交じりの突風が荒れ狂う夜を迎えています。気温は4℃、気温以上に冷たさを感じる空気感があり、天候が不安定な状況が治まっていません。頭上に上る月の前を激しく雲が流れ、クルマが左右に揺さぶられる状況が続きます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、昨晩の嵐とは対照的な快晴無風の朝を迎えます。早朝5時の気温は1℃、5時前にはノリクラの峰々がモルゲンロートに染まり、一日の始まりがどんどん早くなってきます。観光センター前駐車場には20台程度しかクルマがやってきていません。やはり大型連休の翌週ということもあって、スキーヤーが準備する様子がちらほら見られるものの、観光客の方の姿は若干少なめです。

観光センターから約7km先の三本滝レストハウス前駐車場に移動します。
6時の気温は3℃、すでに40台ほどのクルマがお越しになっていて、出発の準備を始める様子があちこちで見られます。その様子からほとんどがスキーヤー・ボーダーの方々ようでした。この時点では、アスファルト部分はほぼ満車に近い状態ですが、未舗装部分にはまだクルマが入っていない状況。こちらでも大型連休ほどの混雑はありません。

三本滝レストハウス周辺でも、昨日の降雪でうっすらと雪化粧が施されている状況で、三本滝から位ヶ原山荘までの道路状況パトロールに向かったバス会社の方が7時前に戻ってきました。雪解け水が夜間凍結していることと、冷泉小屋から位ヶ原山荘の間で昨日の降雪が積もっていて、始発便は運行できる状況ではないとのこと。すぐに各バス停に運休の掲示を始めていました。

お越しになったスキーヤー・ボーダーの方々の反応を見ると、運休になるとは思いもよらなかった方や、昨日の降雪である程度予想されていた方などさまざまで、運休決定を聞いて、かもしかゲレンデを続々と登り始める様子が見られました。大半の方が第2便よりも先に到着しようとされ、8時前までには大半の方が出発したようです。そのため、9時ごろには三本滝レストハウス前駐車場は満車となったものの、人の姿がかなり少ない静かな状態となってしまいました。

日が高くなっても、暑さを感じるほどの状況ではありません。それでも、8時の時点で位ヶ原山荘で2℃まで上昇し、路面凍結も次第に解消されてきたため、2回目のパトロールの結果、第2便からの運行が決まりました。2便は4台が運行されましたが、その大半は観光センターからの乗客でした。また、観光センターから乗車された方の多くはスキーヤー・ボーダーとのことでしたので、ツアーコースの積雪コンディションや三本滝レストハウス前駐車場の混雑状況を懸念された方が多かったようです。(ツアーコースからの下山コースの状況は、速報の末尾でお伝えします。

乗鞍岳春山バスの第2便が到着した10時過ぎの位ヶ原山荘の気温は5℃。ほぼ快晴の空が続き、やや風があるものの、さほど寒さはありません。バーンは緩み始めてきて、歩きやすい状況で、いつものように準備を終えた方から順次山頂方面へと目指します。

屋根板や位ヶ原などでは、吹き溜まりを中心に10センチ程度の新雪が見られ、春の汚れた雪が真っ白にリセットされています。ただ、新雪の割にはパウダー感はあまり感じられず、むしろ強風の影響でやや硬い新雪です。

位ヶ原から大雪渓、そして、肩の小屋付近までは、シールでもほとんど問題ない状況ですが、その先の山頂方面は、バーンが急速に固くなってきます。新雪部分がかなり硬く締まっていて、シールで登ることができないわけではないものの、やや不安感があるコンディションのため、多くの方は稜線直下に差し掛かる前に、アイゼンに履き替える様子が見られました。

13時の稜線の気温は2℃、いつもは西から流れる風が、今日は東から吹き抜けています。午前中は立っていられないほどの強風でしたが、午後には風も弱くなり、穏やかな状況。日差しは燦々と降り注いでいても、バーンが緩むほどではなく、稜線からドロップインするボーダーの方々も、激しいエッジ音をこだましながら、硬く締まったバーンを滑り降りて行きました。

明日も良い天候が続く予報が発表され、気温が今日よりも上昇するとのことです。路面凍結の心配は今日よりも低いとは思いますが、乗鞍岳春山バスの始発便が運休する恐れも考えられますので、時間に余裕をもって行動されるようお願いいたします。

なお、本日取材分より、ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載を開始します。ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.1 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2014/05/10 18:45更新)


【ツアーコース・かもしかゲレンデの積雪状況】 → ※ツアーコースの概要はノリクラガイドマップ (冬〜春スキー版 をご覧ください。

D 2014/05/10 15:10
ここが下山コースのアキレス腱−雪はなんとか繋がっている
(ツアーコース − 入口急斜面上端)

E 2014/05/10 15:20
切り株を避けながら滑走
(ツアーコース − 入口急斜面)

F 2014/05/10 15:30
この先、しばらくは滑走可
(かもしかゲレンデ最上部)

G 2014/05/10 15:35
ゲレンデ上部は一部で板をはずす必要あります
(かもしかゲレンデ上部、初心者コース)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

ツアーコースやかもしかゲレンデの雪解けは思ったほど進んでなく、今週はかろうじて下山滑走可能な状態でした。

ツアーコースの中で、下山滑走可否の鍵となっているのは、入口急斜面の上端部分(画像D)ですが、こちらも何とか雪がつながっています。ただ、スキー板1枚分程度の幅しかないところもありますので、慎重に滑走してください。

その下の入口急斜面(画像E)も、思ったほど雪解けが進まず、切り株を避けながら滑走可能です。
さらに続いて、かもしかゲレンデ最上部(画像F)も、クマザサが広がっているものの、初心者コースと中級者コースの分岐点付近まで滑走可能です。

初心者コース上部(画像G)では、一旦、スキー板をはずす必要がありますが車道まで滑走可能です。その先のかもしかゲレンデ下部は、駐車場まで滑走可能です。

なお、この週末は下山滑走可能と考えられますが、次週末になると、入口急斜面の上端部分(画像D)が途切れると考えられます。この付近は人の背丈以上のブッシュが隠れていて、徒歩でも下山が困難な状況ですので、次週末は一般的には春山バスでの下山をオススメします。

なお、5月4日(日)から、観光センター前バス停が、車道沿いから駐車場内のシャトルバスの停留所部分に変更されますので、観光センターからご乗車の方はご注意ください。


【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了が4月6日(日)で終了します。それに伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月6日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月7日(月)〜18日(金)11時 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(金)11時〜25日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
4月26日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(月) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月22日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(木)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)
※ 位ヶ原山荘営業日 : 4月12(土)・13日(日)と、4月19日(土)からは10月末まで連日営業        ※肩の小屋営業日 : 7月から10月上旬までの予定

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2014年5月4日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  今回はノリクラ雪渓カレンダーの掲載はありません(正式版の連載は5月中旬開始予定))

   ※ 三本滝駐車場、ツアーコース・かもしかゲレンデの積雪状況、乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月)を本日速報の最後に掲載しております。

@ 2014/05/04 09:15
今日の始発便は8台 376名−運行開始以来 最高人数
(乗鞍岳春山バス始発便 − 位ヶ原山荘)
A 2014/05/04 09:40
気温7℃、快晴無風 − 見事な青空
(屋根板下部)

B 2014/05/04 10:50
さわやかな風が全身を吹き抜ける − ゆっくりのんびりと
(位ヶ原)

C 2014/05/04 13:35
360度のパノラマ − 山頂の賑わいは絶えず続く
(剣ヶ峰山頂(乗鞍岳山頂))

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ ゴールデンウィーク後半の二日目。よい天気に恵まれて、乗鞍岳春山バスは運行開始以来 最高の利用者数を記録し、位ヶ原から大雪渓、そして、稜線から山頂まで、多くの人で賑わった一日でした。

早朝、5時の乗鞍高原の気温はマイナス1℃、雲ひとつない快晴の青空が広がっています。今日はゴールデンウィーク後半の二日目、観光センター前駐車場には60台ほどと昨日より多くの車がお越しになっていて、サマーシーズンの週末よりも多い状況です。そして、真っ青な空にノリクラの峰々が聳え立つ様子が、冷え込んだ朝にきりっと輝いています。

観光センターから7km先にある三本滝レストハウス前駐車場もたくさんのマイカーがお越しになっています。
6時の三本滝レストハウス前駐車場の気温はマイナス1℃、霜柱の立つ冷えた朝です。昨日の速報でもお伝えしたように、駐車スペースは未舗装部分まで拡張されて、これまでの2倍以上の収容台数が確保されました。6時の段階では、アスファルト部分はほぼ満車で、未舗装部分には数台程度しか見られない状況も、8時近くになると、続々とマイカーがお越しになって、ほぼ満車に近い状態となりました。

お越しのマイカーがこの状況ですから、乗鞍岳春山バスも今日は混雑が見られました。
通常、始発便はスキーヤー・ボーダーの方々が多いため、観光センター前駐車場よりも三本滝に配車される台数が多いものの、今日は観光センターからの乗客がかなり多く、三本滝で3台だったのに対し、観光センターは5台でした。合計8台の始発便の乗客数は376名で、この連休期間中の一日の乗客数に匹敵するほどで、さらに、配車台数が観光センターのほうが多くなる逆転現象はこれまで見られませんでした。また、2便目以降の乗客数も多く、最終的に今日一日の乗客数は689名を記録し、乗鞍岳春山バスとしての運行が始まって以来、過去最高の一日乗客数を記録しました。今日は特に一般観光客(雪見客)の増加が顕著だったようです。

春山バスが到着した9時の位ヶ原山荘の気温は7℃、アウターを着ていても暑さは感じない状況ですが、雪はすでに緩んでいて、春山バスを降りた登山客の中には、雪の上に深い足跡を残しながら、屋根板を登る様子が見られました。

屋根板を登っているときは、あまり風を感じることはありませんでしたが、位ヶ原に到達すると、ひんやりとしたさわやかな風が吹き抜けるようになります。
11時の位ヶ原の気温は6℃、周辺では雪の上に腰を下ろしてゆっくりと休憩されるスキーヤーの姿があちこちで見られ、乾いた心地よい風が全身を吹き抜けて行く感覚が、たまらなく心地よく感じるものです。

位ヶ原山荘から一斉に登り始めたスキーヤー・ボーダーの方々は、まるでアリの行列のように稜線目指して登って行きます。大雪渓付近まではそれほど硬いバーンではなかったものの、肩の小屋付近に到達すると、シールで上るには若干グリップに不安が見られる硬いバーンへと変化します。そして、お昼前になると、稜線方面に雲が流れ込んで、昨日のような天候の推移が心配されましたが、それも1時間ほどで再び青空が戻ってきました。

正午の稜線直下の気温は2℃。肩の小屋から朝日岳への肩まで登ったところで、シールのグリップが効きにくくなってきたため、この先は、ブーツにアイゼンを装着して登ります。稜線を目指す多くの方は、アイゼンを装着されていましたが、中にはそのままシールで登るスキーヤーもいらっしゃり、スリップ・転倒される様子も見られましたので、シールのグリップが完全に失われる前に、アイゼン装着の手間を惜しまないことが大切です。

13時の朝日岳〜蚕玉岳稜線の気温は2℃。強烈な風が吹き抜けるものの、アウターを着ていれば寒さは感じません。ただ、この強風もこの稜線だけのようで、蚕玉岳より先は、ほとんど無風に近い穏やかな状態でした。
今日の稜線から山頂にかけてのルートは、無人になる瞬間が全くないほどの人気振り。特に乗鞍岳の主峰である剣ヶ峰山頂では、絶えず20〜30名の方が登頂されていて、穂高連峰から浅間山や八ヶ岳、そして、南アルプス、さらには剣ヶ峰山頂まで登らないと見ることのできない御岳山が目前に迫る様子など、360度の大パノラマを堪能される様子がいつまでも続きました。

その後も、綺麗な天候はほぼ終日に渡って続きました。そろそろ、春スキーの季節も山頂・稜線方面がメインとなりますが、天候や気温によっては、今日のように晴れていても、アイスバーとなることが良くありますので、アイゼンの携行は必須と考えられます。

4月24日(木)の春山バス試運転の模様から始まったゴールデンウィーク期間中の速報も、本日で終了します。次回は通常通り、週末ごとの更新となりますので、ご了承ください。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー はありません。
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は先週末で終了させていただき、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は、5月中旬から連載開始予定です。 (2014/05/04 18:00更新)
 


【三本滝駐車場、ツアーコース・かもしかゲレンデの積雪状況】 → ※ツアーコースの概要はノリクラガイドマップ (冬〜春スキー版 をご覧ください。

 

D 2014/05/04 07:55
駐車場は未舗装部分も利用可に − でも8時ごろには満車
(三本滝レストハウス前駐車場)

E 2014/05/04 15:10
ツアーコース→かもしかゲレンデの下山滑走は大型連休まで
(ツアーコース − 入口急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

昨日と同様、三本滝レストハウス前駐車場は、未舗装部分も含めて、8時位には満車に近い状態となりました。満車になったあとでも、続々とマイカーがお越しになっては引き返す様子が続きました。

ツアーコースのバーンコンディションですが、今日はかなりザクザクの雪質で、午後になってよく見られるパックはありませんでした。しかし、所々でコブが発生してやや滑りにくい状況となっていますので、不整地滑走に自信のない方は、位ヶ原山荘から春山バス下り便をご利用ください。

また、雪解けに伴って、ブッシュなどは2番標識より下部で見られますが、昨日より確実に多くなっています。
特に注意が必要なのは、1番標識より下部に分布する切り株で、場所によっては、迂回しながら滑走が必要です。
その先のツアーコース入口急斜面は、画像Eの通りで、こちらも切り株を迂回しながらの滑走となります。さらに先のかもしかゲレンデのクマザサは、昨日の段階よりも大幅に広がって、あと数日でバーンを分断するものと考えられます。最終地点のかもしかゲレンデ下部は雪解けが進むものの、問題箇所はほとんどありません。
この状況から、大型連休期間中はかろうじて下山滑走可能でも、次の週末になると、ツアーコース入口急斜面、及び、かもしかゲレンデの下山滑走は困難な状況となる可能性がかなり高いと考えられます。また、下山滑走困難となった場合は、位ヶ原山荘より春山バス下り便で下山されるようお願いいたします。

なお、明日5月4日(日)から、観光センター前バス停が、車道沿いから駐車場内のシャトルバスの停留所部分に変更されますので、観光センターからご乗車の方はご注意ください。


【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了が4月6日(日)で終了します。それに伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月6日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月7日(月)〜18日(金)11時 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(金)11時〜25日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
4月26日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(月) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月22日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(木)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)
※ 位ヶ原山荘営業日 : 4月12(土)・13日(日)と、4月19日(土)からは10月末まで連日営業        ※肩の小屋営業日 : 7月から10月上旬までの予定

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号

 

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■2014年5月3日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  今回はノリクラ雪渓カレンダーの掲載はありません(正式版の連載は5月中旬開始予定))
 

   ※ 三本滝駐車場、ツアーコース・かもしかゲレンデの積雪状況、乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月)を本日速報の最後に掲載しております。
 

@ 2014/05/03 08:25
乗鞍高原の子供たち−「水芭蕉子」がスキーヤーを歓迎
(乗鞍岳春山バス − 三本滝バス停)
A 2014/05/03 09:50
山頂へ出発する頃には曇り空に
(屋根板)

B 2014/05/03 10:50
そろそろ雷鳥に恋の季節−ハイマツ帯には立入らないように
(位ヶ原 − 左:オス、右:メス)

C 2014/05/03 11:25
天候はめまぐるしく変化 − 山頂方面はホワイトアウト
(大雪渓前)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ いよいよ、ゴールデンウィーク後半が始まりました。しかし、天候ははっきりせず、山頂方面は完全にホワイトアウトで足元すら確認できない状況となるタイミングもありました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、綺麗な星空の広がる夜を迎えています。気温は6℃、少しばかり風を感じますが、その風が温んでいるように感じらる状況。寒さというものから完全に開放された夜が続きます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、早朝5時前にはノリクラの白肌が赤く染まる快晴の朝を迎えます。気温は3℃とやや冷え込んでいます。観光センター前駐車場には、この時間ですでに30台ほどもお越しになり、まるでグリーンシーズンのような賑わいとなっています。朝一番は雲ひとつない快晴でしたが、6時を過ぎる頃になると薄い雲がたなびくようになって来ました。数日前までの段階では、今日の天気予報は晴マークが並ぶはずでしたが、上空に寒気は入り込むため、日中は次第に天候が変化するとのこと。どうやら、朝一番からその兆候が見え始めてきました。

観光センターを後して三本滝レストハウス前駐車場へ向かいます。6時の三本滝レストハウス前駐車場は8℃まで上昇し、寒さはありません。すでにアスファルト部分はほぼ満車に近いくらいにマイカーがお越しになっています。しかし、2日前に隣の未舗装部分の除雪が行われ、駐車台数は2倍以上となっています。6時の時点では未舗装部分はまだマイカーはお越しになっていませんが、8時位までにはほぼ満車となりました。また、7時を回る頃になると、時折、太陽が雲に隠れるタイミングが現れ、風が流れ始めます。

今日は乗鞍岳春山バスの運行開始を祝して、乗鞍高原の子供たちがふんした「水芭蕉子(みずば しょうこ)」が、訪れたスキーヤーの皆さんにお菓子を振舞うイベントが行われました。お菓子を手渡されたスキーヤーの中には「もらったお菓子を登行途中の行動食にします。」と、うれしそうに受け取る様子が見られました。乗鞍高原の水芭蕉は、ちょうどゴールデンウィーク期間中に見頃を迎えています。乗鞍高原が冬から春を迎えて一番最初に開花するのが水芭蕉で、真っ青な空に真っ白なノリクラをバックを水辺に映しながら可憐に咲き乱れる様子は、一見の価値があるでしょう。

今日の乗鞍岳春山バス始発便は、三本滝に直行したバスが3台と、観光センターからの2台が三本滝で合流し、今日は合計5台が位ヶ原山荘へと出発しました。
運行開始からまだ1週間しか経過していませんので、車窓からの雪の壁はバスの背丈以上に聳え立っています。雪の壁は日に日に融けて行きますから、お早めにお越しいただくと共に、今後、5月下旬になると、位ヶ原山荘の先の区間の除雪が完了して、春山バスも大雪渓まで延長運行されますので、さらに標高の高い場所では、バスに覆いかぶさるほどの雪の壁が見られるようになります。ゴールデンウィークだけでなく、初夏の春山バスにも再度お越しいただければ幸いかと思います。

春山バス始発便が到着した9時の位ヶ原山荘の気温は7℃。天候の変化と共に山頂方面が霞み始めています。お越しになったスキーヤーの方々も急いで出発します。日差しがほとんどなくなっても、バーンは比較的柔らかめで、ツボ足だと所々で踏み抜く状態です。また、日差しがないため、暑さどころか幾分肌寒さすら感じる状況でした。

屋根板から位ヶ原へ到達すると、風に冷たさが伴うようになり雲が低くなってきて、山頂方面はほとんど確認できないようになります。そして、雪解けが進んで、あちらこちらでハイマツ帯が見られるようになってきた位ヶ原の雪原に活発に飛び回るのが雷鳥。良く見ると、真っ白な羽毛の中に黒い部分が見られるようになり、夏の雷鳥へと換羽が始まっています。また、ハイマツ帯の中には、2羽の雷鳥が仲良く過ごす様子が見られ、そろそろ雷鳥にも恋の季節がやって来たようです。なお、ハイマツ帯は雷鳥の住処となりますので、立入ったり、過度に近寄ったりしないようお願いいたします。

時間と共に、山頂方面に雲がかかっている時間帯が長くなり、風にも冷たさを感じるようになってきます。それでも、今日はたくさんの方が山頂方面へと向かったようです。今日のような天候の場合は、視界の確保できる標高までの行動にとどめておいたほうが安全かと思います。

位ヶ原までの雪質は、ほぼ完全に春雪で、大雪渓より上部は、湿雪の新雪が数センチ程度覆われていて、さらに上部の肩の小屋では10センチ程度も降り積もっています。おそらく先日の雨は、上部では雪だったようです。

13時の肩の小屋の気温は0℃。天候はめまぐるしく変化して、視界が効くときは位ヶ原やツアーコース方面まではっきり確認できるものの、全く見えないときは数メートル先まで確認できません。午後になっても天候の回復はなく、早めに下山が強いられる状況でした。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー はありません。
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は先週末で終了させていただき、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は、5月中旬から連載開始予定です。  (2014/05/03 17:00更新)



【三本滝駐車場、ツアーコース・かもしかゲレンデの積雪状況】 → ※ツアーコースの概要はノリクラガイドマップ (冬〜春スキー版 をご覧ください。

 

D 2014/05/03 07:20
三本滝駐車場 − 砂利部分が除雪して拡張されました
(三本滝駐車場)
E 2014/05/03 12:00
ご注意! − いたるところで雪崩が発生
(摩利支天岳 − 幅20〜30m×長さ230m)

F 2014/05/03 13:35
ツアーコースは切り株が目立つが、連休中は下山滑走可能
(ツアーコース入口急斜面)

G 2014/05/03 13:40
かもしかゲレンデも、何とか下山滑走可能
(かもしかゲレンデ上部)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

本文でもお伝えしたように、三本滝レストハウス前駐車場は、未舗装部分の除雪が実施されて駐車スペースが拡張し、未舗装部分を含めて、今日は8時位で満車に近い状態となりました。

また、数日前のものと思われますが、摩利支天岳で雪崩が確認され、大日岳方面でも雪崩の痕跡があったとの情報があります。表層雪崩と考えられますが、サイズは決して小さくありませんので、入山時にはご注意ください。

ツアーコースの積雪状況ですが、4月30日(水)の速報と基本的には変わりません。
ただ、多くの方が滑走されていて、場所によってはコブ状になっていますので、不整地の滑走に自信のない方は、位ヶ原山荘から春山バス下り便をご利用ください。ブッシュは2番標識より下部で確認され、切り株は1番標識より下部で見られますが、下山滑走に支障となる状況ではありません。おそらく、連休期間中は問題なく滑走できると思います。

ツアーコースより下部の かもしかゲレンデは、画像Gの通り、ゲレンデ最上部でクマザサが広がっていますが、現時点では板をはずすことなく、下山滑走可能です。連休後半になると、途切れる可能性があります。現段階では、途中の車道部分では板をはずす必要がありますが、三本滝レストハウスまで問題なく下山滑走できます。

なお、明日5月4日(日)から、観光センター前バス停が、車道沿いから駐車場内のシャトルバスの停留所部分に変更されますので、観光センターからご乗車の方はご注意ください。


【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了が4月6日(日)で終了します。それに伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月6日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月7日(月)〜18日(金)11時 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(金)11時〜25日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
4月26日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(月) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月22日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(木)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)
※ 位ヶ原山荘営業日 : 4月12(土)・13日(日)と、4月19日(土)からは10月末まで連日営業        ※肩の小屋営業日 : 7月から10月上旬までの予定

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号

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