【速報バックナンバー 2018年4月分】

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◎ 4月

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■2018年4月28日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.5
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

@ 2018/04/28 08:30
本日より乗鞍岳春山バス運行開始
(三本滝バス停)
A 2018/04/28 09:50
山頂目指して頑張るぞ!
(屋根板入口)

B 2018/04/28 10:55
快晴と爽やかな空気に包まれ、春山スキー日和
(大雪渓付近)

C 2018/04/28 13:10
絶景に囲まれる − ここまで登ってきてよかった〜!
(蚕玉岳〜朝日岳稜線)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日からゴールデンウィーク前半の三連休が始まりました。そして、乗鞍岳春山バスも今日から運行開始され、快晴のもと、多くのスキーヤー・ボーダー・登山の方が、山頂目指して一斉に登る様子は、ノリクラの春の風物詩とも言えるでしょうか?

<乗鞍高原、道路状況、三本滝レストハウス前駐車場>
早朝6時の乗鞍高原は、快晴の朝を迎えます。気温は2℃、少し肌寒いコンディションです。今日は日が高くなっても暑いという感覚はほとんどなく過ごしやすい一日となります。そして、乗鞍高原から三本滝レストハウス前駐車場へ移動しますが、休暇村から三本滝までの区間は道路わきに積雪が残り、雪解け水による路面凍結が懸念されるものの今日はありませんでした。大型連休明けくらいまでは注意が必要です。

そして、7時の三本滝レストハウス前の気温は5℃、少し肌寒い空気の流れを感じます。レストハウス前のアスファルト部分は満車、未舗装部分には20台ほどのマイカーがお越しになり、出発の準備が始まります。バス会社の道路パトロールが毎朝実施されますが、路面凍結などもなく、予定通り始発便より運行されることが決まります。今日の始発便は5台運行され、約190名の方を乗せて位ヶ原山荘に向けて出発しました。その大半が山頂方面に向かうスキーヤー・ボーダー・登山の方だった模様です。なお、三本滝出発時にのりくら観光協会の方によるお菓子のプレゼントが行われました。

<乗鞍岳春山バス、位ヶ原山荘、屋根板方面>
三本滝を出発した春山バスの車窓には周囲の雪景色が映し出されますが、冷泉小屋を過ぎたあたりからは雪の壁に圧倒される状況。雪壁の高さは、例年並みか、場所によっては、やや少ない状況も見られますので、雪景色をご覧にお越しになる方は、できる限り早めに計画されることをオススメします。

9時30分の位ヶ原山荘の気温は6℃、少しひんやりした感覚があるものの、強い日差しのもとでは、ちょうど良いコンディション。一斉に降り立ったスキーヤー・ボーダーの方々が春山入山計画書に必要事項を記入し、投函してから、屋根板入口へと移動します。昨晩、若干の降雪があった模様で、所々でうっすらと白くなり、バーンは若干締まっています。それでもボードのソフトブーツでも問題なく登ることができる程度の硬さです。

始発便で一斉にお越しになり、賑やかな雰囲気も、シール・スノーシュー・アイゼンなど、それぞれの登攀用具の準備が整えば山頂目指して三々五々に出発します。

<大雪渓から稜線方面>
先ほどまで締まっていた雪質も次第に緩み、屋根板から位ヶ原までは表面がザクザクした春雪。しかし、大雪渓からは表面に幾分硬さが感じられるようになってきます。11時の大雪渓の気温は10℃で快晴無風が続きますが、爽やかな空気に包まれ、暑さしらずのコンディションです。これから山頂に向かう方々が大雪渓でのんびり一休みする様子も見られ、穏やかな春山を楽しんでいます。

大雪渓上端中央から稜線に向かうルートは、すでに両脇をハイマツ帯が出始めていて、例年の5月上中旬並みの積雪状況を見せており(その他の画像を参照)、また、蚕玉岳〜朝日岳稜線直下にも岩の頭が出始めていて、例年の5月下旬〜6月中旬並みの様子が見られ、今後の積雪状態が心配されます。

13時の稜線の気温は8℃、快晴が続き、絶景に包まれた絶好の春山日和です。心地よい風が吹き抜け、アウターなしでも問題ない状態でしたが、バーンはやや硬く、稜線付近はシールがかなり効きにくい状態でしたので、アイゼンは必ず携行してください。

<ツアーコースの積雪状況>

【ツアーコースの積雪状況】
★昨年の5月上旬並の積雪状況で、今年の下山滑走可能は5月上〜中旬が限界の可能性も★
ツアーコース − 入口急斜面 ツアーコース入口からかもしかゲレンデ最上部付近

ツアーコース − 入口急斜面上〜1番標識間

かもしかゲレンデ上部(初心者コース)

現時点では、ツアーコース位ヶ原急斜面から入口急斜面まで問題なく滑走可能ですが、先週よりかなり雪解けが進んでいて、入口急斜面などでは昨年の5月上旬並の状況です(昨年は5月中旬で滑走困難になりました)。さらにその先のかもしかゲレンデは、最上部はクマザサがかなり生い茂っています。また、ゲレンデ上部もかなり積雪が少なくなっています。

今後の天候などによって大きく左右されますが、スキー板を途中で外さすことなく下山滑走できるのは、ゴールデンウィーク後半あたりが限界かもしれない状況です。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪0センチ。(先週より45センチ減少、昨年より90センチ少なく、5月中旬並み)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪50センチ。(先週より35センチ減少、昨年より45センチ少なく、5月中旬並み)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪145センチ。(先週より50センチ減少、昨年より50センチ少なく、5月上旬並み)

次回速報は5月5日(土)の予定です。なお、今回取材の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.5 は今週末掲載予定です(2018/04/28 20:00更新)

 

【4月28日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】

 

【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】

4月8日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月8日(月)〜4月17日(火)までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。
  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月7日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

4月8日(月)〜17日(火)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

4月17日(火)11時〜27日(金)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

4月28日(土)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

5月下旬〜6月30日(土)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月24日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(火)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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■2018年4月26日(木)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.5
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

@ 2018/04/26 10:35
路面凍結が懸念されたが、試運転は無事実施
(乗鞍岳春山バス試運転 − 冷泉小屋上 20号カーブ)
A 2018/04/26 11:10
雪壁5メートル − ほぼ例年並み
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘下 17号カーブ)

B 2018/04/26 11:50
試運転は無事終了し、明後日4月28日からの運行開始決定
(位ヶ原山荘前)

C 2018/04/26 11:55
この絶景が皆様のお越しをお待ちしています
(位ヶ原山荘前)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 明後日4月28日(土)より運行開始が予定されている乗鞍岳春山バスの試運転が本日実施され、参加関係者各位の了承のもと、正式に明日から運行開始が決定されました。

早朝7時の乗鞍高原は、雲一つない快晴の朝を迎えます。気温は3℃、強い日差しに寒さはほとんど感じません。昨日のノリクラは森林限界以降も雨で、試運転が実施される県道乗鞍岳線は、道路わきの残雪からの雪解けと昨日の雨水が路面凍結して、所々で全面凍結となっている状態とのこと。ただ、風もなく、気温もぐんぐん上昇しているため、今後の雪解けを期待します。

<乗鞍高原の水芭蕉>
この時期の乗鞍高原といえば「水芭蕉」」。今年は少し早く咲き始め、標高1200メートルの大野川学校(小中学校)近くにある宮ノ原水芭蕉群生地は、完全に見頃を迎えています。周辺では桜の開花も同時に見られ、まさに花の春を迎えています。強い日差しを受けて、群生地は水芭蕉特有の香りがむせるほど充満し、一つ一つの花も例年よりも大きくボリュームがあります。宮ノ原水芭蕉群生地と並んで知られる一の瀬園地のまいめの池は、まだ、つぼみが水面から出始めた段階で、こちらは、ほぼ昨年並みの状況で、ゴールデンウィークあたりに開花・見頃を迎えるとものと思われます。

<乗鞍岳春山バス試運転>
9時の観光センターは、快晴が続き、気温13℃、快晴が続いています。観光センター駐車場には地元の方が集まり、これからツアーコース方面への誘導ロープ設置作業に向かうとのこと。これは乗鞍岳春山バスでお越しになったスキーヤー・ボーダーの方々が、安全にツアーコースに下山滑走できるように設置するためのもので、毎年、乗鞍岳春山バス運行開始前に実施されます。

そして、10時前にアルピコ交通の試運転バスが観光センターに到着。春山バス試運転は、実際に運行に使用され、全長が12メートルもある大型観光バスが用いられ、松本建設事務所、環境省、中信森林管理署、松本地域振興局観光課など行政関係者を始め、除雪を担当したサワンド建設、そして、地元関係者として乗鞍温泉旅館組合、乗鞍温泉民宿組合、のりくら観光協会の役員、さらに、春山バスの事業を取りまとめる松本市山岳観光課の方やバスを運行するアルピコ交通の方々など約20名を乗せて出発します。

4月1日より除雪が開始され、途中で降雪・積雪に見舞われる日があり、何とか試運転に間に合うように除雪が完了できました。例年だと、カーブのきつい所は道幅が狭い傾向が見られるものの、今年はそのような場所は皆無で、春山バス試運転を担当された運転手さんも「今年はかなりラク!」と、おっしゃるほどで、途中で何度か雪壁の様子の確認・撮影をする以外で、バスを止めて除雪状況をチェックする様子は全くありませんでした。また、今朝は摩利支天などでかなりの凍結が見られたようですが、日中の日差しでほぼ完全に溶けて運行に支障となるものはありませんでした。

県道乗鞍岳線の雪壁は、三本滝ゲート以降はほぼ全域で見られ、最も高い17号カーブ付近で5メートルほどで、昨年と大きな違いはなかったものの、それ以外のところでは積雪が少な目という傾向がありました。

<位ヶ原山荘に到着、意見交換会と運行開始の最終決定>
11時30分、標高2350メートルの位ヶ原山荘の気温は8℃もあって、きれいな快晴が続きます。位ヶ原山荘内で意見交換会が行われ、各機関の担当者からの意見・コメントがあったものの、問題点となるものはなく、予定通り、明後日28日(土)からの運行開始が決定されました。なお、意見交換会の中では、今回の試運転で問題となる箇所はないことが確認したことはもちろんですが、@ 乗鞍高原宿泊者のチェックアウトする時間帯に合わせて、観光センター10時30分発の便を追加して、1日5便体制にしたこと。A 4月23日にリニューアルオープンした「いがやレクレーションランド」にもぜひお立ち寄りいただきたいという地元からのPRもあり、乗鞍岳に合わせて、山麓の乗鞍高原も同時に楽しんで頂きたいとの願いが込められていました。

また、昨年の乗鞍岳春山バスの利用者数は6823名(うち雪見客は3160名)で昨年をわずかに下回る状況でしたが、1日5便体制となることから、さらなる利用客増加が期待されるところです。乗鞍岳春山バスは、4月28日から6月30日まで毎日運行されますが(※)、当日の天候状況によって運休となる場合がありますのでご注意ください。(※ 6月24日(日)は乗鞍天空マラソン開催のため全便運休)

なお、今回取材の ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版Vol.5 は、次週末掲載予定です。 (2018/04/26 16:15更新)

 

【4月26日(木)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】

4月8日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月8日(月)〜4月17日(火)までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。
  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月7日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

4月8日(月)〜17日(火)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

4月17日(火)11時〜27日(金)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

4月28日(土)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

5月下旬〜6月30日(土)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月24日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(火)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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■2018年4月21日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.4
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

@ 2018/04/21 08:00
今日はかもしかゲレンデからスタート
(県道乗鞍岳線 休暇村〜三本滝間開通)
A 2018/04/21 08:30
山頂目指して
(かもしかゲレンデ)

B 2018/04/21 12:55
ノリクラデビューが終日快晴だなんて最高!
(位ヶ原)

C 2018/04/21 14:30
除雪作業は位ヶ原山荘のすぐ手前のカーブに到達
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘下 17号カーブ)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日は春を通り越して真夏を思わせるような暑い一日でした。特にかもしかゲレンデやツアーコース序盤は快晴無風が続き、体にこたえる状況でもありました。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝6時30分の乗鞍高原は、雲一つない快晴の朝を迎えます。気温は6℃、30分ほど前まで3℃しかなかった状態から、強い日差しを受けて、朝のひんやりとした雰囲気はもうありません。

県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝間の冬季閉鎖が4月17日(火)に解除され、今回は三本滝ゲートまでマイカーで向かい、かもしかゲレンデからのスタートとなります。道路のわきにはまだ積雪が残っていて、雪解け水が所々に道路へしみだしていますので、しばらくの間は夜間凍結によるスリップに注意が必要かと思います。

7時の三本滝レストハウス前駐車場の気温は6℃。まだ7時だというのに、レストハウス前のアスファルト部分は収容台数50台はすでに満車。隣の未舗装部分にもすでに20台ほどが埋まり、混雑しています。なお、レストハウス横の公衆トイレは、配管凍結のため、しばらくは利用できないとのことで、少なくとも、28日(土)までに利用可能な方向にしたいということでした。


今日はかもしかゲレンデから出発しますが、8時の段階で気温は10℃近くまで上昇し、アウターをザックに押し込み、中には半袖で登る様子も見られました。バーンは朝一番はやや硬い状態だったものの、7時の段階でも、シールでほとんど問題なく登行できる状態でした。また、一部で雪解け箇所があるものの、現時点では登行・下山滑走ともに問題となる箇所はありません。

<ツアーコース>
9時過ぎのツアーコース入口の気温は10℃、しかし、体感的にはもっと暑さを感じる状態。この辺りから若干風が吹き抜けるようになり、しばしのグールダウンを図ることができます。しかし、無風になるととにかく暑い!顔から火を吹くのではと思うほどの状態で、入口急斜面を登り切ったあたりから風が吹き抜け、6番標識から空気感がひんやりとした状態へと変化します。バーンコンディションは完全にザクザクの春スキー状態。4月17日(火)の雨は、ツアーコース位ヶ原急斜面あたりから雪に変わった模様で、べたついた新雪の名残が残っていました。

なお、今日は終日10℃以上の気温のため、ツアーコースは午後になっても再凍結せずザクザクのまま、15時以降でもバーン状態はザラメの春雪状態が続き、下山滑走も問題なく、楽しく滑ることができました。

<位ヶ原・大雪渓>
位ヶ原まで到達すると、ひんやりとした心地よい北風に包まれます。13時の位ヶ原の気温は8℃、冷たいという感じはなく、午前中の火照りを覚ましててくれるほど良い状態です。

そして、14時の大雪渓の気温は16℃、位ヶ原のひんやりとした空気と異なって、やや蒸した感じの空気が残っていて、ひんやりとしたところでは気温が急激に下がり、そうでないところは上昇するという状態を繰り返していましたが、天候は安定し終日快晴でした。

なお、今日は山頂方面に出向く方が多く、蚕玉岳〜朝日岳稜線からの滑走ラインと、剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走ラインは無数のシュプールが刻まれ、稜線までザクザクの雪質だった模様。ゴールデンウィーク並の賑わいで、おそらく、三本滝レストハウス前駐車場のクルマの台数から、150名程度の方はお越しになったのではないかと思われます。

<県道乗鞍岳線の除雪>
昨日4月20日(金)に除雪先頭が位ヶ原山荘に到達しましたが、今日はその300メートル手前の17号カーブでの除雪作業が行われていました。ただ、位ヶ原山荘までの区間で最も積雪の多い場所のため、山荘付近の除雪はもう少し時間がかかりそうです。4月28日(土)予定の乗鞍岳春山バスの運行開始に間に合うよう除雪作業が進められていますが、今後の除雪状況により運行開始が延期される可能性もあります。

<ツアーコースの積雪状況>
17日(火)の降雪は、降雪場増加にはつながらなかった模様で、4月下旬〜5月上旬並の積雪状態です。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪45センチ。(先週より15センチ減少、昨年より80センチ少なく、5月上旬並み)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪85センチ。(先週より20センチ減少、昨年より20センチ少なく、4月下旬並み)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪195センチ。(先週より25センチ減少、昨年より20センチ少なく、4月下旬並み)

ツアーコースは、一部でブッシュ出現が見られるものの、登行・下山滑走に問題はありません。かもしかゲレンデも現時点では登行・下山滑走に問題ありません.    

次回速報は4月21日(土)の予定です。なお本日取材の ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版Vo.4 は次週末掲載予定です(2018/04/21 20:00更新)

 

【4月21日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】

4月8日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月8日(月)〜4月17日(火)までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。
  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月7日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

4月8日(月)〜17日(火)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

4月17日(火)11時〜27日(金)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

4月28日(土)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

5月下旬〜6月30日(土)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月24日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(火)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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■2018年4月14日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.3
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

@ 2018/04/14 08:00
今日はここからスタート!
(休暇村ゲレンデ − 今週は全山登行を強いられる)
A 2018/04/14 07:05
ノリクラの芽吹きはまだ − 枝先の小さな芽を食べる
(カモシカ − 善五郎の滝遊歩道)

B 2018/04/14 09:20
スキー場内の積雪はまだ十分
(かもしかゲレンデ)

C 2018/04/14 12:45
午後から周期的に濃霧・ホワイトアウトへ
(位ヶ原)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 先週でスキー場のリフト営業が終了し、今日は休暇村ゲレンデから全山登行を強いられますが、天気予報よりも天候推移が遅くなって、雨に降られずに済みました。

<乗鞍高原、道路状況>
早朝7時の乗鞍高原は、雲量が多いものの晴れた朝を迎えます。気温はプラス3℃、今日は上部の大雪渓まですべてプラスの気温となりました。上空には綺麗な鰯雲が広がり、絵になる空模様ですが、これから天候悪化のサインでもあります。乗鞍高原周辺は林の中もかなり雪解けが進んでいます。そんな中、立派なカモシカがこちらの様子をうかがっています。平地ではとっくに葉桜となり新緑の美しい状況を見せるものの、ノリクラの春はもう少し先のこと...カモシカは枝先の小さな硬い芽を口にしていました。

周辺の道路には積雪凍結はもうありませんが、突然の降雪で積雪となる可能性はまだありますのでご注意ください。

<休暇村ゲレンデ、かもしかゲレンデ、ツアーコース>
冒頭で申し上げたように、今日は標高1600メートルの休暇村ゲレンデから出発です。リフトは利用できないため、全山歩くことを強いられるにもかかわらず、すでに20名ほどの方がお越しになっています。8時の気温は8℃、スタート直後の休暇村ゲレンデはやや硬い感じがあるものの次第に緩み、9時のかもしかゲレンデはザクザクとした足裏感触になってきます。休暇村ゲレンデからかもしかゲレンデはまで、雪解け箇所はあるものの、登行・下山滑走とも問題ないコンディションです。

三本滝レストハウス前駐車場は、休暇村ゲート〜三本滝ゲート間の開通に合わせて、除雪が進められていますが、アスファルトが見える状況には至っていません。おそらく、今後の降雨による雪解けと除雪作業によって、駐車スペース確保が図られると思います。

10時のツアーコース入口の気温は7℃、少し風に冷たさを感じるようになるものの、寒いという状況ではありません。その先の入口急斜面からは、8日(日)の降雪が水分を含み、また、黄砂の影響もあって、板裏に張り付くような雪質です。登りよりも下山滑走で閉口する状況です。

その後、ほぼ曇となるものの、山頂方面の視界ははっきりとしていて、天候悪化の様子はあまり感じられませんが、正午を回るころから、雲の動きが早くなり、山頂方面にも雲がかかるようになります。正午の位ヶ原急斜面の気温は12℃。このころになると、周期的に濃霧が流れ込むようになります。そして、ツアーコース下部で感じられた、板裏に張り付くような雪質はほぼなくなり、やや硬めのバーンが広がるようになります。

<位ヶ原・大雪渓>
ツアーコースから位ヶ原に登ると、やや風に冷たさが感じられるようになりますが、それでも13時の気温は8℃。すべり台方面から下山滑走してきた常連ボーダーの話では、風がかなり強く、さらにバーンが硬くシールが効きにくい状況のため、3号カーブの一段上の大岩で引き返す人がほとんどだったとのこと。

午後からは位ヶ原・大雪渓に濃霧が周期的に流れ込み、ひどいときは周囲2〜3メートル程度しか確認できない状況となります。そして、13時の大雪渓の気温は3℃まで冷え込みます。ただ、風向きが南寄りで、体感的にはあまり寒さは感じられません。そして、濃霧の時間のほうが徐々に長くなり、天候は明らかに悪化傾向へと向かいます。

8日(日)の降雪で、位ヶ原・大雪渓の積雪の減少は抑えられた感じら見られますが、山頂・稜線方面の雪不足は相変わらずの状況で、蚕玉岳〜朝日岳稜線直下は岩の頭がはっきりと確認できる状況でした。

なお、速報を書いている乗鞍高原では、17時ごろから雨が降り始め、18時にはまとまった降り方となっています。

<ツアーコースの積雪状況>
8日(日)の降雪で積雪量が若干増加し、昨年の4月中下旬の積雪量となっています。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪60センチ。(先週より5センチ増加、昨年より95センチ少なく、4月下旬並み)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪105センチ。(先週と同じ、昨年より35センチ少なく、4月中下旬並み)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪220センチ。(先週より15センチ増加、昨年より15センチ少なく、4月中旬並み)
ツアーコースからかもしかゲレンデ・休暇村ゲレンデまでの下山滑走は、ゲレンデ内に部分的に雪解けが進む箇所があるものの、下山滑走には問題ないレベルです。

次回速報は4月14日(土)の予定です。なお、本日取材の ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版Vo.3 は次週末掲載予定です(2018/04/14 18:30更新)

 

【4月14日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】

【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】

4月8日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月8日(月)〜4月17日(火)までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。
  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月7日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

4月8日(月)〜17日(火)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

4月17日(火)11時〜27日(金)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

4月28日(土)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

5月下旬〜6月30日(土)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月24日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(火)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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■2018年4月7日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.2
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

@ 2018/04/07 09:10
Mt.乗鞍 − リフト営業は明日まで
(夢の平クワッドリフト)
A 2018/04/07 19:55
今シーズン初のノリクラ − 春山シーズンが始まる
(ツアーコース入口)

B 2018/04/07 10:25
小雪から本降りに変わって来た
(ツアーコース − 入口急斜面)

C 2018/04/07 12:30
硬いバーンにうっすらと積もり始める − この先アイゼン必要
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 4月最初の速報をお伝えします。このところ、天気の良い日が続いていましたが、今日は久しぶりの雪となり、速報を書く現在も降り続いていて、明日はプチパウダーが楽しめるかもしれません。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、曇り空の朝から始まります。気温はプラス4℃ですが、肌寒いコンディションです。曇っているものの、山頂方面はくっきりとしていて、高天ヶ原は尾根筋などが先週よりも雪解けが目立つ様子がわかります。時間とともに青空が広がり、今日はこのまま天候が回復する様子も見られましたが、9時近くになると、雲に飲み込まれて、天候は悪化傾向となって来ました。

Mt.乗鞍の今シーズンの営業は明日4月8日(日)までで、運行リフトは@やまぼうしリフト、A夢の平クワッドリフト、Bかもしかリフトの3本のみです。この1週間は雪解けが激しく、滑走部分に雪を寄せ集めての営業となっています。そのため、リフト乗り場付近も雪不足が続き、かもしかリフトの営業開始は乗場整備のため9時30分までずれ込みました。

乗鞍高原周辺の道路は朝の段階では完全に乾燥していて、最上部の休暇村まで夏タイヤでも問題なく走行できる状態です。しかし、先ほど申し上げたように、現在、雪が降っていて、このあと路面積雪凍結の可能性がありますので、冬用タイヤ・タイヤチェーンの準備を整えてお越しください。

なお、4月に入って、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝間の除雪が始まりました。現在、三本滝レストハウス前まで除雪が完了し、ゲレンデ部分の除雪を残して、その先の三本滝ゲート先の除雪作業が始まっています。この先、4月28日(土)の乗鞍岳春山バス運行開始に合わせて、三本滝ゲートから8km先にある標高2350mの位ヶ原山荘まで除雪作業が進められます。

<ツアーコース>
9時30分のツアーコース入口の気温は4℃、小雪の舞う天候になってきました。今日は天候悪化の予報が出ていることもあって、ツアーコース入口にお越しの方は10名ほどで、最終的には30名近くの方が入山された模様です。ツアーコース入口急斜面は、昨日までのトレースやツボ足の跡がそのまま残るガチガチの状態。しかし、表面を蹴りながら進めはシールのグリップに問題はありません。そして、10時30分頃になると、雪の降り方が激しくなり、バーンにうっすらと積もるようになってきます。そして、シールで問題なく登攀できるのは6番標識までで、それより先は硬くなり、かなり慎重に行かなければ、転倒がまぬかれない状態です。

正午の位ヶ原急斜面の気温はマイナス4℃まで低下します。雪の降り方がしっかりしてきて、硬いバーンに新雪が積もり始め、吹き溜まりで10センチ程度となりますが、全体としてはうっすらと積もっている程度、上端部分はかなり硬いバーンが広がり、シールでは登攀不可能な状態となっています。視界は100〜150メートルほどで何とか上部エリアが確認できる程度で、この先の入山はバーン状態なども合わせて考えると、引き返した方が良い状態と考えられます。

<位ヶ原>
ツアーコースから位ヶ原に登ると完全にアイスバーン。位ヶ原はかなり緩斜面ですが、それでもシール登ることがかなり困難な状態。13時の気温はマイナス8℃まで低下し、視界は100メートル程度で、体があおられるほどの強風が吹いています。そのため、この先の入山は困難な状態でした。

なお、乗鞍高原では、午後からのまとまった降雪が続き、速報を書く17時現在も降り続いていて、観光センターの建物屋根がうっすらと白くなってきました。このまま降り続けば、明日はプチパウダーが楽しめるかもしれません。ただ、下地のバーンがかなり硬いため、十分注意が必要です。

<ツアーコースの積雪状況>
今週も急激に積雪量が減少し、昨年の4月中旬〜5月上旬の積雪量となっています。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪55センチ。(先週より55センチ減少、昨年より110センチ少なく、5月上旬並み)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪105センチ。(先週より30センチ減少、昨年より35センチ少なく、4月中下旬並み)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪205センチ。(先週より30センチ減少、昨年より50センチ少なく、4月下旬並み)

次回速報は4月14日(土)の予定です。なお、本日取材のノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.2 は次週末掲載予定です。 (2018/04/07 18:30更新)

 

【4月7日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】

4月8日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了します。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。4月8日(月)〜4月17日(火)までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。
  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●4月7日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

4月8日(月)〜17日(火)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

4月17日(火)11時〜27日(金)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

4月28日(土)予定〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

5月下旬〜6月30日(土)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月24日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】5月15日(火)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m)


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