ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.4(2007/06/02〜03) B
【畳平周辺】
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不動岳とお花畑 | 鶴ヶ池 |
左の画像は畳平にあるお花畑と不動岳です。昨年も積雪の多い年でしたが、それを上回る状態です。ちょうど昨年のシーズン初日の ノリクラ雪渓カレンダーVol.1(2006/05/15)E と同じくらいの積雪量です。右の画像は鶴ヶ池。昨年の ノリクラ雪渓カレンダーVol.1(2006/05/15) E で、中央のリングの小ささと池周辺のリング状の積雪部分の多さは、ここ数年の中で最たるものだと述べていますが、今年はそれを更新しています。
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コロナ観測所・肩の小屋に向う専用道 − まだ、かなりの積雪がある |
こちらはコロナ観測所・肩の小屋に向う専用道。左の画像は、鶴ヶ池の上部で、右の画像は不消ヶ池の上部にあたります。こちらの状況も5月中旬ごろと同じ積雪量です。
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不消ヶ池
−畳平の水源 |
いつもの年なら池の中央部分から雪解けが始まりますが、今年はまだその気配すら見えません。この不消ヶ池(きえずがいけ)は、畳平のバスターミナルなどの水源として利用されます。ただ、この積雪の多さで取水することができず、今年は山麓からトラックで水を運んできているそうです。
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富士見岳 | この先が大雪渓 |
富士見岳についても、昨年の5月中旬とほぼ同じ程度の積雪量です。コロナ観測所と肩の小屋の分岐点付近までやってくると大雪渓が目に飛び込んできます。
【肩の小屋へ】
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分岐点−左が肩の小屋、右がコロナ観測所 |
こちらが肩の小屋とコロナ観測所の分岐点。中央からやや右寄りにあるピークが魔利支天岳。左奥が剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳です。魔利支天岳ピーク付近は、昨年の5月中旬よりも多いくらいです。
ご覧の通り、この先は道路が全く見えません。雪の下です。
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大雪渓 −昨年5月中旬並みの積雪量 | 位ヶ原 −昨年5月下旬並みの積雪量 |
先ほどの分岐点からは大雪渓が一望できます。左の画像の右寄りに写る三つのピーク(剣ヶ峰、蚕玉岳、朝日岳)の稜線から大雪渓までの山肌と、三つのピークの左奥のなだらかな高天ヶ原の山肌の積雪量は、昨年5月中旬ごろ(
2006ノリクラ雪渓カレンダーVol.1(2006/05/15)E
)とほぼ同じくらいです。
また、右の画像の位ヶ原付近は、昨年5月末( 速報
2006年5月28日 B
)と同じくらいの積雪量で、位ヶ原のほうが若干雪解けが早いといえます。山頂と位ヶ原は、400メートルほどの標高差ですが、こんなところにも高い所の積雪量の多さが現れているようです。
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大雪渓からハイクアップ =大雪渓から畳平へ帰る時はここまであがり道路を下る= |
今年初めてのノリクラ入り |
この分岐点は、大雪渓の入口から魔利支天岳のピークのやや右寄りの斜面を登りつめて来たところになります。こちらの方々はちょうど到着したところで、今年は初めてのノリクラだそうです。ゲレンデスキーを終えて、ノリクラにお越しになる方が多くなってくる時期です。こちらの方々も1ヶ月ぶりのスキーとのことで、カメラを前にうまく滑れるかちょっと緊張気味でした...
速報でも書きましたが、通常、大雪渓から畳平へ帰る場合、県道乗鞍岳線を歩いて行きますが、道路の除雪がされていないため、アイゼンがないと、途中の急斜面をトラバースできません。スキーブーツでも無理かと思います。したがって、大雪渓からここまで一旦上がり、ここから畳平へ下ってください。
この分岐点まで上り返して畳平へ戻ると時間のロスが心配されますが、県道乗鞍岳線の急斜面を慎重にトラバースしなければいけないことを考えると、確実にこちらのほうが早く戻ることができます。
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春スキーを優雅に楽しむ... |
大雪渓全体を見ても魔利支天岳から大雪渓に滑り降りる斜面は、うねりも少なく比較的きれいな状態です。雪は若干重た目ですが、滑走上大きな問題になるほどではありません。春スキーを優雅に楽しむには十分なコンディションです。
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ここから先は急斜面トラバース | 踏み跡に歩幅をあわせて進む − アイゼンは必ず携行 |
ここから肩の小屋方面は、ご覧のように急斜面をトラバースします。踏み跡がついていますので、それに歩幅をあわせてゆけば登山靴などでも歩くことは可能ですが、気温が低くアイスバーンになったときは、アイゼンがあったほうが安全です。
急斜面を真横または斜め下方向へ進むことは、かなり難しいものです。スキーブーツのように先端のとがっているものですら、難しい場合もあります。雪解けなどで踏み跡がなくなってしまうことも想定して、アイゼンの用意をされたほうが良いでしょう。
右の画像のように、部分的に路面が出てますが、再び急斜面のトラバースが続きます。
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2番目のトラバース箇所(魔利支天岳山頂直下) |
こちらが2番目のトラバース箇所。ちょうど魔利支天岳の山頂直下からの斜面になります。
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雪渓下部へ続く急斜面 |
このトラバース箇所から大雪渓を見下ろしたところ。そのままストレートに雪渓下部へ滑り降りることができます。前述のコロナ観測所との分岐点付近から大雪渓に滑り降りる斜面よりも急斜面です。
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雪渓下部全景 | クレパスが走り始めました |
ここからは雪渓下部の全景を見渡すことができます。よく見ると、右の画像のようにクレパスが走り始めているのがわかります。画像の右端に岩の頭が出ていますが、この付近は7月になると、モーグルコースのスタート地点になるところです。また、肩の小屋への登山道は、この岩のすぐ南側にあります。雪渓下部のクレパスの様子については、後述する 【雪渓下部】 のコーナーでお伝えいたします。
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