ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.8(2008/07/05〜06) E
【雪渓上部】
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雪渓上部全景 − 昨年より1週間遅い |
こちらは雪渓上部。次のページの【登山道 − 稜線へ】のコーナーでもお伝えしますが、先週まではつながっていた朝日岳直下のバーンとは完全に分断されました。したがって稜線付近からの滑走はできません。また、この画像の左にある剣ヶ峰〜蚕玉岳の稜線からの滑り込みに関しても稜線直下の雪解けに加えて稜線から県道まで約1kmのコースのうち、3分の1付近で積雪が分断されるようになって来ましたので、こちらに関しても滑走はできない状態になりました。
雪渓上部全体を見ると、先週と同様、昨年より1週間遅い雪解けの状況です。画像中央上付近の雪渓上部を左右に分ける尾根が伸び始めています。今後はこの尾根がさらに下方に延びて8月下旬ごろには左右を完全に分離することと思います。
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基礎スキーキャンプ |
そして、今年も基礎スキーキャンプが開催されています。
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先生のレクチャーとビデオ撮影を繰り返しながら今日のレッスンが続きます。
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1年ぶりの再会です | 毎週のように通う日々が続くことでしょう |
このキャンプの常連とも言える方々とは1年ぶりの再会を喜びます。そしておそらく今シーズンも毎週のようにノリクラ通いが始まるこちらの方の姿もちゃんとあります。
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バーンはややスプーンカットの角が立つ状態 | コース上はきれいなフラットに |
雪渓上部は少しばかりスプーンカットの角が気になる状態ですが、多くの方が滑ってフラットに仕上げられたバーンはスプーンカットの角はとれて滑走し易い状況になっています。
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雪渓上部右側の上端 |
先ほど申し上げたように雪渓上部は中央から尾根が下に延びて雪渓は右と左に分かれ始めます。こちらは右側の雪渓の上端部分。左の画像の通り、剣ヶ峰と蚕玉岳の頂を確認することができます。今後雪解けで周囲が高くなると見えなくなってきます。
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雪渓上部右側の上端 − 昨年よりやや遅い雪解け |
上端部分の積雪状況は昨年の同時期よりも遅い雪解け。昨年の1週間前の画像がありませんので正確には申し上げられませんが、おそらく1週間程度遅いと考えられます。
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のんびり佇んで... |
岩の上でたたずんでいるこちらの方は今年は2回目。いつもWebSiteをご覧くださり、「山麓で天気が悪いときでもWebSiteでその日の状況をチェックすると結構天気の良いときがあるんですね。」とおっしゃってくださいました。山麓にきれいな雲海が広がるようなときは大雪渓や山頂付近からの眺めは最高ですが、山麓はその雲の下ということになりますので、曇り空が広がり、大雪渓などの上部の様子をうかがい知ることができないことはよくあります。
その境目は位ヶ原付近であることが多く、霧に包まれて全く視界の効かなかったシャトルバスの車窓は位ヶ原山荘を過ぎた当たりから広がる森林限界の展望がシャトルバスがやってくるのを待っているかのようにスカッと晴れ上がることが良くあります。
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上端から − 大雪渓入口まで510メートル |
今日は午後になっても比較的良い天候が続きます。こんな風に ボーっと眺めているのがちょうどよい気候かもしれません。このように大雪渓全体を見てもこれまでお伝えしているように昨年よりやや遅い雪解け状況です。
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雪渓上部右側全景 |
再氷結した箇所が所々に現れる |
こちらは雪渓上部右側の全景。小さめのスプーンカットが全面を覆っていますが、所々に再氷結したアイスバーンに近いところが現れ始めています。
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スキーでは「ポール」、ボードでは「ゲート」 |
スキーでは「ポール」といいますが、ボードでは「ゲート」と呼ばれ、アルペンボードのレース競技です。
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鋭くエッジを食い込ませて |
ご覧のように鋭くエッジを食い込ませて深く倒し込むため、スキーのロングポールではギリギリの滑走ラインを攻めることはできません。
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どの競技でもビデオでチェックは定石ですね。この時期に雪の上に立つことのできる場所は国内でもかなり限られてきて、いろんなジャンルの方々とお会いすることのできる時期でもあります。(→ Next)
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