ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.11(2010/07/24〜25) D
【雪渓上部 T】
それでは雪渓上部の様子をお伝えします。ご覧お通り、上部エリアと下部エリアが分離してきました。先週は昨年よりも一週間遅い雪解け状況でしたが今週はさらに遅くなり一週間以上の開きが見られます。
右の画像のように下部を結ぶ箇所はほぼ雪解けが終了しています。また、その左側はまだ滑走可能ですが、次週末は滑走可能か微妙なところです。
雪渓上部は今後の雪解けで右側(北側)エリアと左側(南側)エリアに分離します。こちらは右側エリア。例年、ポールレッスンが盛んに行われています。
画像の左上付近に岩の頭が見えてきていますが、これが雪渓上部を左右に分ける尾根の一部で、ここを左端とみなせば、雪渓上部右側の横幅は161mあり、まだまだ滑走可能です。
鉄塔土台 | 雪渓上部から雪渓中段への連絡部分 |
左の画像は雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。これまでリフト土台と呼んでいましたが、冬季にコロナ観測所に物資を運ぶ雪上車の走行ルートを示すために建てられた鉄塔の土台であることがわかりましたので名称を変更いたします。
鉄塔土台周辺は、先週より高さで1メートル以上の雪解けが見られますが、状況としては先週と同じく、昨年より一週間遅い雪解けです。
また、鉄塔土台の下方は、雪渓上部から雪渓中段への連絡部分になり、こちらは昨年よりも一週間以上遅い雪解け状況です。おそらく次週末はかなり岩の頭が現れることと思います。
今日は絶えず心地の良い風に吹かれる一日が続いています。この時期でもじーっとしていると風に吹かれて肌寒さを感じることがありますが、今日は全く肌寒さを感じさせません。それどころか「風の中に身を置く心地よさ」というものを感じます。
夏の乾いた熱風に吹かれる感触ではなく、本当に心地よい状況。目線の高さに浮かぶ夏雲を眺めながらのお昼寝はこの上なく至福のときです。
こちらは雪渓上部右側上端。先週の段階では昨年よりやや遅い雪解け状況を見せましたが、今週はさらに遅くなって一週間近い開きが見られます。
上端から雪渓下端(大雪渓入口)までの距離は先週から25メートル減少して475メートルです。昨年は雪渓上部と雪渓下部がすでに途切れてしまい、雪渓下端は上部エリアの下端となり距離は大幅に縮小して248メートルでした。
雪渓上部右側は全体的に状況としては昨年よりも一週間ほど遅い雪解け状況です。
【雪渓上部 U − ジュニアレーシング】
先ほどもお伝えしたとおり、雪渓上部右側はポールレッスンに最適な斜度・広さがあり、今日も数レーンのポールセットが見られました。
ジュニアレーシング | 「もっと膝をぐっと入れて!!」 |
こちらはいつものジュニアレーシング。今週も朝一番からトレーニングに励んでいます。
梅雨明けからお盆にかけての時期は、午後になってもバーンが冷え込むことなく、終日にわたってトレーニングをするには最適な期間。
また、滑走距離・幅ともに十分なエリアを確保することができるため、バーンを整備すれば、基礎的なトレーニングだけでなく、スピードに乗せて滑走する練習メニューを組むことも可能です。
「どうしてできないんですか...」 | 「それはいつも言ってることが できてないんだ」 |
スピードをつけて滑走すると基礎的な練習要素では見えなかったウィークポイントも如実に現れてきます。「コーチ、どうしてできないんですか...」「それはいつも言ってることだろう...」そんな会話が今日も続きます。
出来たり出来なかったりを繰り返すわけですが、それもスピード・斜度・バーンコンディションなど色々バリエーションを変えた上で少しずつ体得して行きます。
ですから、こんな練習も...これはポールレッスンからの帰りの雪渓下部にあるコブライン。【雪渓下部U − モーグルコース】 で紹介したラインとは別のもので、かなり細かなラインです。重い荷物を背負った中でもすばやい動きでコブのピッチにあわせて行きます。
レーシング用の板はモーグラーの方々が使用するスキー板よりもかなり硬く、それに加えて荷物を背負ってのコブの滑走はかなりハードです。
夏休みも始まり、ノリクラの夏も始まったばかり...この夏も楽しい思い出をたくさん作ってください。(→ Next)
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